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陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

萩の花

2014年09月16日 | 野草

 庭の萩がどんどん伸びて2メートリを越す長さになりました。花すだれのようになった花房の間を、黄色い蝶がヒラヒラ・ヒラヒラ舞っています。萩は黄蝶の食草なんです。

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  ひらひらと 蝶の舞いおり 萩の花


愁海棠

2014年08月21日 | 野草

 また広島で大雨土砂崩れの大災害、ここのところ相次いで報道される災害の報にふれるたびに、人の無力を思わずにはいられません。私の住むこの地も、自然の恵みの豊かな分だけ山崩れの危険が指摘されている地域です。他人ごととは思えません。

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つくつくぼうしが鳴き始め、夜には虫の合奏が始まり、真夏の太陽の傾きを敏感に感じた秋の草花たち「桔梗」「女郎花」「藤袴」「吾亦紅」「萩」「不如帰」が、蕾をもたげ始めています。

  この当たり前の自然の摂理が、いつまでも続きますように・・・・。

 写真はこの季節、庭のあちこちにたわわに咲き乱れるシュウカイドウです。平凡な花ですが見るからに優しい平和な花です。

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    平凡は ありがたきこと 秋海棠

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ヒオウギ

2014年07月25日 | 野草

 真夏日はどんどん上がって気温は35度。

思い立って家中の窓を全開にして大がかりな掃除を開始、余りの暑さ故か虫も入ってきません。汗をダラダラ流しながらまさに真夏日を満喫、山からの風が心地よくかんじられます。

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 真夏日を 集めたように 日扇(ヒオウギ)の花

 

 


オトギリソウ(弟切草)

2014年07月17日 | 野草

 猛暑がやってきました。

 昨夜は熱帯夜でなかなか眠れませんでした。

 クーラーのないアトリエで、窓を全開にして、蚊取り線香をもくもくと焚いて、熱中症にならないように水を補給しながら、仕事をしています。

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写真は、夏草の.生い茂る中、すくっと立ち上がったように咲くオトギリソウです。.


岩タバコ

2014年07月16日 | 野草

 夏本番。蝉が鳴き始めました。夜になるとフクロウ(青葉ずく)も鳴きます。本格的な夏の始まりです。

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 庭のじめじめした蹲の傍らで、今年もイワタバコが花を咲かせました。日頃は存在さえ忘れているのに、この季節になると「ここにいるよ」と主張するように小さな花を咲かせます。山の.岩清水の流れ落ちるような湿地に咲くイワタバコ、涼しい風がすーと山から流れてくるようです。

    石清水 流れおちる山路 君と見た花


山百合の花

2014年07月12日 | 野草

 背丈より高くなっていた山百合の花が咲きました。夏の山を彩る女王のような花です。よい香りがあたりを満たします。

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  写真の山百合、よく見ると花びらのところどころが茶色になっているのが判ります。

 実は、1週間ほど前の夕方、もうじき開きそうな花のあたりに白い粉のような虫がいっぱい着いていたのを発見、つい持っていた虫よけスプレーをシューとかけたのです。虫はすぐにいなくなったので、そのことをすっかり忘れていました。

  今朝、咲いた山百合の花を見て驚いたのです。花弁のところどころが火傷の跡のようなケロイド状になっています。かなりの重傷です。 

 考えてみれば、虫を寄せるために美しくかぐわしく装っている花たちに「虫よけスプレー」なんて、酷な話です。そもそも虫よけスプレーそのものが、人間の身勝手な発想だと自然はいうでしょうね。

 


狗尾草(えのころ草)

2014年06月25日 | 野草

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 昨年家を取り壊して空き地になった隣接の土地に,エノコロブサがいっぱいに生えてきて瞬く間に緑の野原ができあがりました。エノコログサは別名をネコジャラシというように穂先がゆらゆらと風に揺れて、いかにも爽やかな初夏の風情です。

 今朝は生憎、庭に何も花が咲いていないので、荒地のエノコログサを切ってきて壺に生けて、友人とお茶を点てたのでした。

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   雨上がり えのころ草生け 茶を点てる


紫陽花

2014年06月09日 | 野草

 家の前庭のような谷津山の斜面にガクアジサイの花が咲き始めました。

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一昨年の秋、「谷津山を守る会」から頂いて植えたたくさんの苗が、一斉に花をつけて咲き始めたのです。目立たない花ですが、なかなかの風情です。

