叶わない夢を願う

今日は、特に用事もなく…というか用事のない日の方が多いのですが。
いつものようにふらっと家を出て、たどり着いたところは成田空港。

出発ロビーの電光掲示板には「NEW YORK」の文字。
行ったことがない街なんですが、なぜか、特別な思い入れがあります。
小さい頃にテレビで見たアメリカ横断ウルトラクイズだったり、
9.11 の衝撃的な瞬間だったり、単純に憧れだったり、
多分、色々な理由の積み重ねが、ニューヨークを僕の中で
特別な存在にしていったのでしょう。

そういう事情があって、いつか「ニューヨークに行く」というのは
僕の人生で一番…と言ってしまっていいのかな、
ともかくトップクラスの夢になっています。

でも今大きな病気にかかって、アメリカに持ち込めない薬とか飲んでいて、
仮にアメリカ持ち込み禁止の薬が抜けたとしても
頻繁に病院に通わないといけないことに変わりはなくて、
…という状況で、実際に僕がニューヨークに行ける日は来ないような気もします。

それでもニューヨークに行きたいと思うのは、現実逃避でしょうか。
叶わないとわかっている夢を願うのは、罪でしょうか。

叶わない夢であっても、いつか叶ってほしいという、
どこか矛盾した思いを抱いた、今日の夕暮れの話。