LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

チェルシー 2013

2013-06-02 02:24:58 | flower

ガーデニング、お花、イギリス、と聞いて、Chelsea Flower Show「チェルシーフラワーショー」の名を挙げる人は多いと思います。
日本でも、随分テレビや雑誌などで取り上げられて、わざわざその為にイギリスを訪れる方も…。
相変わらず、根強い人気を誇っています。まさに、ガーデニング界の桧舞台ですね。

さて、その「チェルシーフラワーショー」の開催期間中、ガーデニング、お花好きの人々で溢れるスローンスクエア、キングスロード界隈では、数年前から、Chelsea in Bloomという、生花のショップディスプレイを競うイベントが開催されています。
これでもか!というほど、たくさんの切花を使ったディスプレイは、豪華絢爛。一度にあれほど多様でスケールの大きなディスプレイを見る機会は、なかなかないのではないでしょうか。スローンスクエアに、このイベントの仮設テントが設けられ、エントリーした店のマップが配られており、投票もすることができます。

さて、キングスロードにある Orla Kielyでは、この期間に合わせて、スペシャルフラワーディスプレイをしています。
普段私は、Orla Kielyの本店、コベントガーデンのフラッグショップのみ、毎週のお花のディスプレイを担当させて頂いているのですが、今年もこの時期だけ特別に、キングスロード店のお花のディスプレイをさせて頂きました。

Orla Kielyは、Chelsea in Bloomに正式にエントリーしているわけではないので、コンペからは外れていて、
コンペのテーマとは関係のない、自由なディスプレイができます。

元々お花が大好きなデザイナー、Orlaさん、最近ではシャベルやフォークに、プランターなどのオリジナル商品も展開しています。今年発売された新しい花瓶シリーズもとても好評で、今回はそのプロモーションも意識したチェルシーディスプレイとなりました。

花とプランツの大まかな打ち合わせを、事前にVM担当のCさんとしてから、一緒にマーケットへ!
日曜日だったので、コロンビアフラワーマーケットで仕入れました。

仕入れたプランツを、車を待つ間、道端にずらりと並べていると、人が寄ってくる寄ってくる!
写真を撮る人もいました。一番人気だったのはこの元気なポピーたち。


出来上がったばかりのディスプレイ。オレンジ、クリームで、元気で明るい雰囲気にしてみました。


こちらが新製品花瓶シリーズ。大きさは4種類あります。


個人的に一目惚れしてしまった、濃いオレンジのラナンキュロス。シーズンぎりぎりだったけど、入手できてよかった!


OrlaKielyの店内は、いつも花の模様や鮮やかな色がいっぱいなのですが、統一感があり、(VMの力でしょうか)お花を活けるのがとても楽しいのですが、こういった特別なイベントの時は、使える花の量も多くなるので、楽しさ倍増です!

道行く人が足を止めて、写真を撮ったり、褒めてくれていたり、それをこっそり見ているのも、楽しかったです。
(そんな暇があったら、もっと仕事しないといけませんね…。)

さて、仕事終了後、スローンスクエア駅周辺を歩いて、他の店を偵察?!
日曜日の夜、まだ準備中も店もあれば、完成している店もありました。
写真を撮りたかったのですが、既に暗くなりかけていて、断念。
数日後、改めて出直しました。

今年の私のお気に入りを、いくつかご紹介します。




まずは、Kate Spade。個人的に大好きな店。

カラフルなバッグや小物に、華やかなディスプレイが映えます。


青い紫陽花の色が素敵。


バイクにスィートピーという絶妙なバランス。こういうの大好き!





そして、高級文房具のスマイソン、入り口には、正統派、ブルーのデルフィニウムのみの、シンプルかつ豪華なUrnのディスプレイ。文句なしに素敵です。


続いては、同じくスマイソンの、工夫を凝らしたディスプレイ。


こちらは、カードホルダーに見立てています。


巨大なバッグもありました。このバッグ、中までお花が敷き詰められていました。




こちらもトラディッショナルなディスプレイ。Linksです。こういう、「お花って綺麗だな」と、素直に思えるようなアレンジの仕方、やはり好きです。



Hackettは、大きなガーランド。



お花でできた車(どこの店か忘れてしまいました。)




Broraらしい、派手な中にも英国カントリー風の雰囲気が漂うディスプレイ。帽子に注目!




こちらは駅前のrag&bone。庭に咲いているような花が目立ちました。まるで小さなガーデンのよう。




靴のEmma Hopeは、野に咲く花のようなディスプレイ。プランツのセレクションが好みの感じでした。





これはフェアリーテールの世界ですね。小人が出てきそう。




Brownsのスワンディスプレイ。白がとても豪華。


Brownsのとなりの店、名前は忘れてしまったのですが、かなり凝っていました。どこを撮っても絵になります。





せっかくスローンスクエアに来たついでに、前々から気になっていたPoilaneのカフェに行ってきました。
駅前Peter Jonesの裏側に、さり気なく佇んでいて、見落としそうになりましたが、店内は広々としていました。
ここのパン、今でこそ、Waitroseなどでも買えるようになりましたが、
昔は、わざわざElizabeth Streetのベーカリーまで、買いに行ったものです。


テーブルの間に生える木。実はフェイクだったのですが、このアイディアが好き!


入り口近くのテーブル席。店内のあちこちに、このようなシンプルな花が活けてありました。


ホットチョコレートを頂きました。甘すぎず、濃厚すぎず、小さめサイズで、この日の気分にピッタリでした!一杯の幸せ~。



フラワーショーと、Chelsea In Bloomは、また1年お預けですが、
やっぱり楽しいチェルシー散策。ちょっと路地に入ると、建物にも歴史を感じさせられます。
1年後と言わず、もう少し頻繁に歩きたい街です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