笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

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2009-05-14 22:54:53 | Weblog
 昨日の北海道新聞の夕刊に「白井一幸のグローバルベースボール」というコラムが載っていた。白井一幸さんと言えば、日本ハムの元ヘッドコーチで、「メンタル・コーチング」という本を出版している。私もこの本を読んで、とても参考になることが多かった。
 時々、夕刊に彼のコラムが載っているので、読むのを楽しみにしている。今回、指導者として、私自身ハッとさせられたコラムだったので全文紹介する。

「子供を大きく伸ばすには」
 「もっと腰を回せ」「バットを上から出せ」「ボールから目を離すな」「タイミングが遅い」-。バッティングセンターで、子供に親がかけている言葉の一例です。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の影響なのか、バッティングセンターが盛況です。
 イチロー、稲葉がバッティングセンターに通い、プロを目指したのは有名です。子供らが夢を持ち、夢の実現のために親が協力を惜しまない姿勢は素晴らしいと思います。しかし、親が時間やお金をかけ、わが子を指導する気持ちは伝わるのですが、私は一生懸命さの方向性に疑問があるように感じます。
 子供を伸ばそうという思いが強くなると、「何々しろ」「何々するな」などの強制的な命令が多くなりがちです。命令ばかりになると、子供のバッティングは悪くなり、表情は曇り、楽しさがなくなっていくのです。こうした傾向は、野球に限らず、勉強についても同様でしょう。
 子供が伸びるのは、そのことが好きになり、取り組むことが楽しくなった時です。物事を好きになるには成功体験を増やし、繰り返すことが必要です。すると、更に難しいことへの挑戦意欲がわき上がり、新たな取り組みにつながるのです。
 目の前の結果に対し、手取り足取り指示する方が指導者らしく見えるかもしれません。でも、数少ない成功でも一緒に喜び、楽しさに気づかせ、興味を持たせる方が、将来的に伸びる可能性が高くなると思います。時間のかかる方法かもしれません。でも、可能性を秘めた子供の成長を第一に考え、親の側の意識改革も必要です。
 子供たちが「楽しくて仕方がない」「もっと練習したい」と思ったとき、大きな成長が期待できます。そのように導くことが、親や指導者の務めだと思います。

 きょうの練習に少年団の後援会長が来られて、練習の様子を最後まで見てくださった。練習の終わりのミーティングで、後援会長からコメントをいただくようにお願いした。そして、子供たちには、偶然にも白井一幸さんのコラムにあった「楽しくて仕方がない」「もっと練習したい」という気持ちで練習をしていますか?という投げかけがあった。ありがたかった。そして、私自身が「楽しくて仕方がない」「もっと練習したい」というように子供たちを導いているか、反省することがあった。というのも目の前の試合のことに気をとられて、大切なことを忘れてしまっていると思ったからだ。もう一度、私も子供も初心に戻ってバレーボールをやらなければならないと思った。日々努力。
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