おはようございます。四万十は快晴。
沈下橋から見あげる西の山にまるい月が沈めば、入れ替わるように太陽が東の山からのぼってきました。
月沈む川。
朝日とコーヒーにぬくもりながら、ぼおっと川をながめる。
さぁ、帰るべ、とチャリにまたれば、リアタイヤがぺっちゃんこに。哀号。
♪いい事ばかりはありゃしない♪
今日の最低気温は、11、1度。
朝ように 花のように 水のように
最高気温24、4度。
午後も晴れ。ひつじ雲が、ゆっくりゆっくりと青空をながれてゆきます。
「ひつじ雲が出ると翌日雨」。どうやら週末の天気は、下り坂のようです。
このところの昼どきは、陽ざしが強く、日なたは、けっこう暑い。
汗をかきかき、自転車のリアタイヤのパンクをなおし、沈下橋までテスト走行。イイ感じさ。
ぼんやりと午後の川をながめながら、冬の四万十川について、思いをめぐらせました。
「冬の四万十川はまっこと静かよ。紅葉に染まった山も色を落として、
川の水も落ち着いた色になる。動くもんといったら、
薪で風呂を焚く家の煙と越冬に来よった渡り鳥ぐらいのもんじゃろ」野村春松
『「こがらしや海に夕日を吹き落す」漱石
陰りゆく午後の水面を、冷たい北風がビュウビュウっと吹きぬけてゆきます。
のろのろと走る僕も、橋の上はグンとピッチがあがります。おおっ、ひやい。もう冬か。
川は、風のハイウェイ。
冬から春の川は、強い北風がよく吹きます。時に橋から吹き飛ばされそうなほどの。
でも、沈下橋にたたずみ、冬の風の歌を聴くのは、なかなかオツなものですよ。
そこには、画面越しでは感じられない、肌触りや匂いがあるから』アーク佐野
「・・・パソコンの画面を息子と見ながら、冬の四万十川は川底がきれいに見えるくらい澄んでいて、
山肌を映す水面がとてもきれいだけど、実際はそれが四方に広がって、
漕いでいる時間がその深さを与えてくれる、と、息子に自慢するととても悔しがっていました。
そして、Paddle your own canoe.は、自分のことは自分でやれという意味ですが、
自分でやってみないとすばらしい体験はできないという意味もあるのだ、と、いってやりました・・・」。
以前、冬のツアーに参加したOさんからいただいたメールより。
おだやかな秋のなかに、このままいつまでも沈没していたいけど、くるものはくる。さて・・・。