浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

ワガママな入植者グループ

2005年08月24日 | Weblog
 ガザ地区全域と西岸地区の一部地域の入植地完全撤退から2日経つと、イスラエル国民も入植者達の勝手気ままな行動に冷たい視線を浴びせるようになりました。
 撤退した入植者達は、保証金をもらった上、移住先をあてがわれています。ところがそれが気に食わないと、デモをしたり、主要駅の近くの目立つところにテントを張って政府に抗議しています。それが一般市民の感情を逆なでしたようで、各所で入植者達と議論する姿が見られるようになりました。
 どのような主張をしても、多額の保証金をもらった上、移住先まで斡旋された入植者グループがこれ以上の同情を集めることはないでしょう。また、これ以上騒げば、保証金を負担した米国の納税者から怒りの声が上がることは間違いありません。

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