LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

Chelsea Flower Show

2009-05-24 01:31:55 | flower
毎年五月に行われるチェルシーフラワーショー。
最終日の今日は、終了と同時に、ショーに使われたプランツや花の叩き売り。
ロンドンのみならず、イギリス各地から、熱心なガーデナーたちが、お目当てのプランツを目掛けてやって来る。その人込といったら、日本の明治神宮初詣並みだが、その人の数だけ、それぞれ違った庭の形があるのか…。この人の庭はどんな庭なのかな?などど想像してみたり…。

こんな風に書いてはみたが、実は毎年、テレビで観るだけで、会場へは一度も足を運んだことがない。そのうち…と思っているうちに、子どもが生まれて、益々足が遠ざかってしまった。混雑するためか、チェルシーフラワーショーは、バギー禁止なのだ。娘がもう少し大きくなるまで、あともう少し、お預けか。

観に行くことはできなかったけれど、私の働く店はその近辺なので、フラワーショーの期間のチェルシーの雰囲気は、初めて直に感じることができた。

まず初日の火曜日、Slone Square駅周辺の店の、Cartier,Tiffanyなど、高級ブランド店の外側に、巨大なフラワーアレンジメントを発見。いつもはさすがにこんなに派手に飾り付けてはいないけれど、華やかに花を飾って、花の祭典を盛り上げていた。今年はどこも、経済危機で自粛ムードだけど、もしかしたら、例年はもっと多くの店が花を飾っているのかな?

翌日、カメラを持って、再び同じ通りへ。
すると、一昨日あんなに元気だったお花が、しょんぼり。ちょうど、花屋の人が鼻を差し替えに来ているところだった。それから毎朝、この光景を見ることに…。華やかさの影に、こんな労力がある。私も含めて、通りがかりの人が、まだ差し替えていない部分も、構わずどんどん写真を撮っていく。嫌だろうな~と思いつつ、パシャリ…。




そばに駐車していたのは、Mcqueen(花屋)のヴァン。やっぱりこういうのは、得意そう。


そして、近所のもうひとつの有名な花屋、Wild at Heartは、いつもよりも、ガーデンを意識したような、フロントディスプレイに。


となりのアンティークショップも、鮮やかな花で飾られて…。

うちの店は、去年はオーガニック野菜やハーブを取り入れた、Sustainable Gardenを、チェルシーフラワーショーで紹介したらしいが、今年は出展はなし。
でも、それなりに特別な雰囲気ではあった。普段もハーブや旬のプランツを中心に、ガーデン、もしくはお花畑とでも言おうか、そんな店構えなので、基本的にはあまり変わらないが、人の流れが全然違うので、切花もプランツも、多めにディスプレイ。本社からは毎日、何人も重役がやって来て、念入りにチェック。客層は、いつもにも増して花屋プランツが好きな人や、専門家が多くなり、質問されることも多く、かなり忙しい一週間だった。そのため、写真など全く撮る時間はなし…。
ちなみにうちの会社の、カフェの方も大繁盛!長い列が絶えなかった。
外の席で、心地よい風に吹かれながら、お茶を頂いて…。
ロンドン、今年も、一番良い季節の始まりです。