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   谷津山に咲くガクアジサイの花

 

 この季節どこに行っても出会う紫陽花ですが、あえてガクアジサイだけを選んで植えてくれた「谷津山の会」の心遣いがうれしです。 ちなみに、花の周辺の額の部分だけが開くものがガクアジサイで、花房がいっぱいに咲くのはホンアジサイ。山に自生するアジサイにより近いのがガクアジサイです。

 梅雨、蛍、燕、蛙、紫陽花、何だか懐かしい響き。

 けふや切らん あすやあじさい なんの色 (子規)


ヘビイチゴ

2014年06月03日 | 野草

 この春富士山の麓から運ばれてきた山野草に交じってやってきたのでしょう。芽が出て蔦が伸び黄色い花が咲いたと思ったら、こんな赤い実が付きました。

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 本物のイチゴに比べると色が鮮やかでちょっと毒々しい感じです。子供のころ、よく田んぼの畔道なんかで見かけたことのあるヘビイチゴです。誰からともなく「毒があるから食べてはいけない」と言われていたような気がしますが、調べてみると毒はないそうです。でも何となく不気味な感じがするのは、子供のころの先入観のせいでしょうか。

  ほんの一握りの土の中に何種類もの命を蓄えている「土」と「種」の逞しさには、たびたび驚かされます。


しもつけ草

2014年06月01日 | 野草

 下野(しもつけ)の国(栃木県)に咲くのでシモツケソウというのだそうです。

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 しもつけ草は木の下の日陰に咲く山野草ですが、もうひとつ「しもつけの木」というのがあって、下の写真は紅白下野(コウハクシモツケ)の木の花です。花は似ていますが、実際には木と草の違いがあります。

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        *

 夏日になって水温が上がったからでしょうか、水瓶の中のヒメダカに赤ちゃんがたくさん生まれました。命の季節です。(今日は長女の誕生日だった!)

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ほたるぶくろ2

2014年05月31日 | 野草

 初夏を思わせる今日この頃です。ほたるぶくろが満開です。ピンク色の他にも濃い紫色のものもあって、庭に彩りを添えています。余りに見事なので壺に生けてみました。

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  訪れる人なき部屋に 花を生ける

     蛍袋(はな)あまりに美しければ

 写真の壺は、古式穴窯焼成「自然釉大壺」)


クロユリ

2014年05月01日 | 野草

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 花と言えば「赤」「白」「黄」色で,普通は「どの花

 見てもきれい」なのですが、これは名前の通り黒い百

 合です。

 クロユリは本来高山に咲く花らしいのですが、去年山

 野草展で買った苗から花が2輪咲きました。やっぱり

 黒は地味でどこか陰気な感じもしますが、よく見ると

 なかなか高貴な花です。

 

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  ー 背丈10センチ程の小さな草花ですー

 


春の日うらら

2014年04月06日 | 野草

 桜吹雪の舞い来る庭はなんとものどかで、丁度

良い草取り日和です。大切な草といらない草をよ

り分けながらの草むしり、土の中から顔を出す植物

の種類の多さと逞しさ、改めて自然の摂理の見事さ

に感嘆させられます。

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  いつもより半月早い十二単

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 木陰に咲いているのは二輪草とイカリ草

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 万葉人に愛でられた「むらさき」もこんな

 色だったのかしら?

  色も香も 野の花に敵え 粉引壺        

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ホワイトデー

2014年03月14日 | 野草

 春の嵐から一夜明けて今日はホワイトデー。

まだ雨の名残りの残る朝の庭に、花たちからの

素敵な贈り物が届いていました。

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 ようやく開き始めた貝母百合。

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 あっという間に咲いたリュウキンカ

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 地味だけれど確かなショウジョウバカマ

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 我が家のアイドル・ヒトリシズカ

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 今朝、開いたばかりのこぶしの花。

山野草ばかりのこの庭、一見地味ですが、

自然からの豊かな贈り物に満ち満ちていて

見る者の心を暖かくしてくれます。

    2014年3月14日朝8時・庭にて撮影