LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

日本よりこんにちは!

2014-09-12 16:10:34 | flower lesson


皆様、こんにちは。
ロンドンは、大分涼しいようですね。

今日久しぶりに、このブログを開いてみてビックリ!
ロンドンを去り、London Diaryを書かなくなった今でも、
毎日結構多くの方が、このブログを見て下さっているとは…
恥ずかしながら、知りませんでした…。

17年ぶりに、日本に戻って、
鎌倉で新しい生活を始めて5ヶ月。
ようやく、フラワーレッスンを再開する目処が立ちました。

新しいブログ、「asukayamanaka花ブログ」も始めました。
お花のこと、レッスンのこと、鎌倉のことなど、発信していきます。

ロンドンの17年。
これから日本での何十年?

続いていきます。

皆様とのご縁に心から感謝して。

またお会いできることを、楽しみに。


St. Stephen's Church ブーケレッスン 

2014-02-20 03:39:13 | flower lesson


2月10日、ロンドンでの最後のフラワーレッスンのご報告です。

当初は、いつもの小さなカフェで6名様、の予定でしたが、
有難いことに、定員を大幅に上回るお申し込みを頂き、
会場を教会へ変更し、20名様にお越し頂きました。

お一人お一人の作品をじっくり拝見するには、多過ぎるかと悩みましたが、
お申し込みを頂いた皆様のお顔を思い浮かべると、お断りすることは、とても出来ず、
参加者の皆様にも、勝手が違うのをご承知おき頂き、
思い切って会場変更に踏み切った次第です。

ブーケは、私にとって、一番思い入れの強いもので、
私自身の最初に受けたフラワーレッスンも、ブーケでした。
段々大きくなるブーケを左手で持ちながら、手がつるのではないかと思ったものです。
でも、自分で初めて作ったブーケが、一応形になって、キレイだなー…と嬉しくて。
白いバラとBrassicaに、Snowballを合わせたものでした。

だから、「ブーケ初めてなんです!大丈夫でしょうか…」と不安そうに言われると、
「大丈夫ですよ~!」と自信を持ってお答えするのです。
今回も、そんな方が何人かいらっしゃいました。

花屋で働くようになってからも、一番作ることが多かったのはブーケ。
同じ花でも、組み合わせによって、全く新しい表情が生まれ、
店に置いてある花で、一日中作っていても、飽きることがないのです。
何年も働いていても、今まで一度も!
ただ、束ねるだけですが、束ね方もいろいろで、なかなか奥が深いものであります。

それだけ様々なスタイルのあるブーケ。
それも、最後のレッスン。
どんなものにするか、悩みに悩みました。

そして、行き着いたのは、こんなブーケです。

白とグリーンは、大好きな色ですが、
誰でも出来るかな?平凡過ぎるかな?という葛藤も最後までありましたが、
結局これに決めました。

レッスンで、皆様にも申し上げたのですが、
私はここぞという時に、気合を入れて色を選ぶと、
色々な色を巡り巡って、結局この白グリーンに戻ってくることが多いのです。
意図しているわけではないのですが…。

季節が秋冬なら、別の色にしたと思いますが、
春を待つこの時期は、特にこんな色を使いたくなります。

今の季節なら、Tuber Roseやヒヤシンス、ラナンキュロスなども使いたかったのですが、
今回は、レッスンの為のブーケで、ブーケ作りが初めてという方にでも、比較的扱いやすいものを
なるべく取り入れてみました。
チューリップは、ちょっと難しかったかもしれませんが…。

同じ花材でも、作る方によって、違った感じのブーケになります。
それが今回は20人分!私も興味深かったです。

大人数で、きちんと段取り良く終えて、時間通りランチに漕ぎ付けられるかどうか、
少し心配だったのですが、皆様片付けなども、率先してお手伝いして下さったおかげで、
予定通り、無事終了することができました。

そして、レッスン後は、いつものHaminadosカフェへ。
店主Jopsephさん、いつもお馴染みのAlexさん、二人とも、またまた快く迎えて下さいました。
私は、いつものほうれん草のキッシュに、盛り沢山のサラダを添えて頂きました。
そこでお食事が済んで、最初のグループの方がお帰りになってから、
この日は全然写真を撮っていないことに気付き、唖然!
レッスンも、ランチも、ほとんど撮る余裕がなかったのです。
もっともっと、当日の様子をお伝えしたかったのに、ごめんなさい!

