LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

パリのレストラン

2012-02-11 01:40:01 | food



こんな、薄く花びらのような野菜が散りばめられた、美しい一皿を頂いたのは、何年ぶりだろう…。

パリ、マレ地区にあるclaude colliotというレストラン。
正直、子ども2人も一緒で、こんなレストランには絶対に行けないだろうと思っていた。

展示会のオープニングの為、一日早くパリに着いていた主人が、前日夜に主催者に連れて行ってもらったというお店。

外観はとてもシンプル。そんなに堅苦しい感じではないが、明らかに大人な雰囲気。ドアを開けると、感じの良いウエイターが迎えてくれた。子どももOK!

ここのマダムはとても気さくな感じで、子どもたちが飽きないようにと気遣ってくれて、おもちゃやバゲットの端など、さり気なく、タイミング良く持ってきてくれた。そのおもちゃがまた趣味が良く、布でできた野菜がバスケットに入っているものや、動物の家など、どれも素敵で、この店に馴染んでいて、素敵だった。こだわりのある店のセンスは、そんなところにも光るものだ。


食いしん坊の息子、特別に持ってきてもらった、バゲットの端をガジガジ。



私が前菜に頼んだかぼちゃのスープ。かぼちゃのスープは良く作るけれど、こんなのは初めての味!半分は息子のものに。トリュフの香りがした。



主人の前菜、卵の火の入り具合が絶妙。



私のメインの皿、「本日のお魚」



お魚と一緒に出てきた副菜、マッシュポテト。マッシュポテトの上に、カプチーノのような泡状のクリーム。メレンゲのような感じもした。この組み合わせは◎!もう一つの副菜は、和食の白煮を思わせるような一品。玉葱の甘みが引き立つ、繊細な良いお味。



主人のデザート、サクッとしたビスケットのチョコレートソース絡め。添えられたイチジクも美味。



私はデザートに、マスカルポーネとリンゴの一皿を。じっくりと引き出されたリンゴ本来の甘みと、マスカルポーネ。真似をしてみよう!と思ったけれど、きっと同じ味にはならないかな?これは本物の花びら付き。



美しく上品な盛り付けで、そんなに量が多く見えなかったのに、すべて頂いてみると、結構な量だ。でも、味付けが全体に繊細で、さっぱりしているので、後にもたれるようなことはなかった。素材の味を最大限に生かしつつ、素材のみではけして引き出せない味、そして目にもおいしい美しさ、という二重の愉しみ。

我々がデザートを堪能している頃、店のシェフ、Claude Colliotさんが出てきた。隣の席に座って、何やら真剣に話をしている。話し相手は、最初にあのマダムと話をしていた若い青年、どうやら仕事の面接をしている様子。フランス語で、何を言っているのか全然わからなかったが、このシェフの仕事に対する情熱が、私たちにまで伝わってきた。後から知ったのだが、彼はパリの様々なレストランで、次々と人気レシピを生み出した、フランス料理界の新星、とのこと。キラリと鋭い目が印象的な、素敵なシェフだった。

ため息の出るような、この上なくおいしいランチ、ご馳走様!

claude colliot
40 Rue Blancs Manteaux, 75004 Paris
+33 (0)1 42 71 55 45 ‎



続いて、2軒目は、日本人シェフのフランス料理店、Kigawa。





土曜日のディナー。当日の昼頃、電話で予約したが、9時半までに席を空けるという条件で、何とか予約が取れた。

ドアを開けると、日本人のスラリとした女性2人が迎えてくれた。日本人の心配りは素晴らしい!ベビーカーや買い物袋など、小さな店にはとても迷惑な大荷物で出かけてしまった私たちに、とても快く対応してくれた。入り口正面に飾られた白いカンパニュラの花が目に留まる。
小さな店だが、隅々まで手が行き届いている感のあるお店。

私と夫は、セットメニューから、前菜、メイン、デザートと3皿ずつ、友人は前菜、メイン。子どもたちは、娘がシーフードのリゾット、1歳の息子はスープをオーダーした。

前菜は、いわしのマリネ、ネギとシソ添え。ネギの甘みがグッと凝縮されて、いわしととても良く合う。

息子のスープはコンソメベースのシンプルながらコクのある一品。卵白のムースのようなものがプカプカ浮いていて、いかにもフレンチ。一歳児にはちょっと贅沢かもしれないけれど、かなりおいしかった様子。

私のメインは、本日のお魚。鱈のムニエルに、トロトロの茄子が添えてあった。お魚もおいしかったけれど、この茄子が絶品。
主人のメイン、牛タンのロースト、マッシュポテト添え。牛タンは、お箸で切れそうなくらいホロホロだった。

私のデザート、レモンクリームのベリーフルーツ添え。下に敷いてあるカリカリのクランブルの食感がこれまた良い。

在仏日本人の間で話題の新しい店、と聞いていたが、周りを見渡すと現地の人の方が多かった。
厨房は一人なのだろうか。世界に名立たるフランス料理の本場、パリで経験を積み、現地で店を構え、現地の人に立派に支持されている日本人のシェフ。

店の奥の厨房から、時々そのシェフが顔を覗かせて、客の食事の進行の具合を伺っていた。
こうして一皿一皿丹念に作られたお料理。どれもその心が伝わってくるようで、温かでおいしかった。親切な客の対応をしていた二人の女性のうちの一人は、シェフの奥様で、デザートを担当するパティシエらしい。昨年オープンしたばかりというこの店。若いお二人の料理への情熱が詰まった店。好きだなー、こんな店。

もっと写真を撮りたかったけれど、何となく撮りにくい気がして、外から一枚のみ。

Kigawa
186 Rue Chateau、Paris
+33 (0)1 43 35 31 61



そしてこちらは、レストランではないけれど、Sadaharu Aoki。
唯一カフェスペースのあるセギュ-ル店。
有名だけど、こちらもパリの日本人。

パリが本店のSadaharu Aoki、ロンドン在住の私だが、東京ミッドタウン店にしか行ったことがなかった。東京の店でぜひお茶が飲みたかったのだが、小さな娘を長蛇の列に並ばせることはできず断念、持ち帰り用に焼き菓子等を買ったのみだった。でもそのお菓子の一つ一つが驚くほどおいしくて!
パリに行くたびに、必ずここのお菓子をおみやげに買ってきてくれるCちゃん。何と今回偶然にも同時期にパリにいるということが判明。CちゃんとSadaharu Aokiでケーキを食べる!という夢が、とうとう叶ったのだった。東京では信じられないほど空いている店内。ゆっくりと静かな空間で頂くと、味も違うに違いない。せっかくのパリ、日本でも行ける店にわざわざ行かなくても、と思うかもしれないが、やはりパリ本店に行く価値大!





