「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

海賊モア船長の憂鬱

2005年11月08日 | book
新作読みました~
買った直後に表紙を破ってしまうという悲劇(ぐはぁ…

「海賊モア船長の憂鬱」
多島斗志之 集英社 2005年

まず最初に。
地図があるんですよ、これが!
シンプルだけどこれがいいねえ。好き。

さてあらすじは、前作より数年。

イギリス東インド会社の秘書クレイ君は
巨大なダイヤモンドを持って失踪した会社の
社員を探せと命じられる。

それでインドに行きました。
なんといきなりモア船長の「アドベンチャーギャレー」
と遭遇するのだが…

そしてトマス・ピット長官に会うクレイ。
モア船長と長官は通じており、犯人は彼らなんでしょうか?
そこからクレイ君は探し始めるのだが…

主人公はクレイかな?
モア船長やもちろんバロンをはじめとしたお馴染みの面々に
加え、新たな仲間も登場。
船も増えたが、しかしアドベンチャーギャレーも何年も
経ってボロボロに。

しかも仲間の一部が捕まり、処刑されるかも。
新しい仲間にはやたら血の気の多いやつもおり、
なかなか困難な状況。

さらにはイギリスから強力な海軍の艦隊が!

しかし相変わらず、というか風格も漂ったモア船長は
飄々としていて、うまい策略を考えているのです!

東インド会社、オランダ、フランス、そして謎の女に
東インド会社の社員たちの悲哀。

家柄も無いクレイ君は出世のために、家族のために、
失踪事件の謎を追いながらモア船長や長官、亡父の
同僚、海軍の人々…それは提督から下働きの人々まで
目にしていきます。

今回の作品は海賊物語というよりは、あの当時の
東インド会社周辺の世界を語る、時にミステリアスで
時にハラハラし、時に哀しく、時にスカッとする
作品なのです。なんでもアリかヨ。

もっとも…最後まで読んだ時、
「これは続編作ってもらわんとなあ」って思いましたがね。
ものすごい人がねえ、実はいるんですよ。
もう、モア船長ったら鈍感だねえ…って言いたくなる。
こればかりはあのピット長官も見抜けなかった。

下手したら死んじゃって永遠に会えなくなっちゃうんだよ。
いや、まて。まだ会ってないのか。
そういう報告をクレイ君が受け取っただけなんだよな。
まあね、壮大なプロローグなんじゃないか、と。
しかしこれで完結ってのもアリだよねえ。
参ったなあ(笑)

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
早い! (こたつ)
2005-11-09 00:07:08
読みたくなるではないですか(笑)!



TBありがとうございます!
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おひさしぶりです。 (こたつ)
2006-08-23 17:20:55
毎日暑いですね。

モア船長、読みました!

当初、文庫古本を待つ予定だったのですが、現物を見たら買わないわけには...

そして、おもしろかったです。

TBさせていただきます!
返信する
ちょっと涼しくなったり (秋山からす)
2006-08-27 23:16:11
お返事遅れました~ごめんなさい。

先週はボロボロだったので…

それにしても読んじゃいましたね!良かった!



なんだか土日は涼しくなって寂しいですヨ。

もっと夏を楽しみたいのにー

海にも山にも行っていない!

防水カメラも買ったのに!!

セミの鳴き声よ、止むな!!!←無茶を言う。
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