LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

春ですね

2010-03-28 09:22:09 | shops
皆さん、ご無沙汰しております。

年末以来更新を怠っていて、気が付けばもうすぐ4月…。
日本はだいぶ暖かくなってきたと聞いていますが、こちら、ロンドンもようやく少し寒さが緩んできたような気がします。それにしても、今年の冬は寒かった!こちらに来てからの13年間で、一番寒い冬でした。
それだけに、春がどんなに待ち遠しかったことか!

今日は、私の働く店から、春をお届けします。


私の大好きな春の花、マグノリア。これはプランツではなく、大きな枝を切ったもの。これでもちゃんと花が咲きます。大きな木を植える庭がなくても、こんな風に室内を飾るのも、なかなかです。空に向かって真上に咲く花々の清清しさ!それをぜひ撮りたかったのですが…。もう少ししたら、屋外のマグノリアの花が咲き始めます。

実はこちらのほとんどの写真は、2月頃に撮ったものなのです…
まだまだ寒い時期に、そういった春の花々が出始めて、いよいよ春が来るのだなあと
嬉しくなって思わずパシャリ!というわけで、ちょっと時差がありますが、ごめんなさい。

下の方に写っているハート形のIvyと、壁に掛かっている樺の木の枝のリースは、うちの店の定番。このように、至る所にハートのモチーフが使われている、と言うと、なんだか少女趣味の可愛らしい店のように聞こえるけれど、実はこのハートには全く別の意味が込められているのです。うちの店は、元々オーガニック食材とレストラン経営を中心とした会社で、ハートはHealthy Heartを意味しています。お客様にHealthyなHeartを!という願いを込めて、自社食品のパッケージデザインにも、甘すぎない程度に、ハートのモチーフが用いられています。個人的にあまり好きではなかったハート型の印象が、この店に来てから変わりました。


春を代表する?チューリップの花は、1月くらいからたくさん出回り始めます。うちの店に置かれる花は、白い花のみ。チューリップは、常時だいたい3種類、エッジにフリルがかかった、Honeymoon と、グリーンがかったSuper Parrot、それから写真のTres Chic。私はちょっと細長く、エレガントにカーブしているこのTres Chicが一番好き。


「クリスマスローズ」とも呼ばれるヘラボラスは、どちらかというと、冬の庭に咲くイメージが強いけれど、意外と開花期間が長く、5月くらいまで咲いてくれます。あまり持たないけれど、切花も素敵です。





ムスカリ。日本の実家の庭でも、春になると咲いていたので、私にとっては故郷を想う花。
白いムスカリも可憐。


うちの店には、プランツや切花の他、ガーデニング用品や、リビング雑貨、そしてアンティーク家具、雑貨なども扱っています。主にフランス、ベルギーからのものが多く、白を基調とした、シンプルで日常的な品揃えです。他にもいっぱい好きなものがあるのですが、写真を撮り損ねました…。フランス、ベルギーのアンティーク家具といえば、うちの店の近くに、Appley Hoareという、素敵なお店があります。高価な家具も多いですが、リネン雑貨など、小物も扱っています。


店の外にディスプレイしているものも、古いものが多く、この引き車もそのひとつ。プランツをスクエアの向かい側のうちの店のカフェに運ぶ時などは、実際にこれに乗せて運んだりもします。









もうすぐイースター!
今年のイースターのディスプレイは、猫柳をあしらった巨大なリースと、同じく猫柳で、アンティークの鉄の鳥かご?(実際何なのかよくわかりません)のような枠を飾りつけたもの、それを天井からいくつもぶら下げました。巨大リースは費用もそれなりになりますが、鳥かごのようなものは、手軽にできます。

日本でも、卵形のチョコレートをプレゼントしたり、以前よりイースターを祝う、というよりは愉しむ?方が増えてきましたね。
こちらでは、クリスマスと同じくらい長い休暇(2週間で、家族でお祝いしたり、旅行に出掛けたりして、それぞれに過ごします。

子どもたちは、エッグハント。卵の形のチョコレートを大人たちが庭や公園、森など、屋外のいろんな場所に隠して、順番に隠されているメッセージをヒントに、子どもたちが卵を見つけていく、というゲームです。去年はこのエッグハントの為に、太ってしまった我が娘、今年は卵の数を半分にしようかな…と検討中です…。

皆様、楽しいイースターを!