17年、住み慣れたロンドンを離れることになりますが、
最後の約2年間は、フラワーレッスンをしていたおかげで、
一番出会いが多かったような気がします。

何度も通って下さった方々、本当にありがとうございます。
お会いするのが、いつも楽しみでした。
まだ、数回だった方にも、これからもっとご一緒できると思っていたのに残念です、という温かいお言葉を頂き、
申し訳ない気持ちで一杯ですが、
一度でも、ご一緒できたご縁を、大切にしていきたいと思っています。

皆様これから、様々な形で、お花に接していかれることと思いますが、
またいつか、どこかでご一緒できるといいですね。

日本に戻ったら、これからどんなことを始めようかと
今はあれこれ模索中。
また新たな一歩を踏み始めます。

どうもありがとうございました。
















1月のテーブルアレンジメント レッスン報告

2014-02-04 00:55:48 | flower lesson


1月のレッスンは、「テーブルフラワーアレンジメント」でした。

1月、2月と、残り少なくなったロンドンでのレッスン、
いつもにも増して、充実したレッスンにしたい!という意気込みが強く、
迷いに迷ったテーマでした。

私は、何故このロンドンで、フラワーレッスンを始めたのか。
生徒の皆さんにとって、一番良いのはどんな作品なのだろうか。
そんな自問自答を繰り返し、そして辿り着いた答えが、この作品です。

「意気込んだ割には、普通じゃないですか?」というお声が聞こえてきそうですが…。
そうです。ロンドンの、普通のアレンジメントをご紹介したかったのです。
奇抜でない、普通だけれど、とびきり美しい花を…。

テーブルフラワーアレンジメントは、ある程度の大きさがあるアレンジメントの中では、
皆さんが一番身近に感じていただける、出番の多いものなのではないでしょうか。

今の時期に、イギリスの一般的、かつ伝統的な食器やお料理が並ぶテーブルに、
極自然に馴染む、そして見る人が癒されるような、そんなアレンジを、そんな思いで、
ロンドンのフラワーマーケットで旬の花から、花選びを始めました。





まずどうしても使いたかったのが、今が旬の、Brassicaと言う名の花。キャベツのようで、実際に花屋さんの間でも、
Cabbageと呼ばれています。こちらの紫にしたのは、その鮮やかな色も理由ではありますが、
こちらのアンティークの銀の食器や花器などにとても映えるから、そんな理由でした。
紫にも、いろいろありますが、こうして、少し色身やトーンの違う紫を使うことで、お互いの色が
より生き生きとするような気がします。アネモネや、ヒヤシンスなど、春の花を入れたのは、
冬らしさと同時に、春を待つ、今の気持ちを表現したかったから、それと、最近多く市場に出回るようになり、
ある意味、旬の花であるから、そんなところです。

そして、くすんだ白色の葉脈(Skelton Leaves)で、実際にはまだ冬である、今の季節感を出してみました。





2日に分けて行った1月レッスン、今回も、ブログで募集をしていなかったにも関わらず、想像以上の数のお申し込みを頂き、
レッスンが始まる前から、感謝の気持ちで一杯でした。ありがとうございます!

まだ先の事と思っていた2月レッスンも、もう来週に迫ってきました。
2月のブーケは、私のロンドンレッスンの集大成となるように、頑張ります!






新年のご挨拶

2014-01-04 00:25:42 | flower lesson








あけましておめでとうございます。

皆様、どんなお正月を迎えられましたか?

我が家は、ロンドンで、家族揃って、静かなお正月を迎えました。
今年で、17回目のロンドンでのお正月。
結婚して初めて、本を見ながら作り始めたおせち料理。
お正月、日本に帰れないからこそ、毎年必ず、ちゃんと作ろう!と心に決めたのが、14年前。
あれからいつの間にか、こんなに時が経ったのかと、今更ながら驚いています。

さて、今年も、いつものように、おせちを作り、迎えた新年ですが、
ここで皆様に、お知らせすることがあります。

実は、我が家は、この春に、住み慣れたロンドンを離れることになりました。
その為、ロンドンでのフラワーレッスンは、1月、2月が最後となります。

そして、そのレッスンですが、大変申し訳ないのですが、
今までレッスンに来て下さった方に、優先的にご案内させて頂いた為、既に満席になってしまいました。


そもそも、私のレッスンに来られる方は、このブログをご覧になって、連絡を下さる方が大半で、
たった2ヶ月でも、まだあるかもしれない、新しい方との貴重な出会いの機会を、
このように閉ざしてしまうのはどうなのかと、かなり悩んだのですが、
何しろお席がかなり限定されてしまっているので、
これまでレッスンに来て下さった方に、まずはご案内を差し上げようと思った次第です。
誠に勝手ではありますが、どうかご理解頂ければと思います。

