陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

やかましいほどの蝉時雨

2016年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝から耳をつんざくような蝉の声です。

ミーンミーーンという音量の大きさから「蝉は近くにいるはず」と目を凝らしても、

声はすれども姿は見えず・・・・なかなか見つかりません。

 

 

 

声を頼りに目を凝らすと、いました、いました。立派な蝉が体を大きく震わせて鳴いています。

 

そのあまりにも悲壮な鳴きざまに、

「羽化するということは、昆虫にとっては、まるで補陀落渡海のようなものかもしれないね」

と、先日、友だちと話したことを思い出したのでした。

 

  補陀落渡海とは、南方の海の果てにあるという浄土をめざして、死出の船出をすること。

 

  蝉の一生は 6年~7年。卵が羽化すると幼虫は土の中に潜りこみます。

でも、土の中に入った幼虫にもたくさんの敵がいて、生き延びるのも大変なのだそうです。

そんな中で数回の脱皮を繰り返し、7年かかってやっと地上に顔を出した蝉です。・・・が

 

それほどに   鳴くはなんぞ    蝉時雨

                                     


イワタバコの花が咲いたよ

2016年07月19日 | 野草

山野の湿った岩壁に咲くという「イワタバコ」の花です。 

我が家のイワタバコ

  我が家の蹲(正確に言えば自然石でできた水溜めのようなもの)の隙間から、イワタバコのうす紫の小さな花がのぞいていました。苔や雑草にまみれながらも、今年もちゃんと花を咲かせているではありませんか!!

 思わず周りの雑草を取り除いて枯れ葉を掃除し、水溜めにたっぷりの水を入れました。

 

 

 蹲の隅から毎年芽を出し花を咲かせるイワタバコです 

 

  イワタバコを初めて見たのは、静岡市の北の山間地でした。

山の中ほどにあるじめじめと湿った岩壁に、貼り付くような格好で可憐な花が咲いていました。岩壁にはちょろちょろと水が流れて、標高1600メートルの井川峠もま近かというところです。

 

  次にイワタバコを見たのは、北鎌倉の報国寺でした。季節は夏の初めだったでしょうか。竹林の美しいお庭のところどころの庭石に、イワタバコの花が咲いていました。湿地でなくても、こんな風に岩石と山野草を取り合わせるのだ、と知りました。

 

 イワタバコについて調べてみました。

るすると、北鎌倉の浄智寺や東慶寺や建長寺等々

北鎌倉は、イワタバコの名所ぞろいなのだと知りました。

 

 写真は、ウイキペキアから借用したものです。

 梅雨明けのつかの間の庭を彩るイワタバコの花をめでに、

北鎌倉に行きたいな!!


赤い花・名はモミジアオイ

2016年07月16日 | 日記・エッセイ・コラム

 今年も、お隣の庭に、写真のような赤い花が咲き始めました。

   ニ年ほど前にも、この赤い花が写真と同じようにきれいに咲いていました。地味な山野草しか咲かない我が家の庭に比べたら、驚くほど派手なです。思わずお隣さんに「何という花ですか?」とお聞きしたら、「戦争中にはやった満州里小唄に歌われている〚赤い花〛の花ですって・・・(今思うと確か伝聞形でした)」とのことでした。

歌の歌詞を調べると確かにありました。

凍る大地も春には解けて、咲くよアゴニカ真っ赤に咲いて

 

私は、何の疑問も持たずに花の写真に「アゴニカ」と書いてブログにのせたのでした。何回か「アゴニカ」でこのブログが検索されていましたが、気にも留めませんでした。

その後、何かの拍子に「アゴニカ」を検索すると、 中国黒龍省とロシアとの国境沿いに咲くという逞しくも可憐な真っ赤な花・「アゴニカ」はロシア語・「オゴニカ」とも言うが、どのような花かは不明。とありました。どんな花か判らないからみんなブログでしらべていたのですね。

 

モミジアオイの花

 モミジアオイの蕾

 

  同じ「赤い花」といっても、写真の花は原産地が北米で、「アオイ目・アオイ科・フヨウ属」の「モミジアオイ」だということを後で知りました。私の不注意で、「アゴニカ」を尋ねている方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びします。あわせて、この花はモミジアオイであると訂正させていただきます。


初蝉

2016年07月12日 | 日記・エッセイ・コラム

 蝉がなきはじめました。

 

