LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

Peonyのブーケ

2012-05-20 23:24:45 | flower




3月の終わり、花市場に一斉に出回り始めるPeony。大好きな花。
固い蕾のものは長持ちするけれど、今日どうしても咲いて欲しい、などと、その日の都合に合わせて、
花の咲き具合を見ながら、選んでいく。

今日はこのPeonyを可愛く見せたくて、柔かい色のカンガルーポーと、微妙な色合いが面白いアリウムを選んだ。
このカンガルーポー、淡いグリーンの色に一目惚れ。
それと、大好きなカンパニュラ。カンパニュラは、すぐに萎んでしまいそうに見えて、実はかなり長持ちするところも嬉しい。
そこに蛍光色に近い、明るい薄い黄色のストックを並べてみると、薄いピンク色に映える。ちょっと尖がった形が、変化を加えてくれる。この花たちを合わせて、上手い具合にカンガルーの顔を可愛らしく覗かせて…と、ワクワクしてしまった帰り道。
もう何年、同じマーケットに通っているのかわからないけれど、最初に訪れた時の感動を、今でも感じられるのは、幸せなことだ。

仕事の為に仕入れる花と一緒に、週に一度、自分でこれは!と感じた花を、心の赴くままに選び、
仕事とは関係なく、誰かの為でもなく、自分で花を束ねる。

これは実は、あるフローリストの方がブログに書いていたことなのだが、
以前から、私も同じことをしようと思っていた。
時々は実践していたけれど、毎週となるとなかなか難しい。

でも、これからは、毎週やっていこうと思う。

あるデザイナーの方も、野球の1000本ノックの如く、ひたすらデザインを生み出す訓練をしていると書いていた。
数をこなせば当たるというものではないけれど、少しずつ、確実にレベルアップして行けるという。
天才と言われる人は、並外れた才能を生まれ持っているものだが、大抵の場合、人一倍努力もしているものだ。

人それぞれ、やり方は様々だし、そんなことをしたところで、自己満足に過ぎないかもしれない。
けれど、やはり継続は力なりという言葉には一理あると思う。
私に一番足りない部分でもあると思う。

だから今日は、その決意を皆様に示し、証拠として残して置こうと思い、この写真を載せておくことにした。

花を生け終わった後の感想としては、思った感じの60%くらいだけど、
Peonyの季節、伝わりますか?

修行あるのみ…。