娘が一番欲しがった、カラフルなチョコレート。店でも頂き、買って帰った。
こんなチョコレートは、ありそうでなかなかない。





モンブラン。



ホワイトチョコと抹茶、ゴマのケーキ。



カウンターの後ろの壁に掛けてあった、植物、苔。
苔って本当に面白い。
日本の庭の美が凝縮されているような…。



テーブルの可憐な花。



ケーキの味はもちろん極上。こんなもの、絶対に自分では作れない。
お茶は南部鉄器の急須で出された。
良い午後でした。

Sadaharu Aoki
25, rue Perignon, 75015 Paris


2011年 今年の抱負

2011-01-18 14:45:32 | food


あけましておめでとうございます。
何を今更…という感じですが…。

ロンドンでのおせちは今年で11回目。
元々は特に好きなものではないけれど、ロンドンにいると、年が明けてもあまり実感がなく
日本にいないから、だからこそ、毎年これだけは、なるべく手作りしていきたいと思った。
年に一度だけしか作るチャンスがないから、毎年レシピを確認し、メモを取って、次の年の参考にしている。
いつか我が家のおせちの味が出来上がるかな…。

ところで、皆さん今年の抱負は何ですか?
私は「詰めが甘い」この長年の性格を改めることです。

私は小さい頃からいわゆる器用貧乏というか、(そこまで器用ではないかもしれませんが)
何でも興味が湧いて、まずやってみて、そこそこうまくいくけれど、
ひとつのことを奥深~く追求するのは大の苦手。
「何だってそうだよ。花にしても、子育てにしても、料理にしたって、詰めが甘い。」
というのは正月早々、夫のコメント。返す言葉がない…のにもかかわらず、
1言われたら100返してしまうのが私の性格。
散々足掻いて言い訳をした後で、ああそうだよなあ本当に…とため息。

ちょっとしたことなんだそうです。
例えばこの枝、ちょっと短い方がいいよなあ、でもまあいいか。そのまあいいかの選択。
時間は2分もあれば解決すること。それを時間が無いのを言い訳にするのは怠慢なだけ。

ああ、ごもっともです…。

そもそもこのブログを始めたきっかけも、もっと丁寧に生きたい。そんな思いからだった。
もう何年も書いているのに、全く成長していない私…。
気が付けば、子どもだけが大きく成長していて、もう一人も増えて…。

子どもとのコミュニケーションも克服したい悩みのひとつ。
私は大体冗談の通じないタイプなので、子どもがふざけているのに付き合えず、ついかっとなってしまうのです。
同じことを言うのでも、言い方ひとつで、簡単に伝わるんですよね。

理屈ではもう嫌というほど自分に言い聞かせてきたことなのに、
全然実践できていない。これも、これが正しいと思う信念を貫こうとする意思が足りないのでしょうか。

ヨガで精神安定を…というのも試みてみました。
少しは効果があったと思いますが…また頑張って続けてみます。
(ちなみにうちの娘の小学校では、週に1日、ヨガの日があり、いろいろ習ってきては私に見せてくれます。
Calm down、これをすると落ち着くんだって、ママ、などと言いながら…。

新しい年、充実した年に!








Birthday at Kensington Garden

2009-07-15 21:35:04 | food
6月、娘の4歳の誕生日。

イギリスの子どもの誕生日パーティーは、個人差もあるがかなり大掛かりだと思う。きっと幼少の頃からそれに慣れているから、大人になっても盛大に誕生日を祝うのだろう。いくつになっても誕生日はおめでたい!というのは良いことだ。
しかし、我が家は一応日本人。これまでは、娘の誕生日も、家族3人でささやかに祝ってきた。けれども、3歳、4歳にもなると、友達のパーティーに呼ばれることも増え、本人も、「バースデー!」と大張り切り!そこで今年は、小さなバースデーパーティーを開くことに…。

4歳の娘は現在、「プリンセス」期の真っ只中。
プリンセス、ピンク、フリル、キラキラ。これらすべてが、娘の目を輝かせるキーワード。一年前はこんなものには見向きもせず、Tシャツにジーパンだったのに、最近は上のどれかに当てはまらない服は、絶対に着てくれない。といっても、親の趣味とは程遠いそんな服は数えるほどしかなく、その結果、いつも同じような格好となってしまう…。



珍しくジーパンを履いているのは、天使の羽根を付け、フリル(実は水着!)を覗かせるという条件の下…。

しかしおそらくこんな時期も、そうに長くはないはず。
誕生日くらいは、大好きな「ピンク」で夢をみさせてあげても良いかな?と考え直し、この際私も思い切り「ピンク」を楽しもう!と決めた。

まずはピンクのプリンセス風ドレスを購入。
それからピンクのバナーを作り、バースデーケーキもミニカップケーキも、ビスケットも、みんなピンク。お花は甘い香りの、ピンクのスイートピー。

幼稚園が終わってから、2時間程度、ちょっとしたおやつを用意して、仲良しの友達を呼んで、いつもの公園でみんなで遊んでもらおう、という企画。ただしこれは、晴れの日を前提としていた。ところが、当日は、前日までの晴天が嘘のような、ドンヨリとした曇り空。小雨がちらほら…というわけで、決して屋外のパーティー日和ではなかったのだが、パーティーは決行。(子どもは少しくらいの雨は気にしないにしても、お母さんたちにはちょっと大変だったかもしれない。皆さんごめんなさい…)特別なものは何もなかったけれど、夫が作ったダンボールの輪で転がって遊んだ。いくらピンクのドレスを着ても、お淑やかに振舞うようなわが娘ではない。



娘の「ピンク」&「プリンセス」ブームはいつまで続くのだろうか。
来年もまだ、このピンクのドレスを着たがるのかな?



