鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

ロシアの酒と文学と

2022年03月28日 | 兎糞録

 今から数十年前、ロシア(当時はソ連)の物産を扱うところでほんの短い間働いていたことがありまして、ロシアンウオッカ、アルメニアコニャック(今はブランデーと称しなければいけないようですが、)を一生懸命飲んでいました。昔から意地の悪い会社はあるもので、その会社は終業後従業員同士で飲みに入ってはならぬという決まりがあり、今じゃ考えられないような決まりですが、かくれて勤務中に打ち合わせして夜になるとみんなで飲みに行ったものでした。その時購入したマトリョーシカも数体あったのですがこちらは保存状態が悪すぎて全部処分してしまいました。

 左からブランデーと混合したようなスタルカ、ハンターウオッカ(オホートニチャ)、リモナヤ、アルメニアブランデーアララトの5★。アララトは値段が高くなればなるほど香りよくうまいお酒です。画像はAmazonよりですが今はAmazonで入手できるのですね。

 一時期ロシア文学にはまってしまったせいでしょうか。ツルゲーネフから始まりドストエフスキー、プーシキン、ゴーゴリ、レールモントフ、ショーロホフ、オストロフスキー、ゲルツエンと手あたり次第に読んだものでした。ロシア語は眼で見て読み方は発音できますが、本当の会話(路上で物を訊かれれば応えるくらいはちょっとだけ出来ます)、原書を読むのは無理ですので邦訳のレールモントフ、ゴーゴリ、プーシキンドストエフスキーの全集本を棚に眠らせています。

 かつては喫煙者だったため多くの本がくたびれ果てています。(今回も背景を消すソフト使っています。)

 「罪と罰」小学校の時に何を思ったのか母親が買ってきて、一息で読んでしまった記憶があります。それが強烈な記憶となってロシア文学にはまってしまったのでしょうか。その後、ロシア史を専攻するが学者さんともであったりして一時期はますますのめりこんだものでした。文学と酒は見るべき、飲むべきものを輩出したけれど、

 ロシアといえば一つ思い出しました。なにを思ったか一年休学してロシアへ留学に行った学生さん、ロシアの思い出は「ロシアのチンピラに携帯電話を脅し取られたこと」といっていましたね。

 そんなロシアも今はあの有様です。かつては ツァーリ独裁、今では ツァーリが大統領と呼び方を変えただけのプーチン王朝、その前もスターリン王朝。考えてみれば中国も隋、唐、元、明、清のから今の共産党王朝迄延々と王朝が続いています。あれだけ国土が無駄に大きいと独裁でないと統一を保てないのでしょうか。戦争の様相も部隊、大隊、師団を投入する戦争からゲリラ戦へと変わっていったかと思ったら世界規模の戦争、大戦は未だ火種消えやらずいつ勃発してもおかしくない状態になってきました。核戦争で世界が滅びるのも間近か、その前に北海道へロシアが攻め入る、尖閣・沖縄へ中国が攻め入る、そんな日も遠くはないのかもしれません。

 そんな時、憲法九条があるから大丈夫、世界平和、話せばわかる、日本得意の悪いことは起きないように考えようという伝統が復活するのか。遺憾の意を表明したとて向こうにとっては痛くも痒くもありません。あれは抗議したのとは違うのでしょうか、そもそも外国語に遺憾の意なんて言葉、感覚あるのかな。

 将軍様の王朝の崩壊を生きているうちに見ることが出来るかなあと思っていたら自分の生きているうち、あるいは子の代で日本が侵略され他国の支配下に置かれる憂き目にあわないとも限らないようになってきました。


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