LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

イングリッシュローズ

2009-02-01 02:39:25 | flower
最近写真撮影に凝っている我が家の3歳の姫。
これは、その力作のひとつ。
彼女の撮る写真を見ていると、視線がわかっておもしろい。
世の中全体が、かなり低い位置から、しかしとてもストレートに鋭く観察されている。そして、撮るのはいつも、「好きなもの」
一つ一つのものに、これを撮るぞ!という意気込みを持って挑むせいか
結構概念芸術的なものが生まれてくる。(言い過ぎか…)

こんな写真も撮るようになり、泣きそうになりながら、何とか通っていたナーサリーにも少しずつ馴染んできた様子。子どもってすごい。

娘も頑張っていることだし、私もぼーっとしていてはいけない!ということで、
少しずつ、店に出て仕事をすることにした。




今働いている花屋は、自社栽培のイングリッシュローズだけを売っている、ちょっと珍しいお店。ガーデンローズのように、香りのするバラばかりが、何十種類も店頭に並ぶ。その他ローズマリーやミントなど、様々なハーブ類も多数あり、グリーンも充実している。バラ好きのイギリス人の庭を、そのまま店にしてしたような雰囲気だ。普通の花屋ではあまり見ることのないイングリッシュローズの名前を覚えるのは大変だったけれど、3週間経ち、ようやく一通りわかるようになった。
カントリースタイルというのも、私にとっては、とても新鮮。
一日たったの4時間、ほんの短い間だけど、バラの甘い芳香に包まれて、身も心も癒されながら働く、充実した時間。



実は、バラは、どちらかというと好きではない花だった。
自信たっぷり、女性的で、主張が強い。ロマンチック過ぎる。華やか過ぎて、ちょっと苦手。綺麗だけど、自分のタイプではない。

けれど、赤ちゃんのように可愛らしい蕾から、幾重にも重なった花びらが、毎日少しずつ花開く姿を見ていたら、いつの間にか、私も心を奪われてしまった。
やはりバラは、女王と呼ばれるにふさわしい花だ。



最初のと上の写真、Peony Pinkは、Peonyのように、大きく丸みのある形が可愛らしいバラ。ベビーピンクの、柔らかくて、とてもやさしい色をしている。我が家の姫が一番喜ぶのはこれかな?と思ったら、案の定、「か~わい~ね~!」



そして数日後、姫と二人でローズバス初体験。
二人で大はしゃぎ!
本来もうちょっとロマン手シックな使い道があるのでしょうけれど…。



Honore de Balzacというバラにラムズイヤーというふわふわのグリーン。

せっかく親しめるようになったバラだけど、今週いっぱいで、もうお別れ。
来週からはいよいよ、新しい店での仕事がスタートする。
いい仕事ができるように、頑張ります!