小雨の中、それでも来てくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました。

それから、何人かの方からリクエストのあった、バースデーのお菓子のレシピ、すっかり遅くなりましたが、こちらに…。


ベリーベリーバースデーケーキ

材料 (18cmケーキ型1個分)
我が家はオーブンがとても小さいので、倍の分量で型2個分を焼き、それぞれ上下2段に分けて、合計4段にして、上の段から一段ずつ切り分けていった。その場合、間の苺の上にはクリームを乗せない方がきれいに盛り付けられる。 

卵黄 3個分
砂糖 20g
サラダ油 30ml
ラズベリーコンポート
(少量の砂糖を加えて5分ほど煮たラズベリーを汁ごと 50ml)
薄力粉  90g
ベーキングパウダー 小さじ2分の1
バニラオイル 少々
卵白 4個分
砂糖 40g

クリーム
マスカルポーネ チーズ 110g
クレームフレッシュ 110g
レモン 小さじ4分の1
ラズベリー お好みで(10~20個)

苺 1パック

作り方

1.ボールに卵黄と砂糖30gを入れ、白っぽくなるまでよく混ぜる。
2.サラダ油を少しずつ加えてさらに混ぜ、ラズベリーコンポート、バニラオイルを加えて  よく混ぜる。
3.卵白に砂糖40gの3分の1を入れて泡立てる。残りの砂糖を加え、ピンと角が立ち、つや  のあるしっかりとしたメレンゲに仕上げる。
4. 2.のボールに一緒にふるっておいた小麦粉とベーキングパウダーをさっくりと混ぜ、  3のメレンゲを3分の1加えて混ぜ合わせ、残りも加えて均一に混ぜる。
5.型に生地を流し込み、型を数回落として空気を抜く。
6.170℃のオーブンで35から40分焼く。

クリームを作る。
1.マスカルポーネチーズを泡だて器でクリーム状にする。
2.クレームフレッシュ、レモン汁を1に加え、角が立つまで混ぜる。
3.ラズベリーコンポートを加えてさらに軽く混ぜ合わせる。

ケーキが焼けたら完全にさめるまで待ってから(最低1時間、できれば一日置く)上下に2分して、下の段の上面にクリームを塗り、苺をのせて、上段をかぶせ、回り全体にクリームを塗る。苺を飾り付けて完成。
シフォンケーキのようなふんわりスポンジに、甘さ控えめクリームで、日本人好みの味です。


レモンアイシングのミニカップケーキ

こちらは乳製品アレルギーのあるお子さんでも食べられる、デイリーフリーケーキです。

材料
卵1個
砂糖大さじ3
サラダ油大さじ3

小麦粉 カップ2分の1
バニラエッセンス 4滴
はちみつ 大さじ1
熱湯   大さじ1

レモンアイシング
レモン汁 適量
アイシングシュガー 
分量は

作り方
1.卵と砂糖を白くなるまで泡だて器で泡立てる。
2.サラダ湯を少しずつ加えながら、さらに2から3分泡立てる。
3.バニラエッセンスを加えて混ぜる。
4.小麦粉をふるい入れ、さっくりと混ぜる。
5.小さなカップケーキの型等に生地を流し入れて180℃で12~15分焼く。
6.十分冷めるまで待ってから、レモンアイシングをかけて、出来上がり!
友人Mさんに教えてもらったレモンアイシング。通常のアイシングレシピの水の変わりに、レモン汁を用いる。レモンの酸味で甘すぎてしまいがちなアイシングもさっぱりとおいしく。

ピンクハートのレモンビスケット

材料
無縁バター (室温に戻したもの) 60g
砂糖    40g
卵黄1個分
レモン汁 大さじ1
レモンの皮 2分の1個分
薄力粉   120g
ベーキング パウダー 小さじ2分の1
Ready Rolled アイシング

作り方
バターをクリーム状にして、砂糖を3回に分けてしっかり混ぜ合わせる。
白っぽくふわっとなるまで混ぜたら、卵黄を加え、さらに混ぜてから、レモンの皮とレモン汁も加えて混ぜる。粉類を加えて、冷蔵庫で1時間生地を寝かせる。
生地を厚さ3mmにして伸ばして、丸型等に刳り貫き、160℃のオーブンで15分焼く。

完全に冷めたら、ピンクのアイシング。ハートなどのクッキー型でアイシングのロールを切り抜き、ビスケットをデコレーションする。

(久しぶりに自分でレシピを見直していて、間違いに気が付きました。
ベリーベリーバースデーケーキの、メレンゲの部分が抜けていました!
皆さんごめんなさい。訂正しておきました…。)

Garsons 野菜採り

2008-10-24 14:59:56 | food


これはもうすでに遠い思い出と生ってしまった夏の記録。
今更ですが、楽しかったことを残しておきたかったのと、これから行かれる方の参考になればと思い…。



「ロンドン近郊で、自分で採った野菜を量り売りしてくれる農園があるらしい」
食いしん坊母子は、興味津々!野菜が生っているのを見る機会は、都会っ子にはあまりない。友人母子2組と、ちょっとした遠足気分でいざ出発!

この農園、Garsonsは、Kingstonのさらに南西の、Esherという町にあり、ロンドン中心地からは、車で約40~50分といったところ。Hammersmith Bridgeを渡り、素敵な住宅地Barnsを抜け、Winbledonを通って、A308をひたすら真っ直ぐ走る。高速道路ではないので、運転に自信のない私でものんびりドライブできてちょうど良い。

到着するとまず駐車場と、その周りに園芸用品などを扱う店や、オーガニックショップなどが軒を連ねる。ここまで着たらぜひ野菜採りを体験したいものだが、時間のない人にはここだけでもお勧め。軽い食事ができるレストランも併設されていた。

農園はかなり広く、いくつも野菜畑が続いていた。歩いても、遠足風に楽しめるかもしれないが、小さい子ども連れの我々は、車で移動。



まず、農園に行くのに、手袋もスコップも籠も、何も準備していなかったのは、うかつだった!と後悔したけれど、意外に大丈夫。一応にんじん畑には、大きなガーデニングフォークが備え付けられており、ジャガイモ畑では、トラクターが芋を掘り起こしてくれ、その後を付いて、芋を拾うようになっている。でも、次回はぜひ娘の砂場用シャベルを持参しよう。公園の砂場とは一味違った砂場遊びができそう。

子どもたちが大喜びしたのは、その頃(8月)旬だった、いちごやラズベリーなどのベリー系のフルーツ。特に苺好きの我が娘には、苺がいくらでも生っているという、これ以上のパラダイスはなかったらしく、苺摘みというよりも苺食べ放題?!という感じになってしまった。量り売りなのに…。



最初の写真がその日の私たちの収穫。

うちに帰って、まずは、とうもろこしを蒸して焼いてみた。ちょっと焦げ目をつけて、お醤油たらして…。甘くてビックリするほどおいしい!あれから2月程になるが、未だにどこで買っても、あんなにおいしいものには出会えない。もっと採って来ればよかった。

オーガニックショップで調達した、豚バラ肉を細かく刻み、玉ねぎ、にんじん、コジェットとやわらかキャベツと一緒に、シンプルに炒めて、おいしいお塩とこしょうに、またまたおしょう油たらり。

それから、我が家の朝の定番、にんじんジュース。これはりんごとセロリを入れて、ジューサーでエキスだけを絞り出すもので、かれこれ10ヶ月ほど飲んでいるけれど、この農園のにんじんで作ったものは格別だった。いつもはあまり入れないビーツも入れたら、赤色に色づいて、見た目にも美しく。

ポテトグラタンも、いつもより花の食いつきがよかったのは、やっぱり素材の違い?添えたサラダに使ったキュウリはパリパリ!

