また広島で大雨土砂崩れの大災害、ここのところ相次いで報道される災害の報にふれるたびに、人の無力を思わずにはいられません。私の住むこの地も、自然の恵みの豊かな分だけ山崩れの危険が指摘されている地域です。他人ごととは思えません。
つくつくぼうしが鳴き始め、夜には虫の合奏が始まり、真夏の太陽の傾きを敏感に感じた秋の草花たち「桔梗」「女郎花」「藤袴」「吾亦紅」「萩」「不如帰」が、蕾をもたげ始めています。
この当たり前の自然の摂理が、いつまでも続きますように・・・・。
写真はこの季節、庭のあちこちにたわわに咲き乱れるシュウカイドウです。平凡な花ですが見るからに優しい平和な花です。
平凡は ありがたきこと 秋海棠
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背丈より高くなっていた山百合の花が咲きました。夏の山を彩る女王のような花です。よい香りがあたりを満たします。
写真の山百合、よく見ると花びらのところどころが茶色になっているのが判ります。
実は、1週間ほど前の夕方、もうじき開きそうな花のあたりに白い粉のような虫がいっぱい着いていたのを発見、つい持っていた虫よけスプレーをシューとかけたのです。虫はすぐにいなくなったので、そのことをすっかり忘れていました。
今朝、咲いた山百合の花を見て驚いたのです。花弁のところどころが火傷の跡のようなケロイド状になっています。かなりの重傷です。
考えてみれば、虫を寄せるために美しくかぐわしく装っている花たちに「虫よけスプレー」なんて、酷な話です。そもそも虫よけスプレーそのものが、人間の身勝手な発想だと自然はいうでしょうね。
家の前庭のような谷津山の斜面にガクアジサイの花が咲き始めました。
一昨年の秋、「谷津山を守る会」から頂いて植えたたくさんの苗が、一斉に花をつけて咲き始めたのです。目立たない花ですが、なかなかの風情です。
谷津山に咲くガクアジサイの花
この季節どこに行っても出会う紫陽花ですが、あえてガクアジサイだけを選んで植えてくれた「谷津山の会」の心遣いがうれしです。 ちなみに、花の周辺の額の部分だけが開くものがガクアジサイで、花房がいっぱいに咲くのはホンアジサイ。山に自生するアジサイにより近いのがガクアジサイです。
梅雨、蛍、燕、蛙、紫陽花、何だか懐かしい響き。
けふや切らん あすやあじさい なんの色 (子規)