SAKURA Artsalon Osaka

株式会社サクラクレパスが運営する絵画教室です。

『ゆんで先生の絵作りレシピ第2弾 これが絵を引き立てる”隠し味”』

2017年08月13日 | 一日教室

みなさんこんにちは

只今サクラアートサロンは夏季休業中となっておりますが、本日は一日教室を開催しております!

 

一階のA教室では、弓手研平先生指導による

『ゆんで先生の絵作りレシピ 第2弾 これが絵を引き立てる”隠し味”‼』

二階のB教室では、渡辺聡先生指導による

『鮮烈に描く!赤の衣装~フラメンコ~』 を開催しています!

 

本日は弓手先生の一日教室の様子ををご紹介します

6月に開催した『ゆんで先生の絵作りレシピ』の第2弾です

本日のテーマは【絵を引き立てる”隠し味”】です。どんな内容になっているのでしょうか


弓手研平先生

まずは先生から「絵づくり」、「下地づくり」の解説です。

 

下地を重ねていく工程は、各層を

【地球内部⇒マグマ⇒溶岩⇒地下水⇒土砂⇒春⇒夏⇒秋⇒冬】

というイメージに見立てて、作っていきます⇓

こちらは下地づくりを、下地の断面図で解説されています。

 

今回、先生が考えたレシピの作業行程は、全部で25工程あります

(絵づくりレシピ第1弾のときは全17工程、今回は7工程増えました!)

 

そして、第2弾で新たに加わった工程として、2つのポイントがあります。

①グレージング・・・おつゆがけです。透明感や、発色の美しさを出します。

②アクをとる・・・サンドペーパーで磨いた削り粉を丁寧に取ります。

 


本日の使用画材です!

アクリル絵具、アクリルインク、ハードパステル、ソフトパステル、クレパス、墨汁、弁柄、砂、各種メディウム・・・


一通りの画材を、どっさりと並べております

 


制作開始です!

一層目、まずは【地球内部】から作っていきます。

モデリングペーストに弁柄やアクリルインクを混ぜて色を付けていきます。

続いて【マグマ】の層です。鮮やかな赤が入っています。


グレージングです。

アクリルインクを水で溶かし、おつゆがけしています。


【溶岩】


【地下水】

一層づつ、ドライヤーで乾かしながらの作業になります。


下地の層の重なりが、きれいに出ています。


【土砂】


地球内部から、土砂までたどり着きました。ここまでで、工程9番目、まだまだこれからです


続いて、春、夏、秋、冬、と四季の層を重ねていきます。

季節は何回繰り返して(重ねて)もよく、最後は冬の状態に仕上げ、下地は完成となります。

春、夏、、


冬のマチエールは【白】です。


四季の層が重なり、画面にさらなる深みが増してきました。


下地制作終了の時間になりました。(時間の許す限り季節を繰り返しました)

最後に冬の白を重ねます。


最後に乾いた画面をサンドペーパーで磨き、アクを取ってきれいに仕上げます


長い道のりを経て、下地完成です!

 

続いて、この下地の上に描く、モチーフの発表です


先生が左手に持っているのが本日のモチーフ・・


昆布です

第一弾のモチーフは「にぼし」でしたが、今回もダシモチーフです。

絵作りレシピのキーワードは「ダシ」ですね


重厚な下地の上に、昆布を描いていきます。


ニードルで削って線を描かれています。

昆布を描く手順は、まずニードルで形を取り、墨汁を流します。

続いて木炭で真っ黒に塗り、定着。それをサンドペーパーで磨きます。

最後にクレパス、パステル、ソリッドマーカーなどで着色して仕上げとなります


画面の中に昆布をどのように配置するのかは、それぞれの感性に委ねられます。


美味しそうな昆布が出来上がりました!

制作終了です


【合評】

重厚な下地の上に描かれた、黒い昆布の絵がずらっと並びました

見応えのある昆布の絵に仕上がっています

先生曰く、この講習会の目的は『下地からコンセプト(信念)を持ってやってみよう』ということでした。

先生自身は普段の作品制作で実践していることを、講習会を通して皆さんにも体験してもらいました

 

本日は2枚の下地を完成させ、そのうち1枚に昆布を描きました。

もう1枚は皆さんお家にお持ち帰りいただき、それぞれ自由に制作していただきます

参加された皆さん、お疲れさまでした

 

明日のブログでは渡辺聡先生指導による『鮮烈に描く!赤の衣装~フラメンコ~』の様子をご紹介します

お楽しみに~

(まりも)