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5月のスケッチ教室は「護国寺でスケッチ」。教室が行われるギャラリーが護国寺駅が最寄り駅です。
護国寺と言えば仁王門の先にあるこの階段が一番いい場所なんですが、ここで書いていたら通行人に後ろから覗かれてしまいます。
階段や建物より植物の方が主役っぽいのもダメ。植物は苦手です。
そしてお寺にスケッチに来たのなら正々堂々とお寺に向き合う。逃げない。それだけは心に決めて来ていました。
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ということで10分ほど彷徨ってこのアングルにしました。左右の巨大な破風とシャープな軒先が描きたかった。
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このアングルで見える場所。三井寺から移築した客殿の続きの建物の駐車場の片隅で、後から見られることのない安心の場所。ここで描きました。
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さてスケッチです。今の私に目測で形を取る力はないので今回もスマホのアプリを使って縦横にグリッド線を引きます。
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スケッチブックの縦横比に合わせてトリミング。暗くなっている所を見えるように露出を上げます。
グリッド線の縦と横の真ん中の線に赤く印をつけて位置が分かりやすくしておきます。
こういった「小細工」が絵を学んでいる立場上どうなのかという議論はあるようですが、63歳から始めた身としては便利なものは使いたい。
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そして、これだけズルをしたからと言って形が取れるのかと言うとそれでも全然できない。
田中道子とか光宗薫とかホントあの人たちは天才ですよ。
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後から人に見られることはありませんがカメムシの訪問はありました。
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屋根を支えてる大量の木組みをどうするかが一番のポイントですが、近づいて見れば見るほどこれを書きとろうという気にはなれませんでした。
試しに飛び出している桔木を1本書いて見ましたがどうがんばっても正しい向きには書けません。
たった1本でも間違った方向に飛び出ている材があると、それはもうまともなお寺には見えなくなってしまうのです。
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2時間近くがんばってやっとここまで。屋根の下どころかほとんどの建具や柱も諦めています。
ここで荷物をしまってギャラリーに移動。彩色はギャラリーに戻って塗ります。
今まで塗っている途中もブログ用にちょいちょい写真を撮っていましたが今回は1枚もなし。締め切りまで40分しかないのでそんな余裕はありません。
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ということでいきなり講評の場面。なんと6人中3人がほとんど色塗りまでたどり着けず。
左から3つ目が私ですが、下手なりに時間内に最善を尽くしたという気はします。
下手でも雑でも締め切りまでに「水彩画」として完成させたところは自分をほめたい。
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40分間猛スピードで塗りたくった後。軒下は実際に暗くてこんな風に見えていたのですが、せめて垂木の1本でも書きたかった。
大屋と妻側の軒が自然に一体となるところも変だし、正面の参拝用の階段の向こうに建物が存在しないように見えるのも変。
先生の講評は短い時間なりによく努力したというようなことでした。まあそうだよね。白菜やキノコ鍋のようにはいかない。
でも書いている時間は楽しかったので、この敗北を糧に。たまには一人でスケッチもしよう。グリッドなしにも挑戦しよう。
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