ビーツの茎とにんじん、セロリなど、一緒にキンピラにしたらこれもなかなか。
にんじんの葉はさくさくの天ぷらに。程よい苦味は、胡麻和えでも良さそう。
写真下は、ビーツの葉の胡麻和え。





ちなみにこの農園は冬季を除いて通年何か収穫ができるらしいが、私たちが行った8月は一番野菜の種類が多かったようだ。春が来たら、またぜひ食料調達に出かけたい。子どもも一緒に楽しめて、ファミリーの休日にもお勧め!

サマープディング

2008-08-17 17:33:17 | food


最近日本から持ち帰ったパン焼き器で、毎朝のようにパンを焼いている。
余った、というか、次の日にまたパンを焼くためにその日のパンを使ってしまう方法として、最近良く作るのが、サマープディング。イギリスの(イギリス人の?)夏のデザートとしては、定番中の定番。学生時代、ホームスティをした時に、イギリス人のおばちゃんが最初に出してくれたデザートだった。
うちの娘はフルーツ大好き。ケーキよりも断然フルーツ!なので、このくらいフルーティーなものでないと、時として見向きもしてくれない。でも、このプディングは、ベリー!ベリー!と後を付いてくるほどのお気に入り。バター不使用で、サッパリとおいしい、イギリスの夏の味です!

覚書を兼ねて、レシピを載せておきます。



サマープディング (参考 Rose Bakeryレシピ)

●材料

やわらかいパン 1/2斤(白いパンの方が良い。皮は取る。)

いちご      125g 
ラズベリー    250g
ブラックベリー  250g
ブルーベリー   125g
レッドカラント  125g

砂糖       125g

フルーツの量はこれを目安に適当に変えても大丈夫。
砂糖は私は100gくらいまでにしています。
フルーツの10分の1くらいが目安。

●作り方

砂糖を水100ccを鍋に入れて火にかけ、一度沸騰させたら、すぐにフルーツを
入れ、弱火で少し煮る。フルーツが半分くらい煮崩れ、半分は残るくらいまで煮たら、火から下ろす。

スプーンに2~3杯、フルーツの汁を別に取っておく。

パンを薄くスライスして、丸い器(小さめのガラスのボウルなどでOK)に敷き詰める。

その上に、煮詰めたフルーツの半分を載せる。

その上に、再びスライスしたパンを被せるように敷く。

さらに残りのフルーツを載せ、最後に蓋をするようにスライスしたパンを被せ、
上からパンに沁み込むように、フルーツの汁をまわしかける。

ちょうどボウルの口の内側に収まるくらいの蓋(お皿など)を被せて、上から良く押して、そのまま冷蔵庫で半日くらい寝かせておく。

ホイップクリームを添えて…とありますが、我が家ではクリームなしのほうが好評。少しだけ、生のブルーベリーやラズべりーなどを添えて。




ついでにもう一品。最近作っておいしかったベリーのデザートを。
Waitroseのレジ横で配っていたレシピカードより。分量は我が家用に少し変えてあります。

ポレンタのサマーベリーケーキ

●材料

バター 100g
砂糖(caster sugar) 80g (生地用)  50g(レモンシロップ用)
卵         中2個
ポレンタ      100g
アーモンドパウダー 60g
バニラエクストラクト 小さじ2/3 (バニラエッセンスでも)
ベーキングパウダー  小さじ1/2
ラズベリー      200g
ブルーベリー     200g
レモン果肉      2/3個分 
レモン汁       2/3個~1/2個分

●作り方
オーブンを180℃に温めておく。
浅いベーキングトレー(天板でもOK)に、ベーキングシートを敷いておく。

室温に戻したバターと砂糖を合わせ、クリーム状になるまでよくすり混ぜる。
溶き卵とポレンタを加えて、よく混ぜる。
アーモンドパウダーと、バニラエクストラクト、ベーキングパウダーを混ぜ入れ、
スプーンでラズベリーとブルーベリーとレモン果肉を、スプーンでそっと混ぜ入れる。

型に生地を入れ、180℃のオーブンで15~30分焼く。(うちのオーブンでは、下段にワイヤーを裏返して中の下段にし、15分)

生地を焼いている間に、レモン汁と砂糖を煮詰めてシロップを作る。

生地が焼き上がったら、熱いうちにレモンシロップをまんべんなくかける。

粉砂糖を茶漉しでふりかけ、ベリーを添えて出来上がり。

バンビーノ料理

2008-04-12 15:57:49 | food

最近Youtubeで久々に日本のドラマを観た。
「バンビ~ノ!」といって、おそらく昨年の今頃に放映されていたもの。
博多の一青年が、一流のシェフを目指して、有名イタリアンレストランで修行をするお話。ドラマも結構面白かったけれど、何より毎回登場する、おいしそうなお料理の数々!大抵、娘の寝静まった後、夜中に一人で観ていたので、空腹の私には、一層おいしそうに映る。普段は、パスタよりもメインの方が好きなイタリアンだけど、次々に出されるおいしそうなパスタに、私のパスタ熱は日に日に高まり…。
「このパスタ、食べたか!」(博多弁)
と、最初は見よう見まねで試していたら、このドラマのウェブサイト上に、レシピが掲載されているのを発見!

http://www.ntv.co.jp/bambi/

上の写真は、「春野菜とパンチェっタのスパゲティー」。
ガーリックを潰して赤唐辛子と一緒にオリーブ油に味と香りを移し、豚バラ肉(ベーコンでも)を炒めてすぐに白ワインを注ぎ、強火でワインを飛ばす。野菜類は、スパゲッティーの茹で上がる3分くらい前に、一緒に茹で上げて、肉のフライパンに混ぜ、生トマトを加えて炒めて、パセリで仕上げ。パルメザンチーズをかけてもおいしい。

野菜たっぷりパスタは、栄養たっぷりだけど、何となく味的には今ひとつで、主婦の知恵パスタ風になりがちだけど、これは組み合わせがとても良かった。オクラの粘り気と、ヤングコーンの歯ごたえが絶妙。

もう一皿ご紹介。
「ツナとレタスのスパゲッティー」



これは本当に簡単。
基本的には上の要領で、パスタの茹で上がる30秒前にレタスを加えるのみ。
巨大なレタスは、特に一人暮らしの場合は余りがちなのでは?
レタスのツルンとした食感がさっぱりとしていておいしい。
私はサンドライドトマトのペーストを少し使用した。

