sugar ☆ style

甘くない人生にお砂糖を1つ。
a spoonful of sugar.

虫好き息子の思うこと

2011-09-13 22:25:25 | 家族
先日、保育園の前でアリの行列を見つけた息子。
「ちゃーちゃん!見て見て!」と言うので何かと思ったら
「アリさんがゴミ運んでるよ!」って…(笑)

いやいや、ゴミではないでしょ~
ゴミみたいだけど、多分、ごはんを運んでるんだと思うけどな~ちゃーちゃんは~
…とつぶやいてみましたが
「ううん、アリさん、きっとゴミ捨てに行くんだよ」と息子。
行列でゴミ捨て…ごくろうさまです、アリさん(苦笑)


またまた、ある時のふとした一言。
「ねぇ、カマキリって、手に“キリ”がついてるんだよねぇ?」

…は?
キリとは???

それを言うなら“カマ”がついてるでしょ(爆)


そんな虫好きな息子っちが飼っていたクワガタさん、オオクワガタとノコギリクワガタの♂2匹が生き延びておりましたが、7月に北海道旅行から帰った時に、ちっさいダニが発生してしまい(おそらく餌をいっぱい入れていったせい)、土の入れ替えなどをするも再び発生したら…と思い、ベランダに追いやられておりました。
いつも目につく高さにあった時には「ゼリーがない!」「あ!動いてる!」としょっちゅう気にしていましたが、ガラス越しになり床の高さに置かれてしまっただけで驚くほど興味が薄くなってしまいました。
それでも餌やりや霧吹きなど母ちゃんに促されつつやっていたのですが、先日母ちゃんがダウンしている間に餌やり指令を忘れてしまい、2日後に気づいた時にはすでにお亡くなりになってしまったオオクワさん…
あぁぁ~ごめんよぉ~(涙)

そしてその2日後に、餌は足りてて元気だったノコクワさんも後を追うように逝ってしまいました…

上手に飼えば2~3年は冬越しして生きられるのに…
やっぱり息子にはまだ早かったかなぁ。(いや、親がちゃんと面倒みなきゃいけなかったのですが 汗)

1夏楽しませてくれたクワガタさんたちよ、ありがとう。



で。

どうしましょう、クワガタさんたちは。

「クワガタさん、死んじゃったねぇ。かわいそうだねぇ。明日、保育園の帰りに土に埋めてあげようか」と言うと
「そしたら戻るの?」と息子。
そうじゃないよ、土に埋めて…う~ん…お墓にしてあげようかな。天国にいけるように。
…というような会話をしていても、どうすれば元に戻るのか?ということばかり考えている息子。
でも、どうやら生き返ることはないんだ、ということが分かったら、「せっかくお父さんがもらってきてくれたのに…おじいちゃんが捕まえてきてくれたのに…」とウルウル。
そうなんだよ、死んじゃったらもう戻らないんだよ。悲しいよね。

(でも、“悲しい”って気持ちが分かっただけで、クワガタさんを飼った意味があったと母ちゃんは思うよ)

朝、保育園までの道のりで「あそこの公園はどうかな?」「こっちの方がいいかな?」と2人で勝手に墓地計画を立てていましたが、息子が「お山のてっぺんがいいと思うよ」と言うので、その案を採用して、帰りに丘の上にある自然公園まで登りました。
1番蚊の餌食になりそうなお嬢には長ズボンのつなぎを着せ、虫よけパッチを貼りまくって行きましたが、そうそう、ここは桜の名所…ってことは、毛虫の名所~!!
ほらっ!そこっ!触らないで!!刺されるよ!!
…と、大騒ぎしながら小道を登り、丘の上に出て、予想通りわんわん寄ってくる蚊と戦いながら息子の気が済むまで花を飾り、無事に埋葬できました。

なむなむ。


命の話はいつも難しい。
蚊はつぶしたら「すごい!」って褒められるのに、アリやダンゴムシはつぶしたら「かわいそう」って怒られる。
でもきっと、世の中そんな矛盾だらけ。
うまく説明がつかないこともたくさんあるし、息子の「どうして?」に納得いく答えが見つからないこともたくさん。
だから、“ちゃーちゃんはこう思うよ”って、自分なりの価値観を伝えていくしかないんだろうな。
子育てって難しい。

“命は戻せない大切なもの”って教えてくれたクワガタさん、ありがとう。