本日は日曜アートセミナー
「表現力がワンランクアップ!-女性の横顔-豊かな陰影で描く vol.2」
を開催しております。
大谷郁代先生による、写実的でありながら情感を感じさせるパステルの描き方、第二弾です。
前回はバレエのトゥ シューズを描きました。 今回は「人物の横顔」を描いていきます。
まずは木炭で陰影を付けていきます。
元絵となる、大谷先生の作品を見つつ、線よりも面、
陰影によって生じる立体感を重視していきます。
描きつつ
消しつつ
なじませていきます。
木炭での明暗が出来たら、フィキサティーフなどで定着せずにそのまま着色していきます。
硬めのパステルで、木炭と混ぜ合わせながら着色していくことで
木炭での明暗がそのまま反映されていきます。(混ぜすぎ注意)
※支持体であるパネル貼り木炭紙には、水で薄めた極薄のアクリル絵の具を塗布してあり、
木炭が混ざりすぎない効果も影響しています。
明るい部分~中間の明るさの部分には、さらに白やパステルを加えて
塗りつぶしすぎない「層の重なり」で厚みを表現していきます。
細部の描き込みには、パステル色鉛筆も使います。
持ち込み資料で制作を進められている、和風の人物などもあります。
最後にまつ毛などの最も細部も描き込みつつ
完成へと向かっていきます。
大谷先生の作品を見ながら・・・ではありますが、みなさんそれぞれの個性を持った
「女性の横顔」が出来上がりました。
大谷先生 いわく
「木炭ドローイングでも丹念に段階を作ることで、れっきとした『作品』となっていきます。
そこにパステルで色味を加えていく事で、いっそう絵の世界が広がっていくと思います。」
今回、大谷先生ご自身の制作工程を体験された参加者のみなさんには、
とても実感出来る、説得力をもった 総評となりました~
(WA)