
滋賀旅行で大津から草津に行くのに乗った東海道本線の先頭車両。なんか違和感ないですか。

前の日に京都から石山に行く時にも、車内からすれ違う車両を見ていて気になっていました。
先頭の両脇に縦についている羽みたいなのはなんなん?
・空力系の何か? スーパーカーのリアウィング的なものなのか。
・電波系のアンテナ的な物? GPSとかATS的な列車制御システム的な何かなのか。
・気象系の何か? 雪とかがナニの時にアレする何かとか?
思いついたのはそんなところでしたが、正解は何なのかどうしても知りたい。なので草津駅の改札で駅員さんに聞きました。
正解は「先頭車両同士が連結される際に大きな隙間が空くので、そこから誤って人が転落するのを防ぐための幌(ほろ)」とのことでした。
全然思いつかなかった!
転落防止幌というのはずいぶん前から車両と車両の間にゴムみたいなでっぱりがつけられているのを見ます。

埼京線の転落防止幌。
ちょっとした隙間ですが、目の不自由な人や子供がそこから誤ってホーム下に転落してしまう事故がままあるんだそうです。
それで隙間を埋めるためにこのようなものが考案されて、一般的になっています。
しかし、カーブがついたデザインの先頭車両同士が連結される場合、その隙間はかなり広くなります。
その上、連結していない時にもそれが先頭について走行するので、車両間につけるものと同じでは役に立たない。
2010年に米原駅でホームに降りた女性が先頭車両同士の連結部から転落してその後死亡するという事件が起きました。
JR西日本ではその事故を受けて、先頭車両に接地できる幌の研究を行い、数々の試行錯誤の末にこのタイプの幌を完成させました。

最終日に京都駅で見た先頭車両同士の連結。前後の車両の幌がしっかり隙間を埋めていることが分かります。
自分でしたらその隙間に落ちるなどあり得ないことですが、様々な事情で危険と向かい合う人もいるわけですね。勉強になりました。
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