陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

ああ大地よ、こころ鎮めよ

2004年10月26日 | 日記・エッセイ・コラム
_00410月 26日、朝日新聞朝刊、
新潟中越地震の記事に目を通していたら、

「ああ、大地よ、こころ鎮めよ」 という見出しが目にとまった。

天までとどくような棚田を耕し、
先祖から譲り受けたこの地を一生懸命守ってきた山古志村の人々
そんな村人たちのことをあたたかな言葉で書きながら、
最後を、次の一文で止めてあった。

ああ「大地」よ。こころ鎮めよ。人々の切ない生の営みにもっと微笑を。


記事を書いたのは、以前、山古志村を取材したことがあるという新聞記者。
読みながら、なぜか心がジーンとした。

              写真は、イヌショウマの花



あきばれ

2004年10月25日 | 日記・エッセイ・コラム
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朝から晴れて、昼間は暑いくらいの秋日和。

何べんかご紹介したのですが、今、ほんとうに山野草がきれい!
残り少ない秋の陽をいとおしむように咲き乱れています。
誰かに、みせてあげたい感じ。

本日、冬の渡り鳥、ジョウビタキが姿を見せました。
チィチィという相棒を呼ぶ鳴き声で、気がつきました。

平和で美しい、秋の日のひるさがり、でした。
写真は、クリックすると拡大しますが、時々ほけていますので、悪しからず。


新潟に大地震

2004年10月24日 | 日記・エッセイ・コラム
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朝から地震の報道ばかり。

壊れた家や死んだ人のことが、何回も何回も繰り返し報道される。
死者21人、全壊家屋****

ああ、また、たくさんの「かなしみ」が生まれる。
無機質な報道にかくされた無数の「かなしみ」
いつの頃からか、数字の後ろに隠された「かなしみ」ばかりを読むようになった。

人は誰も、いつかは死ぬのに・・・・・・ね。

写真は、葛西臨海公園の水族館



クリスマス・キャンドル

2004年10月23日 | 作品紹介
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朝晩は、だいぶさむくなってきましたね。
「あかり」の季節です。
あかりというと、どうしても北欧を思い出します。
どうして北欧などで「アカリ」が主役になるかというと、
この頃から、北欧では極端に昼の時間が短くなって、
クリスマスの頃には、一日中夜になるからだ、と私は思っています。
ずっと、真っ暗な世界なんて、ひとりきりの人は淋しいでしょうね。

そんなわけで、冬場に向かう11月20日21日に行われる
ストリート・フェスティバルでは、テーマを「あかり」にしようと決めていました。
ところが、ブースでは、ローソクを使ってはいけないとのことです。
せっかく作ったキャンドルに、何かいい光源はないものか、
目下、考慮中です。

どうぞ、いいアイディアのある方、教えてください。

いろとりどりのローソクをともしたキャンドルのパフォーマンスをしたかったのに、
残念です。本日キャンドルの焼成を開始しました。


台風23号と日本平山頂を考える会

2004年10月20日 | 日記・エッセイ・コラム
_022またまた台風です。
激しい風雨が吹き荒れています。
久しく忘れていた「自然の猛威」という感覚を、思い起こします。
私たちの子どもの頃の台風って、まさしく「猛威」でした。
窓に板を打ち付けたり、内側からつっかい棒をかったりして、備えたものです。

それにしても、このまま行くと、やがて日本が沈没しそうですね。

この台風の中、日本平山頂を考える会、というのがありました。
政令都市静岡市のシンボルとしての「日本平」はどうあるべきか。
みんながいろいろな意見を述べていました。
観光の中心、コンベンションの中心、市民の憩いの場。
展望台やホテル、物産店・・・・・・・・・・etc

一番見晴らしのいい山の上に、どうしてわざわざ「展望台」なのでしょうね。
ちょつと、発想が貧しいと思いませんか。

わたしとしては、安っぽい開発はしないで欲しい、と思っています。
いろいろな制約があって、これまで乱開発されないできた日本平だからこそ、
格調の高い、自然豊かな、芸術的な空間に育て上げたいと思うのですが。
こういうこというのは、少数派なんですよね。
またまたそんなこと言って、といわれそう・・・・・。

今、瀬戸内海の小さな島「直島」に、安藤忠雄が創った地中美術館に興味を持っています。
わざわざ地面にうずめた美術館、
とにかく、一度、自分の目で見て、確かめてきたいと思っています。






諸国「一ノ宮」めぐり

2004年10月11日 | 日記・エッセイ・コラム
_062台風一過の秋晴れ、とまでは行きませんでしたが、まぁまぁの秋日和。
唐突ですが、
日本には68箇所に「一の宮」という神社があるのだそうです。
その一宮を巡る「諸国一の宮めぐり」というのがあって、
それを始めたという友人から、
本日、富士宮の浅間神社いくから、との連絡。

この「一の宮めぐり」に、特別な約束ごとなんてあるわらけじゃなく、
「参拝」したら、そのしるしに、社印と奉拝記録をもらう、(300円)
ただそれだけなんでですが、それだけじゃ面白くないからと、
それぞれがそれぞれに約束事をつくるらしいのです。
例えば、
列車は鈍行列車、タクシーには乗らない、近くの駅からは歩く、
正門から入って、手や口をすすぎ、正しく二礼二拝してetc・・・・・・
なんて具合にね。

全国68社なんて考えると、気が遠くなりそうですが、
本日、まずは、駿河の国の一宮「富士宮浅間神社」に参拝してきました。
手っ取り早い「ウオーキング」あるいは「スローライフ」の一環、
        なんていったら神様に叱られるかしら・・・・・・・。



台風22号

2004年10月09日 | 日記・エッセイ・コラム
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台風22号が、今さっき、静岡を通りすぎました。

激しい風雨で、山の木々が荒れ狂って、ちょっと恐ろしかったです。
久しぶりに、雨戸をしめました。

ここらあたりは山なので、土砂崩れの心配もあるのです。
早速、お見舞いの電話をいただき、ありがとうございました。

外にでてみたら、雨がまだ降っていて、金木犀の花が一面に散っていました。




スローライフ

2004年10月08日 | 日記・エッセイ・コラム
_052またまた雨です。
気象情報によると、台風は明日の朝、東海地方に接近、ですって。
それにしても、よく来ますねー。

雨音を聞きながら、終日手仕事。

クリスマス用のキャンドルを作っています。
轆轤で円柱形の筒ををひいて、生乾きの状態の時成型、
その後、側面に模様をつけて、それをカッターナイフでぬきとり、
ピンスという道具で、適当に光の漏れる穴を開ける。

この中にローソクを入れて、光のシャワーを楽しむ・・・・わけ。

それにしても、
一日目に轆轤をひいて、
二日目に、模様をいれて、
三日目に、形を整え、
一週間乾燥させて、
素焼きをして、
それから釉薬をつけて、
最後に本焼き。

これを「スローライフ」といわなくて、何と言おう。
あきれるくらい効率の悪い手仕事なのだけれど、
確かなのは、「ものを作っている」という自己満足の手ごたえ。