LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

コンテンポラリー

2013-05-18 18:26:43 | flower lesson

5月8日、レストランRaoul's にて行った、「コンテンポラリーフラワーアレンジレッスン」のレポートです。

コンテンポラリー、というイメージのアレンジの仕方は、その王道であろう、ジェーンパッカーで習得して以来、
ずっと一番馴染みのあるものでしたが、ナチュラル嗜好の店での仕事を経験するうちに、
いわゆる、力の入ったモダンアレンジではなくて、モダンアレンジの洗練を感じられるナチュラルな活け方という、
いわば(よく言えば)「いいとこ取り」で、独自のアレンジを追及できたらと思い、自分なりに、試行錯誤を続けてきました。

花のアレンジについて、あるフローリストが、「本当に力のある人は、森で見た美しい風景を、ブーケの中に再現できるものだ」と書いていたのを、いつも思い出します。
結局、花という「生きている物」を切って、さらに活け直すのですから、その自然に生えている美しさを、より引き出してあげないといけないわけです。
そんな大それた事、出来ているとはとても思えませんが、いつも、その目標だけは、忘れないように心掛けています。

そんな思いを持ちつつ、敢えて「コンテンポラリー」というお題を設けて、
今回のレッスンに挑みました。

こちらが皆さんにご用意した花材。グリーンのカーネーションをたっぷりと。
凛とした表情の胡蝶蘭も。


葉物もライムグリーンで色鮮やかに。この時期だけのソルブスの新葉も、この日マーケットにたくさん出ていたので即買い!



まずはこのようにブーケを作って…。こんなウエディングブーケもいいなー♪という声が!
今回の方は、前回のブーケレッスンを受けられた方が多かったのですが、皆さんやはり、前回よりも苦労せずに、上手に作られていたようです。


花瓶の中にグリーンのグラベルを入れて、白いカーネーションとライムの、小ぶりのアレンジを添えて完成。
皆さんの作品をテーブルに並べて、お待ちかねのランチを。


私のスターターの定番、チキンスープ。具沢山で美味!


こちらは私のメイン、イワシです。ちょっとピリ辛でした。

こちらのレストランのお料理は、メディタレニアンの捻りが効いていて、いつもとても美味しいのですが、ボリュームも結構あるのです。皆さん食べきれないくらい、盛り盛りでした!

そしていつも店に流れている音楽も、落ち着いた雰囲気のクラシックなのが、また良いのです。
朝食が人気なのも頷けます。


今回使用したカーネーションは、とても長持ちする花ですが、グリーンは若い葉なので、あまり持ちが良くありません。
皆さんにも、ぜひグリーンを取って、もう一度活け直してみて下さいとお伝えしましたが、
私も数日後、活け直しました。
私は、自分の作ったものと、日本から来ていた妹がレッスンに参加して、置いていった作品と2つあったので、
二つを組み合わせて、こんな感じにしてみました。
この大きな葉、アスピディストラは、ジェーンパッカーのアレンジで本当によく用いたグリーンです。
籠は、数年前に義母から贈られた、とっておきの籠です。








「コンテンポラリー」は、こういうの好きです!という嬉しいお声を頂いたので、またぜひレッスンで取り上げたいとおもっています。参加して下さった皆様、どうもありがとうございました。

ガーランドで花遊び

2013-05-01 22:50:20 | flower lesson


イギリスでは、5月に入ると、各地でフラワーフェスティバルが開催されます。
新緑が美しいこの季節~夏にかけて、この国を訪れたことのある方には、
町に溢れる花々の美しさに強く印象付けられた方も多いかと思います。

数あるフラワーフェスティバルの中でも、有名なのが、毎年5月29日に行われる、ガーランドフェスティバル。
ダービーシャー(Darbyshire)のキャッスルトン(Castleton)という町のもの。
何百年も続く、歴史的な花の祭典です。頭から腰の辺りまで、すっかり花で覆われたガーランドを、
スチュアート朝のコスチュームを身にまとった騎士が被り、馬に乗ってパレードします。
一体これを完成させるのに、何時間かかることでしょう。

先日訪れた、イギリス南部のLewesという町でも、ガーランドフェスティバルがあるようです。
5月6日のバンクホリデーに開催されることもあり、今年も多くの人々で賑わうことでしょう。
フラフープくらいの大きなガーランドを民族衣装を着た女性たちが列になって持ち、踊りを披露します。
観客の子どもたちも、それぞれ可愛らしい手作りの花輪を被り、とても華やかです。

そこで、次回のフラワーレッスンは、5月のガーランドフェスティバルに因んで、
ガーランド(ヘッドドレス)を皆さんと一緒に作ってみたいと思います。

フェスティバルのように、大きなガーランドを作るのは、時間的にも難しいので、
もっと小さなサイズのものになりますが、イギリスならではの祭典を、ご一緒に愉しみましょう!

今回のガーランドは、ワイヤーを使って作るので、ガーランドに限らず、ワイヤーで作るコサージュやボタンホールなどの作り方の基礎となる、ワイヤー使いを学んでいただけます。

少女の頃の気持ちになって、お花遊び致しましょう~!


「ガーランド」レッスン



日時:  2013年5月 28日火曜日 *10:00~12:00  *レッスン後、軽くランチをしようと思っています。ご一緒できる方はぜひ!


場所:    HAMINADOS
        78 Chepstow Road
        London W2 5BE
        tel: 020 7229 5204最寄り駅は、Notting Hill Gate, Westbourne Park

バス 7,28,31,70,328 すぐ近くに停まります。

参加費 £45  (作った作品は、もちろんお持ち帰り頂きます)

募集定員 5名様まで

*当日は、花ハサミ、必要な方はエプロンをお持ち下さい。

上の写真は、実際に作って頂く作品とは異なります。


お申し込みは、e-mail: asukayamanaka@hotmail.com 又は 携帯 07903 187 237にお願いします。


レッスン会場は、いつもお世話になっている、ノッティンヒルのデリカフェ、Haminadosです。
これまでのレッスンの様子は、ブログ内の前の記事をご覧頂ければ幸いです。

私のフラワーレッスンは、単発レッスンですが、フラワーアレンジの経験がない方でも、少人数制で、基本を押さえてご説明しますので、安心してご参加頂けます。フラワーアレンジの基礎を学ぶカリキュラム等は、特に設けておりませんが、続けてご参加頂くことによって、1年を通して、四季折々の花に触れていただき、なるべく多様なアレンジの形式を学んで頂ける様に心掛けています。経験のある方にも、新たな発見をして頂ければ幸いです。