実はこのチョコレートケーキには特別な思いがあるのです。
お皿に盛り付けたのは私ですが、ケーキを焼いたのは私ではなく…。
ノッティングヒルのWestbourne Groveエリアの一角に、住宅に見間違えられそうなくらい控えめな外観の、とっておきデリカテッセン「Ottolenghi」があります。
もうここは、本当に昔から大好きで大好きで…。ウィンドーに並べられたおいしそうなケーキやビスケットを見ているだけでも、ワクワクしてきます。甘党でなくても、つい立ち止まってしまいそうなほど。
そして店内に入ると、お惣菜やサラダがズラリ。メニューの例をいくつか…。「パルマハム巻きフィグ、ゴルゴンゾーラ&バルサミコ酢ドレッシング」「エビの生姜マリネ、クレソンとマカダミアナッツサラダ添え」「ワカモレタルトの紫玉ねぎとガーリック添えとダチョウの卵のカイエンヌ&塩風味」どれも、シンプルなのに一捻りあって、見た目にも、そしてもちろんお味もすばらしいのです。こんなお料理を毎日ささっと作って出せたら素敵だな…と、お勉強も兼ねて(というのは言い訳?)少しずつ試しています。ここの良いのは、メニューに材料がほとんど書いてあるので、それを頼りに、自分でも真似て作ってみることができること。なかなか全く同じにはなりませんが、それでも組み合わせの参考になります。
奥に進むと階段の下に、長テーブルがひとつだけの細長いカフェスペースになっていて、そこがまた気持ちが良いのです。真ん中に、必ず大きな花が生けてあって、天窓からはいつも明るい日差しが降り注ぎ…。狭いので特に週末はすぐに席が埋まってしまいますが、それでも窮屈に感じないくらい心地良い空間です。
さて、写真のチョコレートケーキのお話に戻りますが、これはお店に行くと必ず置いてある、定番ケーキなのですが、何故か今まで一度も買ったことがなかったのです。おいしそう~といつも惹かれるのですが、ただのチョコレートスポンジケーキにチョコがかかっているようにも見え、その割には値段も高く、(£4近くします)そこまでのものかなー、でも一度は食べてみたいな…と、自問自答の末、いつも「まあ、次回でいいか…」ということになり…これをいつも繰り返していました。
ところが、この日は、いつもと違う事態が発生し…。
というのも、最近チョコレートなるものを覚えた2歳の娘が、これを見るなり、「チコレート!」「チコレート!」と指差して離れなくなったのです。
いつもなら、そんなことで折れる母ではないのですが、何せ自分も興味があったもので、つい、「えー?これ買うの?本当に?」と言いながら、仕方なくレジに持っていったのでした。こんなに欲しがっているんだから仕方ない仕方ない…と妙な言い訳で自分を納得させつつ…。
こうして持ち帰ったケーキ、せっかくの記念すべき第1号なので、家にあるフルーツでちょっとだけ飾りつけて…。さてお味の方は…。
これが、想像以上に絶品!チョコレートとアーモンドのスポンジは、焼き加減もふんわり、でも軽すぎず、まさにJust Right。さすがOttolenghiの定番!
いつかレシピ本出してくれないかな…。
今回買ってみたお惣菜「カボチャのロースト、、フィグとフェタチーズ、ネギ」「ローストコジェット、ハーフドライミニトマト、ローズマリーパルメザンフレーク」
ケンジントンハイストリート店の外観
ウィンドーのチョコレートケーキ
Ottolenghi (Notting Hill)
63 Ledbury Road W11 2AD
Tel: 020 7727 1121
Ottolenghi (Kensington)
1 Holland Street W8 4NA
Tel: 020 7937 0003
Ottolenghi (Angel)
287 Upper Street N1 2TZ
Tel: 020 7288 1454