それから、とってもおいしかったのが、定番だけど、魚介類たっぷりのペスカト-レ。エビや貝のだしは最高!
(写真は撮りそびれたのでありません…)

ついでにもうひとつ、最近作ってみておいしかったパスタ料理をひとつ。
ロンドンではお馴染み、イタリアンのカルッチョズでお気に入りの
「Penne Giardiniera」を真似て作ってみた。



本当は、Pugliese Penneという、巨大なペンネを使うのだけれど、ちょうど家に余っていたラザニア用パスタがあったので、そちらを使用。

材料 2人分

太めのペンネ(Pugliese Penne) 160g

ガーリック 2片 (1片は微塵切り、もうひとつは香り付け用)
ズッキーニ 1本 (切って水にさらして、アクを取ると良い)
ほうれん草 (Young Spinach) 250gくらい
パルメザンチーズ
赤唐辛子
オリーブ油
バター少々

作り方

ほうれん草を1分くらい茹でて、水を切り、粉状にしたパルメザンチーズと微塵切りにしたガーリックと混ぜて、2~3cmのボール状に丸め、油で揚げておく。

潰したガーリックと刻んだ赤唐辛子でオリーブ油に味と香りをつけ、細かく刻んだ
ズッキーニを炒め、仕上げに少しだけバターを加える。

茹で上がったペンネをズッキーニのフライパンに混ぜて軽く炒める。
器に盛り、ほうれん草のボールをのせて、パルメザンチーズをふりかけて完成。

カリッと揚がったほうれん草ボールで、野菜だけとは思えないおいしさ!

ミラノサローネ旅行秒読みで、さらにイタリアンに盛り上がっている(私だけ?)我が家です。





大好きないちごミルクで締めくくり!

春の山 雛祭り

2008-03-05 01:42:06 | food


娘にとって3度目の雛祭り。
今年も、両親が贈ってくれたとっておきの葵雛を飾って、ちらし寿司と和菓子でお祝い。故郷は遠くても、大和撫子にとっては、大切なお祝いの日。
日頃は人一倍やんちゃな我が娘も、お雛様には邑楽を感じるのか、最初の年から、格別な敬意を表してきた。もうすぐ3歳になる今年は、「おみさま」…と、かえって「お雛さま」とそのまま呼ぶよりも恭しい呼び名を、自ら名付け、毎朝「おみさま、おはよう」(ございます…はまだ知らず…)そして夜寝る前は、「おみさま、おやすみなさい」とご挨拶も欠かさない。





雛祭りの数日前、妹から小包が届いた。
中にはひなあられと、和菓子「春の山」。
こういう和菓子には、見た目に美しく、おいしいだけでなく、作り手の、そして贈り手からの心が込められている。送られた側はその心も味わうのだ。
そんなことが、一緒に送られてきた「銀座百点」という冊子にも書かれていたけれど、本当にそうだと、しみじみと思った。

そういえば、最近読んだ、「終わらない庭」という本で、三島由紀夫が京都の仙洞御所の庭を取り上げて、日本の庭には時間の概念があり、そこが西洋の庭と根本的に異なると述べていた。視点の移行によって、始まりが終わりになり、終わりが始まりに…つまり永遠に終わることがない、庭。滝や池の水の流れや、木々の葉の移ろい。広大な規模の幾何学的美によって、権力者の支配的空間となった西洋の庭には全くないこの「時間」という概念。おそらくこの概念は、四季それぞれの趣に浸れるだけの変化のある風土と深く関っているのだと思うけれど、それにしても、日本ほどに”季節”というものを大事にしている国が他にあるだろうか。

この細やかな感覚こそ、日本固有の美意識であり、大切にしていきたいと思う。
だから、雛祭りには、ゆっくりとお茶を淹れて、できれば季節の和菓子を味わいたい。

日本から届いた「春の山」に、故郷の桜を見た思いがした。




元々は、こんな贈り物は期待していなかったので、何か手作りしようと、数日前に自家製つぶあんだけは用意していた。そこで一応、手作り和菓子をいくつか試作。まずはあんこと生クリームを巻いて、抹茶ロールケーキ。和菓子に馴染みのないメキシコ人親子のおもてなしに…。お母さんの方は、結構気に入って食べてくれたけれど、2歳の子はあんこをきれいに残していた…。ちなみに我が娘には大好評!







それから、いちご大福。大のいちご好きの我が娘。苺のショートケーキは苺のみをぺロリ!だったけれど、これは気に入ってくれた様子。あんこもかなり好きらしい。



あとは「春の山」の風情には程遠いけれど、お団子も作った。みたらしとあんこと両方で…。

それと、これは作ったとはいえないけれど、バナナに生クリームとあんこを乗せて、簡単和風パフェ。これが意外においしかった。適当だったので写真はなし…。


我が家の雛祭りメニューから2品ご紹介。



いちご大福


材料

おもち 270g
砂糖  80g
水   100g
あんこ 200g
いちご 10個
片栗粉 適量

作り方

1.あんこを20gずつ分け、いちごの下に置き、下からいちごに半分くらい被せる
2.砂糖と水を溶かしてシロップを作る。
3.おもちを鍋に入れてお湯で茹で、やわらかくなったら水を切ってボールに移し、木べらで混ぜ、徐々にシロップを加えながら、軟らかく練り上げる。
4.3.を鍋に戻して弱火で熱しながら練り上げる。
5.片栗粉をたっぷり入れた平たい容器におもちを移し、10等分。
6.熱いうちに円形にのばして、手に片栗粉をまぶして、すばやく1.を包む。


作り方はCookPadに載っていたものを参考にしていますが、レンジがないので、鍋で作りました。


ホタテの茶碗蒸し
<桜井笑子さんの「白だし和食」(講談社)より>




材料 (2人分)

帆立缶 小1缶(75g)
卵液  卵2個
    帆立缶の汁 大さじ4
    だし汁   カップ1
    白だし   大さじ 1半
    酒     大さじ1
トッピング 長ネギのみじん切り 大さじ3
      ごま油       小さじ1
      白だし       小さじ1

作り方

1.帆立缶の身を取り出してほぐし、汁はとっておく。
2.ボールに卵を溶き、帆立の汁、だし汁(冷やしたもの)、白だし、酒を加え、よく混ぜ合わせる。
3.器に2.を漉しながらいれ、ほぐした帆立を入れる。
4.蒸気の上がった蒸し器で強火で2~3分、その後弱火で10~13分火を通す。(菜箸を一本蓋に挟んで蒸すと、失敗が少ないようです)
5.トッピングの材料を混ぜて上にのせる。

