陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

ヒヨドリの赤ちゃん

2008年07月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝、庭に出ると、バサバサっと飛び立つヒヨドリの気配。

Img_1085 「あれ、何だろう」

よく見ると、巣立ったばかりの幼い雛鳥がおどけた目でこちらを見ている。

Img_1089 どうやら ヒヨドリ の赤ちゃんらしい。

庭石の上に、じっとうずくまったまま動かない。

Img_1090_4 猫でも来たら、

大変だ!

じっと、隠れて観察すること 5分・10分・30分。

ピーピー、ピーピー、鋭い鳴き声のあと、

バサバサと、二羽の親鳥が、何処からともなく舞い降りた。

口には、しっかりと餌をくわえている。

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Img_1097 舞い上がって、親鳥に近づき、

餌をもらう赤ちゃんヒヨドリ。

Img_1105 親鳥は、あたりを気遣いながらも、

何べんも何べんも、餌を運んでくる。

Img_1103 もっと、もっと !

ピーピーないて、 

親鳥に餌を催促する赤ちゃん。

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 たくさん食べて、元気になって、

 さぁー、飛ぶぞ ! という気配を見せるひなどり。

その時

「大変だ、蛇がきたんだ ! 」 とお向かいさんの大声。

Img_1131 人の気配に驚いて壁をはって逃走する蛇。

お向かいの木蓮の木に、ヒヨドリが巣を作って、一ヶ月、

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赤ちゃんが孵ってからずっと、

蛇が、雛鳥をねらっていたのだという。

「その気配をいちはやく察して親鳥は、まだ巣立ちにはちょっと早い赤ちゃんを巣から追い出して、蛇から守ろうとしたんでしょうね」

私とお隣さんは、勝手にそう想像し、鳥の賢さを賞賛、朝から爽やかな気分になったのだった。

ひなどりは、少しずつ飛翔距離を伸ばして、親鳥と一緒にどこかへ姿を消した。

*写真は、クリックすると拡大します。ボケていますが、悪しからず。


イワタバコ

2008年07月17日 | 野草

庭掃除をしていたら、

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 思いがけない花が咲いているのに

 出会った。

イワタバコだ。

Img_1083  庭石にへばりつくような格好で咲いている

 ピンク色の小さなキセルのような形の花。

三年ほど前に植えて、

いつの間にか消えてなくなってしまったと思 っていたのが、

ひそかに隠れて生きていたのだ。

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このちいさな花の、

精一杯の生命力に、

思わず乾杯 !


作陶・壷づくり

2008年07月09日 | インポート

 作陶開始、しばらくぶりに「壷」をひきました。

Img_1049  壷を挽くのは、轆轤作業のうちでも、

 いちばん楽しい仕事・・・・。

でも、ここまでで、仕事は三分の一くらい。

Img_1050  これから素焼きをして、

 釉薬を掛けてから焼成します。

 

どんな景色に焼こうか思案中。でも、実際にはなかなか思ったとおりには焼けません。

(写真は アトリエで乾燥中の壷 )


札幌・MOERENUMA公園

2008年07月05日 | 美術館めぐり

 

 北海道洞爺湖サミット共同企画「地球温暖化を救う・雪氷エネルギー」に参加、 サミットで沸く札幌に行ってきました。(シンポジウムの内容は別に書くとして・・・・・)

Img_1047  せっかくの札幌。

 東京木場にある東京現代美術館で、「モエレ沼公園」の模型とこの企画に情熱を燃やすイサム・ノグチ氏の映像を見た時から、「いつか行ってみた」と思っていたところです。千載一遇のチャンスとばかり、「モエレ沼公園」に行ってきました。

MOERENUMA PARK

 札幌市街から車で30分あまり、ここは札幌市が元ゴミ処理場として利用していた場所。ゴミ処理場として利用した後自然公園にするというユニークな企画でスタートしました。

 公園の設計は彫刻家のイサム・ノグチ氏。

1987年から工事に着工しましたが、1988年、氏はその完成をみることなく急逝。 広大な大地に刻まれた彫刻家の夢と、緑豊かな環境を次世代に残したいという二つの思いから、札幌市は、2005年7月、「MOERENUMA PARK」という広大なランドスケープを完成させました。

Img_0994_2 モエレ沼に沿って広がる広大なランドスケープ、

バスを降りてから入り口まで10分かかる。

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 メインの建物は、このピラミッド。

 

これが公園のメイン施設として、管理棟の役割もはたしています。ちなみに建物の空調は、ここに降る雪を利用、一年間分の冷房需要のすべてを、雪でまかなっています。北海道ならではの発想です。

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 入り口は、石積みの美しいプロムナード。 

 中は美術館のような空間になっている。

 

Img_1005_2 ピラミッドの屋上からは、公園の全貌を見ることができる。

 

 屋外は緑の芝生と針葉樹林。

 広大な緑の大地に、ポツンポツンと石の彫刻やモニユメント・噴水等の作品群が点在している。

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山あり、川あり、広場あり。

歩いて次の場所に移動するのに10分くらいはかかります。

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屋外のステージ。

一面に黄色い花が咲き乱れている。ロマンティックで快適な自然の空間。

写真の人間の大きさで分かりますが、作品はどれも大きくて立派。

Img_1036 いずれも、被写体として美しいのですが、広すぎてなかなかうまく撮れません。

石の彫刻は、「なんだか「桃太郎誕生の図ようだね」と写真の友人たちの言。

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 昨年訪ねたドイツ・ドュッセルドルフ郊外の「芸術島」も、石炭採掘場の跡地を利用した芸術公園でしたが、ここ札幌の「もえれ沼公園」も、その日本バージョンといった感じがしました。

 気持ちのいい上質な自然とアートを楽しみたい方には、お勧めしたいところです。 * 写真はクリックすると拡大します。