LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

白いバラのアレンジ

2012-03-05 00:08:10 | flower



Parisを歩いて改めて感じたこと。
やっぱり薔薇の似合う街だということ。

バラと言えば、「愛」の花。
「愛」の街パリでは、バラの花束を抱える男性を、本当によく見かける。
「愛」を伝えるのに、最も相応しい花。それがバラの花。

「ロンドンに帰ったら、バラを生けよう!」


堂々として、華やかで、自信に満ちている。
女王様のようなバラという花、
花を習い始め、自分で生け始める前は、特別好きな花ではなかった。
ちょっとスノッブで、フェミニン過ぎて、甘すぎる。
明らかに、自分らしい花ではなかった。

それでも、以前ロンドンのデパート、セルフリッジズで、ジェーンパッカーの店員が
大きなバラの花束を抱えて歩いていたのを見て、思わず足を止めたことがある。
自分でその花屋で働くことになろうとは、まだ夢にも思っていなかった頃。
大輪の赤いバラ一本一本が、どこまでも濃い、それはそれは美しい赤色で、
その花の華やかさに劣らない、黒いティッシューとフリル使いのゴージャスな半透明のセロファンのラッピングが本当に素敵で、一体どんな人がこの花束を受け取るのだろう、と後を付けたくなってしまったほどだ。

そして、花屋に勤め始め、毎日必ず触れるようになったバラの花。

可憐な蕾がだんだん膨らんで、何重にも重なりあった花弁が広がってゆく
その姿をマジマジと見てみると、やっぱりすごい。
これが自然の生み出した形だとは…。植物の形はやはり偉大だ。
次々と入荷されるバラの花の水揚げをしつつ、改めて感じたバラの花の威力。
一本でも完成されている美しさ。
さらに、何十本もまとめて花瓶に入れた時のその存在感。


ジョルジォ・アルマーニの服を、「女性が最も女性らしくいられる服」と讃した人がいたが、花の世界ではまさに、バラは、おそらく一番花が花らしくいられる花、なのであろう。

その女王様、バラを、思い切り華やかに見せたい!
バラのみで、ボリューム感を出しても良かったのだけれど、
今回は何となく、もっと別の方法を探りたかった。
バラ以外のものと組み合わせることによって生まれる、華麗さ。

枯れた冬から新しい命が生まれる、春を目前にした、今のこの季節感。
伝えたかったのは、そんな空気。




Avalanche Rose(バラ、アヴァランチェ)、Hydrangea(紫陽花)、Willow twigs(柳)、 Hanging Amaranthus(アマランサス)、 Guelder Rose(ゲルダーローズ)、 Protea(プロテア)、 Mini Leucadendron(リューカデンドロン)、 Pears(梨)、 Ornithogalum(オーニソガラム)、 Physalis(ほおずき)。


左は、友人Aさん作!(自宅で個人レッスン)




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2 コメント

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ねぇ (nene777ne@yahoo.co.jp)
2012-05-09 00:44:23
はじめまして!ヾ(〃 ̄ ̄ ̄ ̄▽ ̄ ̄ ̄ ̄〃)ノ ハロハロー♪ 初めてコメント残していきます、おもしろい内容だったのでコメント残していきますねー私もブログ書いてるのでよければ相互リンクしませんか?私のブログでもあなたのブログの紹介したいです、私のブログもよかったら見に来てくださいね!コメント残していってくれれば連絡もとれるので待ってますねーそいじゃ゜.+*´Д`*+.゜´Д`*+.゜´Д`*+.゜アドレス残していくのでメールしてね!そいじゃ゜.+*´Д`*+.゜´Д`*+.゜´Д`*+.゜
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Unknown (asuka)
2012-05-19 07:29:49
すみません。最近開いていなくて、すっかり見落としていました。ブログのアドレスを教えていただければ嬉しいです。
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