陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

陶芸工房 朝・ASITA展・準備中ですー2

2018年04月28日 | 陶芸

あっという間に四月もおしまい、ゴールデンウィークが始まりました。

世間はにぎにぎしく行楽シーズンで華やいでいますが、こちらはアトリエで作業です。

 

作品の第二弾をご紹介します。

 

K.Gさんの作品です。

 

モダンな建造物を思わせるこの作品、入り組んだ複雑な形もすべて手びねりで制作しました。

思い切ったイエローとトルコブルーをアクセントにした、斬新な感覚の作品です。

 

 

S.Sさんの作品です。

 

前者と同じく手びねりで制作した花器兼用の多目的な器です。

中心の円形模様は素地土の白色ですが、円を取り巻く回りの部分は、

いろいろな素材で色づけをしました。それが作品に複雑な雰囲気を作りだしています。

 

 

 Y.Tさんの作品でです。

 

たたらを使って板状土を作り、2枚の板を組み合わせて、編壺のような形に仕上げました。

モチーフにした円が、形状を変えて三様に表現されています。

これらの作品展は、陶芸工房朝ASHITA展にて展示します。

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作品展の期日は  30年6月21日~26日

会場は  ギャラリーえざき・江碕ビル2階

 

 

 

 

 


陶芸工房朝ASHITA展 準備中ですー1

2018年04月24日 | 陶芸

今年も恒例の陶芸展が近づきました。

今、アトリエでは、メンバーたちが作品づくりに挑戦中です。

その一部を、順次ご紹介します。

 

  K.Sさんの作品。

   三本の角柱を組み合わせて、美しい一つの立体に仕上げました。

 面の装飾は、白化粧と搔き落とし、差し色のトルコブルーが効果的です。

 

      Y.Sさんの作品

円形を基本に、 曲面で構成した立体オブジェです。水を入れれば花器にもなります。

 複雑な形を強調するために、あえてシンプルな白色で仕上げました。

 

 

 Y.Uさんの作品

素地土を三色のグラデーションで構成し、複雑なひねりのある立体に仕上げました。

自然の風景の中に、一本の樹木を象嵌で表現しています。

 

 

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展覧会の会期は 6月21~27日

会場はギャラリーえざき(毎日江碕ビル2階)

(他の作品も順次掲載いたします)

 

 


緑かおる季節?

2018年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム

  つい最近「はる」が来たナと思ったばかりなのに、山の樹々は一斉に伸びあがって、色とりどりのみどりで、家の周りを包みこんでしまいました。

自然の速度に感覚がついていけません。

 

 つい最近ブログに載せた「桜」の木が、もうこんな「緑」の木です。

 

 昔は、桜が咲いて、蕨が伸びて、タラの芽が膨らんでくる頃、タンポポが咲いて、樹々が一斉に芽吹き始めたようにおもいます。

 ケキョケキョとたよりなく鳴く鶯の声も、あっという間に上達して、もう「谷渡り」の囀りです。春もあっという間に過ぎて、このあたりは、もう初夏の風情、緑薫る季節を迎えています。

  自然は、もっとゆっくりと、穏やかに、味わい深く、変わらねばいけませんよね。

 

 

 


さくらだよりー4

2018年04月02日 | 日記・エッセイ・コラム

今年の桜は、入学式を待たずに早くも終わりをむかえました。

 

 

もう、樹々の新芽がこんなに伸び始めています。

そんな朝、玄関前にたまった桜の花びらを掃きためたら、ほら、こんな量に! 

袋にためたら枕ができそうです。

 

ふと、昭和初期の女流俳人久女の「菊枕」のことを思いだしました。

   久女は、恩師虚子の還暦の祝いに、白羽二重の枕地に菊の花の干したものを詰め「菊枕」を作ります。その花の数は、大菊千何百輪、中小菊六千余輪、花を摘み帰った夜、花の数を数えながら灯の下に花を並べて干します。それは六畳間いっぱいになるほどの量でした。やがて菊の花が干し上がると、それを白羽二重の枕地に詰めて縫い上げます。それが「菊枕」です。

 

愛蔵す東籬の詩あり菊枕   久女

 

「愛蔵す東籬の詩」とは、陶淵明の 「采菊東籬下悠然見南山・菊を採る 東籬のもと 悠然として南山を見る」というもの。こんなたいそうな「菊枕」を贈られたら、どんな気持ちがするのでしょうね