浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

苦悩するアッバース大統領

2005年07月18日 | Weblog
 アッバース大統領が窮地に陥っています。イスラエルとパレスチナ急進派による戦闘再開は、アッバース氏の懸命の停戦工作にもかかわらず、悪化の一途を辿っているようです。
 アッバース氏は先週のガザ訪問を終えてラマッラに戻った16日、パレスチナTVに登場、急進派に対して、対イスラエル攻撃がイスラエル政府に対パレスチナ攻撃への口実を与えているとして、自重するように呼びかけました。一方、イスラエル政府に対しても苦言を呈する姿勢を見せましたが、それを見たパレスチナ人の多くが、「アブ・マーゼン(アッバース氏の一般的呼称)も終わり」と冷ややかな反応を示していると、現地からの情報は伝えています。

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