奥穂高岳南稜を無事に終えた翌日。
天気予報では、曇りのち雨といっていたが朝起きてみると、太陽が出ている。
テント場からは、昨日下山してきた奥穂高岳や前穂北尾根が目の前に大きく見渡せる。
せっかくここまで来て、すぐに山から降りるのはもったいない。
そこで早速、涸沢岳へ登ってさらに景色を堪能することにした。
涸沢岳の標高は3,110mと国内第8位で奥穂高岳より90m低い。
だが、山頂からの展望は抜群!奥穂のテント場からは20分で山頂まで行ける近さもウレシイ。
前日までの南稜とはまた違う、残雪期ならではの山登りを楽しんできた。
テントに括り付けた鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいる。
毎年5月の山行には、必ず持って行くようにしている。
この鯉のぼりたちと、いろんな山に一緒に行ったなぁ・・・
空身で、いざ涸沢岳目指して出発。ピッケルを突き刺しながらザクザク登っていく。
山頂からの素晴しい景色を思う存分に楽しむ。
雪の北アルプスをこうやってのんびり眺められるのは、この時期ならでは。
厳冬期なら、のんびりしてたら凍えてしまうだろう。
前穂北尾根に下から上がってきたガスが掛かり始めた。
天気予報通り、少しずつ雲が出てきたようなので雨が降る前に下山をすることにした。
テントを撤収してこの日は上高地まで降りる。
涸沢を通過した頃には、もう振り返っても上空はガスってほとんど見えない。
この雪の景色は、また来年までお預けかと思うと名残惜しい。
だがこれくらいの気持ちで帰ったほうが、また行きたいと思うからいいのかもしれない・・・
横尾から先はもう春。すっかり雪解けが終わっている。
そこにフキノトウが、待っていましたと言わんばかりに元気よく芽を出している。
長い冬の間、深い雪の下に埋もれていても、春が来ればちゃんと芽を出すからエライものだ。
上高地~岳沢~南稜~奥穂高岳~涸沢岳~涸沢~横尾~上高地
2012年の残雪期縦走を定通り無事に終えて私たちは神戸へ戻った。