主人方の母から送ってもらったこのレシピ本。全て「白だし」という調味料を使うレシピなので、それまで使ったことのなかった私も初めて白だしを購入。要するに、おだしの効いたお醤油なのだが、色が薄いので、料理がキレイに仕上がる(はず)。それまでは、そんな調味料を使うのは邪道だと考えていたけれど、結構おいしいので、時々使っている。(ロンドンでも購入可能!)特にこの帆立の茶碗蒸しは、大のお気に入りで、我が家の定番メニュー。

Rose Bakery

2008-02-09 03:11:23 | food
メイフェアのDover Streetに、コム・デ・ギャルソンンの店、Dover Street Marketが出来た数年前…。その出会いは衝撃だった。

思わず通り過ぎてしまいそうなほど、控えめなグランドフロアの入り口を一歩踏み入れると、店の至る所に置かれている、鳥の剥製やアンティーク雑貨、突如現れる山小屋風のカウンター。明らかに、採算度外視しているとしか思えない。上の方の階で売られていた家具のディスプレーは、店というよりもギャラリーのように、見せるための美しい配置への心遣いが伺われた。商品を売る、それだけでは終わらない芸術性と独自性が感じられる豊かな空間。そしてその最上階には、まさしくそれにふさわしい、究極のカフェがあった。

決して広くはない、横長のカフェスペースは、何故かとても居心地が良さそうで、一目で座ってみたくなった。カウンターに並べられた、お惣菜やお菓子の数々も、手作り風(しかしプロの完璧さを兼ね備えている)でどれもおいしそう!
最初に食べたスコーンの感激は、今でも忘れられない。
もしかしたら、長年この国で散々試してきた中でも(我が家は大のお茶好き。午後のお茶のために、わざわざ田舎町まで車を飛ばす)1,2位を争うほどの出来。一杯の紅茶とスコーンで、しかもロンドンの真ん中で、こんなに幸せになれるなんて、そんな場所はそうそうない。
その後何度か訪れ、サラダやケーキなど、いくつか試してみたけれど、何を食べても、「ああロンドンに住んでいて良かった~。生きてて良かった~!」と思わせられる程のおいしさだった。

そのカフェは、Rose Bakeryと言って、パリにある店らしい。
そう知ったときから、いつかそのパリの店を訪れることが、私のささやかな夢となった。

実は今だにその夢を見続けているのだけれど、この間のクリスマスに、この愛しのRose Bakeryのレシピが載っている本を、夫からプレゼントされた。
白い紙に包まれ、紐の結び目には、木製ミニチュアのキッチン道具が。それ以来、この小さな飾りは、私の「料理の神様」としてキッチンの片隅に吊るされ、日々見守ってくれている。少しは料理の腕が上がるかな?

この本はレシピの味は然ることながら、写真もとても良くて、いくら見ていても飽きない。クリスマスに手にして以来、本当に、毎日暇さえあればこの本をめくり、次は何を作ろうかと考えに耽っていた私。あまりにもこの本の料理ばかりなので、夫に「もういい加減、別の本からも作って欲しい」と言われてしまったほど…。(自分でプレゼントしておいて…)

Rose Bakeryの主であるRoseさんは、フランス人のパートナーと共にこのカフェを営むイギリス人。料理を本格的に習ったことはないけれど、美味追求のこだわりは相当なものだったよう。良い素材の味を生かす、シンプルだけど、手間隙を惜しまず、丁寧に作り上げられる料理やお菓子は、とても温かみがあって、家庭で定番にしたいようなものばかり。特に、甘党ではない彼女の作る、お菓子の甘さ加減や、ヘルシー志向は、日本人にも受け入れられやすいのでは?

日本でもアマゾンで購入可能な様子。
イギリス料理も捨てたものではありません。
でも、これをおいしく作るには、フランスのバターと粉、それから塩が欠かせない。やっぱりフランスには叶わぬか…。



外はカリッ、中はしっとりのスコーン


アンティークのスコーン型。まだまだ現役。


キヌワのサラダ。サラダは全部試作済み。


ポテト・グリビッシュ。ローストした新ジャガ+ゆでたまごとガーキンス、ケイパーで大人の味。


ヒヨコ豆のスープ。クミンシードを少し効かせてカレー風味に。



イギリスを代表する魚?たらのトマト煮。凝縮されたトマトの味が美味。


甘さ控えめヘルシーなバナナケーキ。












ロールパン

2007-08-31 11:03:35 | food


真夜中にパンを焼いてみた。
明日の朝、おいしいパンが食べたいな…と思って。

おいしいパンの為ならば、その為だけにわざわざ出掛けていくのが日常と言えるほど、大のパン好きの私。近頃ロンドンでのおいしいパン探しは、益々手ごたえのあるものとなった。7,8年前、フランスのPaul第一号店がオープンした頃から、確実にレベルアップしている。

普段店で買うパンは、外はカリッ、中はモチっとしたバゲットや、フルーツやナッツの練りこみパン、雑穀パンなど、大陸系こだわりパンが多い。でも、その味を家庭で出すのは、至難の業とと思われ…。パン作り初心者の私には、まずは基本的なものから…と思って、まず思い浮かんだのは、ロールパン。子どもの頃、母がよく作ってくれて、いい匂いがした。匂いの記憶は不思議と残るものですね。あの甘い匂いとおいしい味は、とても幸せな記憶…。

ロールパン8個を、我が家の小さなオーブンで、2回に分けて焼きました。
パンは焼きたてが一番。その日の分だけ…、と思ったら、本当に翌朝にはきれいに食べつくされてしまい…。一応家族には好評だったということにして良いのかな…。何度も作って、「お母さんのパン」の記憶を、娘にも残してあげたい。

さて、レシピですが、こちらを参考にしました。
http://hidehide.net/roll.shtml

写真付きの細かい説明が、とても親切で助かりました。他にも応用編がいろいろ載っています!

