陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

関屋の秋丁子が咲いたよ

2021年10月23日 | 野草

庭の片隅にセキヤノアキチョジが咲いていました。繊細なガラス細工のような薄紫色の花です。

 

お昼頃、庭の水瓶にジョウビタキが水を飲みに降りてきました。秋になるとやってくる常連です。

水瓶の中では今年もヒメダカが元気に泳いでいます。世代交代がうまくいっているようです。

 

フジバカマの花の周りには今日も二頭のアサギマダラが舞っています。

この小さな世界の中で、さまざまな命が、さまざまな姿で、その生を全うしています。

さわやかな秋の空 神空にしろしめす 世は全て事もなし・・・・


秋ふかし

2021年10月19日 | 日記・エッセイ・コラム

秋ふかし隣は何をする人ぞ 芭蕉

ツワブキは冬の花かと思っていたら、ホトトギスを押し分けるようにして、黄色い花をいっぱいに咲かせています。

気温が下がり開放的だった家々の窓が閉じられると、秋の深まりを感じます。そして次に来る冷たい冬を思います。

「秋深し」の言葉からふと芭蕉の句が思い浮かびました。が、私にとっての「秋深し」は展覧会の合否でした。

****         

昨日は、2021年「日展」の入選者発表でした。一年に一度のこの日は朝から緊張します。

今年も何とか無事に入選でき、今、やっとほっとした気分になったところです。

8月のブログ「滅びゆく西インドの階段井戸」で書いたような経緯で生まれた作品なのですが、出品したのは、

「The Vanising・滅びゆく階段井戸」ではなく2作目の作品でした。

題名は「思惟するY軸」。おかしな題名ですが、中心のY軸に籠められているのは、この年まで生きて来た自分自身の

人生に対する愛と郷愁・心象風景のようなものです。

日展の会期は2021年10月29日~11月21日・会場は国立新美術館・

まだまだコロナが心配ですが、おついでがありましたらどうぞお立ち寄りください。 

 


アラギマダラ飛来-2

2021年10月14日 | 日記・エッセイ・コラム

青い空に爽やかな秋の風、これこそアサギマダラ日和です。「今日はやってくるに違いない」そう確信して空を見ると、大型の美しいアサギマダラが優雅に飛翔しながら、フジバカマの花に降りてきました。

今年は春からフジバカマの生長に気を使い、水やりをし、葉の縮れには薬を撒いて、花の咲くのを待ちました。例年なら、台風の去った後の秋晴れの朝には必ずやってくるアサギマダラです。今年は美しい花が咲いたのに蝶が来ません。何故だろう・・・、と思っていた矢先でした。

青い空舞う秋の蝶浅黄色


ルリタテハー3

2021年10月10日 | 旅の記録

朝起きて庭にでると、観察中の蛹が、ついに羽化していました。(10月3日付け写真の蛹です)

 

 

 

 

雨の日、風の日、日照りの日、飲まず食わず、ただじっとしていた蛹が、ついに変身に成功したのです。

の世界からの世界へ、一株のホトトギスから大空の大自然への旅立!!

この素敵なドキドキするような大冒険を想像しながら、ついつい「がんばれよ」と声援を送っている、私でした。

 

7時に蛹の羽化を発見してから、朝食とコーヒータイムを経て、ブログのルリタテハ記をしるし、10時頃に再確認に行きましたが、蝶はじっとしたまま動く気配がありません。霧のような雨のせいか、もしかしたら飛び立ちのための準備時間が必要なのか・・・、しばらく待ちましたが、飛び立つ気配がありません。用事を済ませてお昼頃いくと、もう蝶はいませんでした。美しいるり色の蝶を写真に撮ることができなかったことは残念ですが、この秋の、本物の、素敵なドラマを楽しませてくれたことに心から感謝です!!

追記

まず、毛虫の頃に食草にマーキングをしましたが、毛虫は激しく移動するので、よく見ていないと見失います。

たくさんの葉っぱを食べて太く大きくなると、毛虫がくるっと逆さになって釣り下がりますが、蛹になるまでには時間がかかります。

蛹になったら忘れないようにマーキング。草むらに交じると枯葉かゴミか見分けが付きにくく、10日もほっておくと羽化を見逃しますので、要注意。

 


ルリタテハー2

2021年10月08日 | 日記・エッセイ・コラム

どうやらルリタテハが羽化の季節を迎えたようです。今朝のルリタテハです。羽を開いた時と閉じた時の姿のギャップがタテハ蝶の特徴だそうで、ご多聞にもれず、ルリタテハも羽を閉じると、まるで落ち葉のようです。

 

今朝の蝶はやや小柄で動きも鈍く、止まったまま飛び立とうとしません。

よく見ると、食欲旺盛だった毛虫(幼虫)がうまく蛹になれずダランとぶら下がったままだったり、蝶になれず蛹のままのものもあったり・・と、自然界の命の厳しさを感じます。

 

 


ルリタテハの羽化

2021年10月07日 | 日記・エッセイ・コラム

ルリタテハです。

朝早く作品の搬入に出かけて、帰ってみたらホトトギスの根っこのところに、生まれたての蝶がいました。

(慌てたのでピントがあっていませんが,,羽化直後です。これは追跡中のサナギとは違います。)

それにしても、ピンクの花と緑の葉っぱから、どうしてトルコブルーと黒の蝶が生まれるのか、謎です。