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陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

灰釉平皿

2005年06月29日 | 作品紹介
000002_029出かける前に焼いた窯の温度が、旅行から帰ってみると、常温になっていました。
こんなにさめるまで窯をしめたままにしておいたのは、初めてのこと。
それでも、大皿には貫入がいっぱい入っていました。貫入をうまく入れるのは、難しい !


貫乳・貫入(陶磁器の釉の表面にできる細かいひび模様のこと。)焼き物が1250℃から500℃くらいまでに冷める間に、土と釉薬との収縮率の違いによって表面にひびが入る。いそいで、窯を開けるとそれが激しい。窯から器を出した後も、小半日はピシピシ音がしている。



まんだら村

2005年06月25日 | 日記・エッセイ・コラム
石川県鳳至(ふげし)郡門前町大生(おはい)まんだら村
写真は、泊めていただいた山の別荘。
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住所を見たただけで、何だか威厳を感じますね。
こんな住所がまだあるなんて、日本も捨てたものじゃない・・・・、ですね。
門前とは、曹洞宗本山の門前のこと。能登報告は、またの機会に。


スマイルフェスタ

2005年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム
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スマイルフェスタが、ぶじに終了しました。

たくさんの留学生たちに、日本のキモノを着せてあげることができました。みんなはちきれそうな笑顔で「とっても幸せ」、と興奮気味に喜びを表現してくれました。

何だかこちらもうれしくなって、満ち足りた気持ちになりました。喜びを分かち合うと言うのでしょうか、こういうボランティァは、していても楽しいものです。


写真は、明治時代の中振袖を着付けてもらうインドネシアの留学生と、お茶室のお庭で記念撮影する学生たち。


キモノとオチャカイ

2005年06月16日 | 日記・エッセイ・コラム
 0003_004  スマイルフェスタのことについては、前に書いているので省略しますが、外国人留学生に、「キモノ」と「オチヤ」を楽しんでもらう、という企画が、こんなに爆発的な人気になるとは思いませんでした。今現在50人近くの申し込みが殺到して、スタッフが悲鳴を上げています。

 フェスティバルのテーマ「地域・社会・地球・いろんな家族があっていいね、ゆっくり・ゆったり・自分らしく」を考えた時、真っ先に頭にうかんだのが「スローライフ」でした。社会が、地域が、地球が、そして、物や事や、もちろん食べ物も、その土地らしさで彩られ、社会の仕組みが人間力に満ちたものであり、その人なりの等身大の暮らしが楽しめること、そんなになったらいいなと思ったのです。

 でも、現実には、いろんな難題がありました。そんな中で、みんなが協力して集めてくれたのが留学生に着せるための「キモノ」でした。若い頃のキモノ、タンスの奥に眠っていたキモノ、お母さんやおばあちゃんの形見のキモノ、それらが、30枚も集まったのです。 参加する学生も、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、ペルー、中国、フィリピン、ウズベキスタン、モンゴル、等など8ヶ国あまり。

 フェスティバルは、いよいよあさってになりました。私たちのこのささやかな贈り物が、彼女たちにとって、日本での素敵な思い出になってくれることを願っています。写真は、NEXTAGE主催の「キモノを楽しむ会」での二胡の演奏会風景。


梅雨の前に

2005年06月13日 | 日記・エッセイ・コラム
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 梅雨前にと思って、思いきって切った木の枝を、大きなゴミ袋つめこんで、ゴミの収集場所に運んできました。このあたりは樹木が多いからでしょう、谷津山の奥から、「ほーほー」と梟の鳴き声が聞こえてきます。朝方には、まだ鶯がしきりに鳴いているのに、おかしな季節感です。
「おかしな」といえば、こんな街の真ん中で、鶯や梟が鳴くというのも、ここを知らない人にとっては、おかしな感じでしょ。このあたりは、れっきとした政令都市の真ん中なんです、谷津山は、街の真ん中に嶋のように残る小さな山なんですね。

 さて、長い間企画委員会を続けてきた「スマイルフェスタ」がいよいよ今週になりました。
17日の夜が前夜祭。18日9時45分にオープニング。18・19日が本番です。お時間があったらのぞいてみてください。
日ごろアイセルで活動しているグループの発表の他に、お茶会もあります。しずおか女性の会では、お弁当の販売もしています。


 


線刻

2005年06月12日 | 日記・エッセイ・コラム
焼き物には、無限といえるほど、さまざまな技法があります。要するに、何でもあり、ということでしょうか。
自分が面白いと思う方法でやってみて、それが成功すれば、それが技法。

化粧した素材を針で彫る、いわゆる線刻ですね。
右の一枚は、六歳の子が書いた絵のコピーを線刻したもの。これから、素焼きして、さらに釉薬をつけて、もう一度焼きます。
どうなるでしょうか。00008_032
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辰砂

2005年06月04日 | 作品紹介
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焼き物の中で、一番難しく、一番面白いのは、釉薬ではないでしょうか。
透明な釉薬に、酸化銅を加えて酸化焼成すると、織部の(グリーン)がでます。
この同じものを、強還元で焼成すると、辰砂、すなわち紅色になります。
さらに、織部釉をつけた上から強い灰釉をかけると、釉裏紅(ゆうりこう)になります。

これらを自在に使い分けて、さまざまな表情を作り出せたら素敵だな、とおもっています。
写真は、実験用に、強還元で焼成した方口。釉裏紅を狙ったのですが、辰砂のように出来上がりました。



伊豆の国市大仁

2005年06月02日 | 日記・エッセイ・コラム
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突然、静岡県伊豆の国市からお便りが届きました。

「あれ、伊豆の国市って、どことどこが合併してできたんだったっけ? 」
そう思うくらい、伊豆は遠くの存在になっていました。

文面は、伊豆の国市大仁中学校同窓会の幹事さんからでした。懐かしい、懐かしい便りです。まだ20代も前半の頃、私は、駆け出しの教師生活を、伊豆の大仁中学校で始めました。新婚の新米先生でしたから、出会うものすべてが輝いていました。考えてみたら、40年も昔のことです。

いろいろな事情が重なって、5年ほどで伊豆を去ることになるのですが、その後も伊豆大仁は、私にとって特別の地のまま保存されていました。
お便りによると、同窓会の幹事さんが、インターネットで検索してこのホームページを見つけてくださったとのこと、さらに、同窓会のホームページとリンクしてくださったとのことです。いろいろお心遣いありがとう。

懐かしいみなさん、お目にかかれる日を楽しみにしています!