今回使用した強力粉、バター、卵は、すべてセインズベリーSo Organicシリーズのもの。きっと材料で味が変わるので、いろいろ試して、一番おいしいものを探すつもり。皆さん、お勧めがあればぜひ教えてください。特にロンドン在住の方。









ファテンのレバノン料理 

2007-08-11 15:32:19 | food
レバノン人のファテンとは、お互い「my sister」と呼び合うくらいの仲。そもそも同じフラットに住んでいて、子どもが同じ歳だったこともあり、行き来し始めたのですが、両方ともお料理大好き!という点と、日本人とレバノン人の女性に共通する「控えめさ」のせいか、すぐに意気投合したのでした。(自分で言うなって…?でも、この国にいると、つくづく西洋の女性はたくましいと思うのです。良いことでもありますが…。そしてもちろん人によりけりですが…。)
もう引っ越してしまったので、毎日というわけにはいかないけれど、それでも時々娘と一緒に遊びに行っては、お料理談義に花を咲かせています。

今回はファラフェルを伝授してもらいました。ロンドンではとてもポピュラーで、ヒヨコ豆を使ったコロッケのようなもの。ピタパンや、薄いメディタレニアンブレッドでラップしてサンドイッチ風にするのが一般的ですが、そのまま食べてもおいしいです。香辛料が入っていても、食べやすいのでお子さんでも大丈夫。うちの娘も大好きな味です。

他にもいくつか、今までにファテンに教えてもらったレバノンの味をいくつかご紹介!




ファラフェルのレシピ

材料(教えてもらった分量通りだと、かなり多めで50個くらいできます。)

A
ヒヨコ豆(chick pea) 200g
そら豆(ドライの炒ってあるもの。Crushed beansと呼ばれています)400g
にんにく 5片
玉ねぎ 1個
フラットパセリ 50g
コリアンダー 50g

B
小麦粉 適量 (生地が軟らかくまとまる程度に)
ファラフェル スパイス 大さじ1
(コリアンダー、クミン、黒こしょう、フェネル、マジョラム等)
塩 少々 
ベーキングソーダ 小さじ1

豆は一晩水に漬けておく。
材料Aを全てミキサーにかけて微塵にし、材料Bを加えてさらに混ぜ、生地を30分寝かせてから、直径3~4cmのボール状にして、サラダ油で揚げる。

ピタパンに、スライストマト、レタス、パセリ、ピクルス、赤唐辛子少々と共に挟んで、タヒニソースをかけて、ファラフェルサンドイッチにしてもおいしいです。

タヒニソース=(タヒニという、白ゴマのペースト大さじ1を水100ccと塩少々でのばしたもの)





バミヤ (オクラのトマト炒め)のレシピ

材料
オクラ 3掴みくらい
トマト 大1
玉ねぎ 1/2個 
セブンスパイス (代わりにミックスハーブなどでもおいしいくできます)
塩 コショウ 少々

オクラはへたの部分を切らずに残して薄く皮剥きする。
(ちょうど上の部分だけクルンと一剥きするような感じです。)
オクラをサラダ油で素揚げしておく。
フライパンにサラダ油をひいて、荒微塵切りにした玉ねぎを炒め、続けてトマトを加えて炒め、火が通ってトマトが柔らかくなったらセブンスパイス、塩コショウで味を調え、最後に素揚げしておいたオクラを加える。




モタバレ(なすのディップ)のレシピ

材料

なす (できれば日本のもののような小ぶりのもの)2本
レモン汁 1/2個分
タヒニ (白ゴマペースト)大さじ1
マヨネーズ 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
スマック (中近東のスパイスです)少々

なすを直火焼きで焙る。もしくは、オーブンで皮が焦げるくらいまでよくグリルする。
軟らかくなったなすの中身を取り出し、他の全ての材料と一緒に、ミキサーにかける。

ピタパンをトーストしてカリッとさせたものに付けて食べるとおいしいです。
もしくはトルティーラチップス、ポテトチップス、野菜のスティックなどでも…。




ファテンが入れてくれるアラビックコーヒー。細かい粉状に挽いたコーヒーをこのように小さな専用鍋でグツグツ煮だして、そのまま頂きます。自分は飲まないのに、いつも私に入れてくれて、おみやげにまで持たせてくれる優しいファテン。




ファテンと娘のキンダちゃん。うちの娘と手をつないで…。

世界で一番Sexyなサラダ

2007-08-04 09:43:48 | food

大好きな大好きなフィグ(無花果)。またお店で見かける時期になりました。
うれしい~!
ジェイミー・オリヴァーの「世界で一番セクシーなサラダ」というタイトルのレシピを見つけて、初めて試してみたのはもう7年ほど前。新婚当初、いろいろレシピを開拓していた頃です。モッツァレラチーズと生ハムに、熟れた無花果をパックリと切って…。ハニー、レモンにオリーブオイル。それからバジルと塩コショウも忘れずに。よく絡め合わせて…。
見た目にも色鮮やかで、本当に名前の通り、史上最強の艶やかさ…。
その上、こんなに簡単なのに、こんなにおいしいなんて、偉い!偉い!と食べながら何度も呟くのだけは、新婚当初と全く変わらない私。実際これを食べていると、何だか気分も若返るような…。なんて、ちょっと言いすぎ?

フィグの食し方としては、コンポートにしたり、ローストしたり、いろいろあると思いますが、私はシンプルな食べ方が好き。最近は他にこんなものを…。


ヨーグルト&生クリームを混ぜたスイスミューズリを冷蔵庫で一晩寝かせて、翌朝フィグを添えて簡単朝ごはん。
これはMarieClareシリーズのDonnaHay Fast Foodからのレシピ。



リコッタチーズとフィグのオープンサンド。
リコッタチーズに、シナモンと砂糖を少し加えて、フィグをのせ、少しグリルしたものも美味です。でも今回はシンプルにそのまま乗せて本の少しグリルしました。

最近ハーヴィーニコルスに新しく入ったオーガニックカフェで、ドライのフィグを買ってみました。味が凝縮されていてこれもまた乙。でもやっぱり、瑞々しいフレッシュなものが一番!

WholeFoodsMarketで買ったフィグのジャムはちょっと甘すぎ…。でもチーズと合わせるとおいしかったです。

フィグのプランツもかわいくて大好き!大きな葉の形もおもしろいですよね。
マチスの絵を思い出すような…。







ピクニック 豆腐&ポークケバブ

2007-07-22 11:32:13 | food

先週末は、友人家族とケンジントンガーデンでピクニック。
大人もおいしくて、子どもたちにも食べやすいもの、何かできないかな?と
料理の本をパラパラめくり…。

栗原はるみさんのHarumi's Japanese Cookingという本の、「豆腐と豚挽き肉のケバブ」(Tofu&Minced Pork Kebab)というのが目に留まりました。これなら軟らかくて、お肉も食べ易そう!

