本日は日曜アートセミナーの開催日でした!
『人物画の壁を超えるⅡ-木炭でつかむ人体構造-』
講師は高橋雅史先生です。
スペイン留学で学ばれたマンチャ技法を得意とする高橋先生。
アカデミックなデッサン講習会「人物画の壁を超える」第2弾、本日は木炭で女性ヌードを描きます
本日の画材一式です。
・木炭2種類 ・木炭粉 ・サッピツ(大・小) ・練りゴム
・ホルダー消しゴム ・鉛筆型消しゴム ・スポンジ ・セーム皮
それぞれの画材の使い方の説明がありました。
例えばスポンジは、木炭の上から押さえてマッサージするように使うと滑らかなトーンが出せます。
ポーズは20分×9回行います。
最初の20分は5分×4ポーズのクロッキー
残りの8回を固定ポーズでデッサンをします
クロッキーではポーズを変えて4枚描きました。ウォーミングアップですね
続いて固定ポーズが始まりました。
ポーズの休憩時間には先生から様々な解説・指導があります。
急いで軌跡(アウトライン)を引きすぎないことや、人体を線路に例えて駅(点)をつないでいく
イメージで描いていくなど、専門的な話でも聞いてるととても面白く感じます
先生も皆さんと同じように描きながら指導していきます。
午前中は固定3ポーズでここまで進みました。
昼からは5ポーズです。
トータル3時間のデッサンでは、集中力が必要ですね
木炭粉を使った作業はカルトンを水平にして行います。
サッピツを使って背景の黒を伸ばしています。
木炭デッサンでは一回塗ったところをもう一回塗リ重ねることが出来ます。
重ねることで徐々に陰影が深くなっていき、人体のボリュームが表現されていきます。
そしてグラデーションが広くなると画面がダイナミックになっていきます
スポンジを軽く押さえるように使って微妙な明るさを調整しています。
制作終盤ではセーム皮を使って白く抜いていったり、足すばかりじゃなく引いていく作業に入っていきます。
制作終了です
最後に合評です。
皆さんの作品が並びました
高橋先生のデッサンです。ハーフトーンの美しさ、グラデーションの幅の広さ、さすがのデッサンです。
合評では一人ずつ講評が行われました。
今回の人物画の体全体を描くという構図では、顔を描く重要性は下がっています。
その辺のバランスも考えながら作品として仕上げていくことが大事です
合評の中でもスポンジやセーム皮の使い方の直接指導もありました。
最後まで丁寧な合評でした!
皆さまお疲れ様でした~
次回のアートセミナーは8/28 『ベトナム収穫祭 単一画材を極める―ベンガラ―』
講師は弓手研平先生です。
現在お申込み受付中です!
こちらもお待ちしております
(まりも)