浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

入植地撤退始まる

2005年08月17日 | Weblog
 ガザからの入植地撤退が始まり、24時間以上経過しました。これまでのところ、大きな衝突も無く半数を超える入植者が撤退がしたと報告されています。ただ、一部の抗戦派入植者と外部からの支援者がイスラエル軍の退去命令を無視して留まり続けています。中には自宅に放火する者もいます。これは、退去後パレスチナ側に使わせないためです。
 アメリカのTVは、アメリカの家を売り払い、希望に燃えて入植地の住宅を購入して住んでいた入植者一家を取り上げる“お涙頂戴”特集を流しています。しかし、ガザが彼らが住む土地でないことは「シオニスト」以外、誰の目にも明らかです。
 撤退が完了した後のガザがどういう状態になるか、未だ詳細が明らかにされていませんが、領空や水利などの国家としての基本的権利さえ保障されていません。

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