陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

鬼は外 福は内

2024年01月31日 | 日記・エッセイ・コラム

早くも2月です。2月3日は節分。

節分は、悪いものを追い出して、縁起の良いものを食べて、新しい季節を迎える昔からの行事です。

 

創業嘉永二年(1849)加賀金澤にて百六十余年、初代からの製法を基本とし加賀名菓の伝統を今に伝える老舗

「金沢の 落雁 諸江屋 」から節分のお菓子が届きました。

 

節分の豆まきが始まります。

 

                     

       赤鬼さんと    青鬼さん

            

      

 

家の角には柊(ひいらぎ)と鰯(いわし)と唐辛子【とうがらし)が吊るされます。

 

鬼はそと 福はうち   豆まきが始まります。

 

 これは大変! 参った! 参った!!

 

      お家の中ではみんなが大はしゃぎ!

  福の神を迎えて家族団欒、しあわせな豆まき風景です。

  (このお菓子はおいしい和三盆でできています

 

節分の豆まきは、子どもの頃の思い出と共に、日本人なら誰でも身に覚えのある懐かしい行事です。

古くからの伝統を持つ城下町には、それにまつわる伝統のお菓子を今日に引き継ぐ老舗も残っています。この落雁も金澤に伝わるそんなお菓子です。

今年はお正月から大震災が発生、能登では伝統の輪島塗も大きな被害を受けました。日本の伝統文化が末長く継承されますよう、節分の日に祈ります。                        

 

           

 


ニューイヤー・コンサート 2024

2024年01月05日 | 日記・エッセイ・コラム

  初春はワルツに乗って晴やかに

娘がサントリーホールのニューイヤーコンサートのチケットをプレゼントしてくれた。病がちだった昨年を「さっぱりと払い落とすように・・・」という想いが伝わってきて、ありがたく頂戴した。

舞台に、盛装した50名ほどのウイーン・フイルのメンバーが登場すると、明るく軽やかなワルツの調べが流れ始める。

舞台はあっという間にウイーンの舞踏会の雰囲気になってリズムに乗って自然に体が動きだす、三拍子のワルツはまさに踊るための音楽だ。

 

ウイーンでニュー・イヤーコンサートが始まったのは、ナチス・ドイツ占領下の1938年のことだった。ウイーン出身の指揮者クレメンス・クライスがヨハンシュトラウスのワルツやポルカを集めたコンサートを開催した、占領下で鬱々とするウイーンの人々を鼓舞するためだったのだろう。独特な楽器や奏法を受け継いだ伝統形成を守ってのこのコンサートは、そのまま続けられて、今では新しい年の恒例の番組として世界90ケ国に報道されているという。カラヤンを初めとした著名なマイストロが指揮をしており、日本人では小澤征爾が指揮をしている。

 

アンコールには約束があって、3曲アンコール曲が続いた後のラデーキー行進曲では会場の手拍子が求められ、オーケストラと指揮者と聴衆とが一体となって盛況の内にコンサートは終了する。気分はすっかり晴やかなお正月気分だ。  

 

      

トラデイショナルなこの舞台は、音楽と伝統を深く愛する民族の文化を強く感じさせずにはおかない。

さあ今年も頑張ろ・・・・、明るい気持ちが体の奥深くから湧き上がってくる。

 

 


迎春2024年

2024年01月02日 | 日記・エッセイ・コラム

     

     君が代も我が家も無事に今朝の春 尾崎紅葉    

          2024年 元旦  

      2024年  元旦

いつものように、穏やかで平和な新年の朝でした。

朝には家族で「おめでとう」の杯を交わしお雑煮を食べ、年賀状をみて・・・

ごく当たり前に始まった2024年はごく当たり前に楽しい夜を迎えようとしていました。

 

そのはずだった・・・のです・・が・

午後の4時近くだったでしょうか? みんなががテレビの前に集って来る頃・・・。

突然けたたましく響く警報音、「地震です・地震です・すぐに避難してください!」

激しい口調の地震警報が何べんも何べんも繰り返されました。

そしてそれは、そのまま津波警報に変わり、

さらに 「津波が来ます・逃げてr下さい・津波が来ます・今すぐ逃げてください」

「何も持たず逃げて下さい・早く逃げて下さい・命が何より大切です・・・・」

叫ぶような悲壮な声は、まさしく恐怖が襲いかかろうとしていることを実感させました。

 

私たちは、目の前に来ようとしている地震と津波を想定し、ただ茫然としてテレビの画面から目が離せませんでした。

脳裏には、3・11の東日本大震災の映像が生々しく思い起こされていました。

始まったばかりの新しい年の元旦の夜のほんとう出来事でした。

 

思えば2023年も戦争と災害に明け暮れた年でした。

ロシアもウクライナも戦を止めず、新たにイスラエルとハマスとの戦争が始まりました。

戦死者や女や子供の傷つき悲しむ映像が映し出され、一昔前のあの日本の戦場を思い起こさずにはいられません。

地球はあちこち傷つき悲鳴をあげているというのに、人類は戦いをやめようとしない。

世界は寛容さを失い、人々は優しさを忘れ、人類はいったいどこに行こうとしているのでしよう?

 

いろいろな不安が心をよぎる冬の夜でした。災害も戦いももうたくさん!!だというのに。