2014年、私にとっては、変化の年となります。
これまで応援して下さった皆様への感謝の気持ちを込めて、
ロンドンでのフローリスト活動の集大成として、
自分の出せる力を、出し切って、最後のレッスンに挑みたいと思います。


今年もどうぞよろしくお願い致します。




St. Stephens クリスマスレッスン

2013-12-30 08:45:51 | flower lesson


皆様ご無沙汰しております。
クリスマス、いかがお過ごしでしたか?
極寒を予測されていた今年のロンドンの冬ですが、
クリスマスは意外に暖かく、少し雨が降ったくらいでした。
もっと寒かったら雪になったのになあ…と子どものようなことを呟いていましたが…。

さて、今年のクリスマス。
今年もやって来るぞ!と10月くらいから気合を入れて準備はしていたものの、
いざリースレッスンやクリスマスの注文アレンジ作成が始まると、
クリスマスカードを夜な夜な書きつつ、あっと言う間に日は経って、
気付けばクリスマスはもう間近!となって、ようやく最後に自宅用のリースが完成。

まだブログに載せられていないクリスマスアレンジレッスンのご報告を早くしなければ…と焦りつつ、
クリスマスの2日間くらいは、のんびりしたい…などという我がままを通してしまいました。
(実際イギリスでは、クリスマス、そして翌日ボクシングデーも、休暇の日となっております。
その期間は、町中がお休み、というのが慣わしでしたが、最近では26日からセールが始まる店が多く、
大分様変わりしましたが…。)
そしてその後の数日は、クリスマスが終わったら!と公言していた、家の片付け等に追われ…
せめて年が明ける前に!と、おせちの黒豆を煮つつ、今こうして、やっとやっとのご報告をしております。

ところで、クリスマスは、日本では25日でおしまい!というのが一般的かもしれませんが、
キリスト教の世界では、12days of Christmasと言って、25日に始まって、イエス・キリストの洗礼を祝う1月6日の公現祭までが、本来のクリスマスの祝福期間とされているので、まだクリスマスは終わっていない、とも言えますね!

そんな言い訳はさておき…、

クリスマスのフラワーアレンジメントレッスン、
ブログでのご案内不足のせいか、「どんなものを作るんですか?」というご質問を、沢山お受けしました。
わかり難くて、ごめんなさい!

当日、レッスン会場の教会で皆様をお迎えしたのは、こんな花たちです。


大量のアマリリス、入荷したばかりで、まだ蕾でしたが、開くと本当に華やかなのです。
今回は、クリスマスキャロルでお馴染みの、Holy & Ivy(ヒイラギとアイビー)など、
クリスマスらしいグリーンもたっぷり使いました。


出来上がった作品は、こんな感じ。アマリリスが咲く前は、グリーンが強くて、このように素朴な感じですが、
数日後、これが花開いたものが、この記事のトップの写真です。

今年はリースレッスンもアレンジレッスンも共通して、ナチュラルな感じをテーマにしてみました。
ロンドンらしいクリスマスになったでしょうか?

そして、この日のスペシャル企画、とっておき、クリスマスビュッフェ!
クリスマスカラーで色鮮やかに盛り付けられたお料理を目にした皆さんから、歓声が上がりました。











お料理を担当してくださったLさん、もう本当に、いくらお礼を言っても言い足りないくらいです。
美味しくて美しくて、皆さん大満足!どうもありがとうございました!


昨年に引き続き、レッスンをさせて頂いたSt.Stephen's教会の入り口に、ガーランドを飾らせて頂きました。




それから、ロンドン、ノッティンヒルのクリスマスの様子を少しお届けします。


鮮やかな水色のドアに映えるリース。


窓際に、本を重ねたクリスマスツリー。


イギリスらしい、フルーツいっぱいの、ずっしり存在感のあるリース。


庭先のオレンジの木。


今年私が一番好きだった、グリーンをふんだんに使った、Illexだけのリース。
この家の前を通るたびに、ため息!


この家も、とっても素敵でした。リースにライトが光っているのですが、シックな雰囲気。


こんなトナカイに毎日出迎えてもらえたら、顔が綻びませんか?



今年も本当に沢山の方にレッスンにお越し頂き、本当にありがとうございました。
皆様お一人お一人との出会い、そして、ご一緒に楽しいお時間を過ごさせて頂いたことに、
心から感謝を申し上げます。

どうぞ皆様、よいお年をお迎え下さい。