陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

備前陶芸美術館

2009年11月30日 | 美術館めぐり

 

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 備前焼について知るには、先ずこの美術館が便利です。

 

 伊部駅のすぐ目の前にある建物が、その美術館です。

 1階には、

 桃山時代の大壺、すり鉢、大皿など、素晴らしい古備前の作品、

 2階には、

 備前焼最盛期を作り上げた金重陶陽氏等などの名品の数々、

 さらに3階には、

 藤原 啓 ・ 藤原 雄 など現代に名の知れた作家たちの作品、

 そして4階には、

 現代の備前で活躍している現代作家の作品が展示されています。

 備前焼を俯瞰して学ぶのにはとても便利な美術館です。

 

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 ちなみに備前焼は、

 この土地で取れる鉄分の多い土を使って成形し、素焼きもせず、

 釉薬もつけず、赤松を10日間焚き続けて焼き上げる焼き物です。

 景色は、土と炎のせめぎあいによって生まれる 胡麻・棧切り・

 緋襷・牡丹餅などと言われるもの。

 今もなおこの素朴な焼き物が、人々に愛好されるのは、

 そこに焼き物の原点があるからなのでしょう。

                 。


秋の旅

2009年11月28日 | 日記・エッセイ・コラム

  

  

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  伊部から・岡山・倉敷・広島・しまなみ海道と、

  秋の旅を楽しんできました。

  先ずは伊部。

  岡山市から赤穂線の電車ででのんびりと40分程行くと

  赤い煉瓦の煙突が見えてきます。

  そこが、古くから栄えた備前焼の町・伊部(いんべ)です。

  友利さんと言う備前焼の作家さんに

  備前焼きの町を案内していただきました。

  

  


織部茶碗

2009年11月14日 | 作品紹介

 

  昨夜から今朝に掛けての雨は、大変なものでした。

  それが、今は満天の星空です。

   織部の紹介のついでにもう一つ、

  写真は、今回焼成した総織部の抹茶茶碗です。

  

  

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  はたしてこの総織部の緑に抹茶が映えるものか心配でしたが、

  点ててみると、薄グリーンとの相性は抜群でした。

    *         *         *

  織部は、実に大胆に「形や色」が楽しめる優れものです。

  だからこそまた  「現代的」 でもあるのでしょうね。

   


織部色

2009年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム

  

 つわ蕗がたくさん咲いて、秋の庭を明るくしています。

 鮮やかな黄色の花と、濃い緑の葉っぱのコントラスとが

 互いを引き立てています。 

 ふと、この緑色は、私の「織部」の色だと思いました。

 

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 クリマスプレゼント用に焼いた織部皿とワイングラスです。

 お皿に乗っているのは柚子の実、

 柚子ジャムを作ろうと庭から採ってきたものです。

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 何だか、つわ蕗のイメージとぴったりだと思いませんか?

        *      *      *      *

      今年もジョウビタキがわたってきました。

          秋もたけなわですね。