本来はケバブ風に棒に刺して作るものなのですが、棒がなかったので、小さい子どもたちにも食べやすいミニハンバーグ風にしてみました。コリアンダーなどハーブが入っているわりには、あっさりとして食べやすく、子どもにも受ける味だと思います。冷めてもおいしいのでお弁当向きです。

                 レシピ

豆腐と豚挽き肉のケバブ

材料 ケバブ8本分

木綿豆腐     300g
インゲン豆    50g  
ミントの葉    25gくらい
コリアンダーの葉 25gくらい
豚挽き肉     200g
玉ねぎの微塵切り 50g

(マリネ用)
タイ フィッシュソース 小さじ2
薄口しょう油      小さじ1
しょうが汁       小さじ1
塩           少々
サラダ油        大さじ2

サンチュ、コリアンダー、スイートチリソース、レモン汁

作り方
1.豆腐はキッチンペーパーで30分包んで水切りしておく。
2.インゲン豆の端を切り落とし、火を通す程度に軽く茹でる。茹で上がったら冷水で冷やしてから1cmに切る。
3.ミントとコリアンダーの葉を荒めの微塵切りにする。
4.豚挽き肉を、マリネ液に漬けて、手でよく揉んで混ぜ合わせる。
5.豆腐を手で細かくちぎって4に混ぜ合わせ、続いてコリアンダーとミントと玉ねぎも加え、さらに手でよく混ぜ合わせる。
6.種をまとめて、8等分し、ソーセージ状に細長く形を整えて、サラダ油をひいたフライパンで表面に焼き色が付き、中まで火が通す。(私はもっと小さめに丸くしました)
7.焼きあがったら、お好みで一つ一つ棒に刺してサンチュ、コリンダーなどと盛り付け、スウィートチリソース、レモン汁をに漬けていただく。


栗原はるみさんの英語レシピ本。発売当初、ジョンルイス地下で行われたサイン会は長蛇の列でした。あれほどたくさんの日本人主婦をロンドンで見かけたのは初めてだったかも…。私は列には並ばずに、裏巻き寿司を作るはるみさんを目の前でじっくり拝見。ささっと手早く、しかし丁寧に作られていました。
彼女のレシピはロンドンの友人にも大好評。我が家では、キャロットサラダ、サーモンバーガーなどが定番です。

アーモンドフレンチトースト

2007-07-15 08:41:13 | food


今年はロンドンからスタートしたThe Tour de France、うちの近所のハイドパークで、プロローグを観に行った先週末。以来クレープを食べたり、何となくフレンチな気分の私…。
そこで、今朝はMarie ClaireシリーズのFast Foodに載っていた、Donna Hayのレシピを参考に、(と言うまでもない…簡単なものですが)いつものより、ちょっとだけ可愛らしいフレンチトーストを作ってみました。本来はアマレットビスケットが入っているのですが、家になかったので入れずに、大好きなアーモンドを加えて作りました。

材料 (2人分)

食パン       3枚 耳を切り取って、半分に切る。
スライスアーモンド 30gくらい
卵         1個
ブラウンシュガー  大さじ1
牛乳        100cc
アーモンドエッセンス少々 
バニラエッセンス  小さじ1  
バター       少々
粉砂糖       少々

作り方

ボールに卵を割りいれてほぐし、砂糖とバニラエッセンスを加えて混ぜ、ミルクとアーモンドエッセンスを入れてさらにかき混ぜる。
フライパンを中火で熱してバターを溶かし、スライスアーモンドを入れる。その上に、食パンを、混ぜ合わせた液に一瞬くぐらせてからのせて、約2分くらい、こんがり色がつくまで焼く。反対側の面も焼く。
仕上げに粉砂糖をふるいかけて出来上がり。



     

バラのチョコレート

2007-07-12 09:30:35 | food



南仏プロヴァンスみやげに友達からもらった、バラの花びら入りのチョコレート。
ピンク色の花びらがチョコレートの上に散りばめられて、ロマンティック。さすがフランスものは、気品が漂っています。このチョコといい、先日の白トリュフオリーブオイルといい、お土産をいただくだけでも、フランスのオシャレなカフェの雰囲気が伝わってきて、とっても幸せになれてしまう。やっぱり永遠に憧れの国。

この美しいバラのチョコレートに合わせて、今日はイギリスのバラの紅茶を入れてみました。うちはずいぶん前からWittardのEnglish Rose Teaがお気に入りで、夏のこの時期になると必ず我が家のTea Collectionに加わります。いつもは必ずリーフなのですが、今回試しにティーバックを購入してみました。English Roseと、マンゴーが入っていて、リーフとは異なりますが、こちらも手軽でなかなかおいしかったです。WittardのMangoの紅茶も、夏にはぴったり。この二つしか、Wittardでは買わないのですが…。

大人二人がバラのチョコレートで、子どもの花には、先日こちらも友人にいただいたハロッズのうさぎさんチョコを…。2歳の花には、チョコはまだ解禁ではありませんが、今日は特別に一匹だけ…。ダークだから、そんなに甘くないし…まあいいか…。

おみやげおいしくいただきました。ごちそうさま!







ジューシー焼き豚と豆腐のこくまろ玉ねぎドレッシングがけ

2007-07-10 10:09:38 | food
焼き豚は、盛り付け方といい、豪快であまり色気がありませんが…。でもこういう「ごはんのおかず」はやっぱり食欲をそそられます。実はロシアから来ていたオルガのために作って出したら、とても気に入ってくれて、ぜひ作り方を教えて欲しいと言われ、他にも数人リクエストがあったので、載せてみました。そのため、レシピは英語のみです。(カテゴリー;ENGLISH)ごめんなさい。極々平凡なレシピだと思いますが、味は悪くないと思います。日持ちもするので、サンドイッチにしたり、チャーハンに入れたりと、いろいろ活用できます。この間は、RiceNoddleを茹でて、細切りにした焼き豚と、キュウリやトマトなどをのせて、冷やし中華風にしてランチにいただきました。
でも、2つ目の豆腐のサラダの玉ねぎドレッシング、これが実は、この中で一番紹介したいレシピなのです。材料も作り方もシンプルなのに、一日置いておくと、驚くほど味がまろやかになって、本当においしい!このドレッシングは、昨年ある方から教えていただいて以来、我が家には欠かせない大切なレシピとなりました。やっぱりこれは日本語でも載せておこう…。

材料

玉ねぎ  1個
砂糖   大さじ3
塩    小さじ2
酢    70ml
サラダ油 70ml
みりん  50ml
酒    50ml
しょうゆ 50ml

玉ねぎ以外の材料を全てボールに入れて混ぜ、薄くスライスした玉ねぎを入れて、最低24時間冷蔵庫で寝かしておく。絶対に次の日まで待つこと!

元々いただいたレシピは全ての分量がこの倍だったのですが、うちにはそれを入れておく便利な器がないのと、新鮮な方がおいしいという理由で、いつもこの分量で作っています。これは本当に簡単なので、ぜひ試してみてください!