  谷津山の緑も色濃くなって

 

  昨日の朝までは小鳥の声で目覚めたのに、今日は一斉に蝉の声です。自然の摂理の不思議です。

谷津山の今年の蝉の初き初めは7月12日ということになります。

 

 

 毎年、お盆の頃に咲く山百合が、今年も同じように咲いています。

めぐりくる季節の宴を、馥郁とした香りで彩ります。

 

シャーシャーと  初蝉の声  流れ来る   山百合の花   孤高に白く


文月の食卓 in LOFT - 2

2016年07月09日 | 日記・エッセイ・コラム

  「文月の食卓」展が、LOFTにてオープンしました。

 

 

 

 LOFTは、静岡市街の中心にある「青葉公園」に臨接した雑貨店。

おしゃれで気の利いた品ぞろえで、若者や若いファミリーに人気のお店です。

 

 

 

店内にレイアウトされた「アトリエ朝」の作品たち

 

 

 

街にお出かけのおついでがありましたら、ちょっとのぞいてみて!!

 


文月の器展 in LOFT

2016年07月07日 | 展覧会

陶芸工房  朝 ASHITA  が、総力をあげて制作した「文月の器」展が始まります。

 

期日   2016.7.8(金)~7.17(日)  11:00~19・30

                                           場所    静岡市葵区・青葉公園通り    三保原屋 LOFT・1F

 

 

小さくて美しい豆皿・小皿

夏の料理を引き立てる中鉢・大鉢

    食卓を彩る日々の器が並びます。

 

 

 

 

 

 

  陶芸工房 朝 の個性あふれるスタッフたちのユニークな作品をお楽しみください。

9日と10日は、

LOFTによる、冷茶サービスがあります。

 


蜂の猛攻・ご注意を!

2016年07月01日 | 日記・エッセイ・コラム

 早いものでもう七月。

文月の空は晴れ渡って、初夏の風が心地よく吹いています。

 

蜂の巣のあった現場の窓

 

絶好の掃除日和です!

さあ、窓を開け放って!   掃除の開始です!

掃除機をかけ、開け放った窓の外に、梅雨で湿っぽくなたソファーのクッションを干そうと、

ポンポンとたたいて並べた瞬間、何かが私の顔をめがけてぶっつかってきました。

それも一匹ではなく数匹の猛攻です!!

「あっ」と言う間の出来事でした。

      「痛い」と顔を抑えた途端、今までに経験したことのないような「激痛」が! 

「蜂」だ!と思いました。 とたんに「蜂に刺されてショックで死亡」 なんていう記事を思いだしたのです。「病院に行かなくては」と思いました。ところが、あいにく土曜日の午後で、近所の病院はやっていません。どうしたものか迷った挙句 119番 に電話をしてみました。

    「蜂は怖いですからねー、気分は悪くないですか? どこかおかしくありませんか?」      

「今日の当番医は県立大学前のクリニックです。今車を出しますから、まっていてください」

そんな経緯で、30分後には救急車で病院についていました。さすがに先生は落ち着いていて「びっくりしたでしょう、大丈夫ですよ」と、アレルギー反応をおさえる点滴注射をしてくれました。

 落ち着いて考えてみたら何とも大げさで恥ずかしいお話です。でも、普段開け放すことのない2階の部屋の窓の外に、こんな大きな蜂の巣がるなんて、知らなかったのです。安穏に暮らしていた蜂たちは、突然窓があけ放たれ、何やら大仕事が始まりそうな気配に、危険を感じたのでしょう。沢山の蜂を守っていた王様のような蜂が、いち早く攻撃を開始、数匹がそれに続いて猛攻をかけてきたようです。

 

病院から帰って点検・窓ガラスの内側からガラス越しに見た蜂の巣。

蜂の巣は左上の角です。

 

ここには、鳥も蝶もいっぱいいます。その代わりに蛇も野ビルも蜂も蚊も虫もいっぱいです。

自然は、たくさんの恵みと一緒に、少しの危険と少しの不快をも、ちゃんと用意しているようです。

*

その後

刺された蜂は「あしなが蜂」と判明しました。ご心配をおかけしましたが、お陰さまで大したこともなく無事に落着いたしました。梅雨が明けて気温が上がるこの時期は、蜂の活発が活発になるのだそうです。特に「スズメ蜂」は危険です。御注意ください。