まずは新潟2歳S。勝ったのは、パゴ産駒トータルクラリティ。好スタートから3番手追走へ。逃げたシンフォーエバーの前半3ハロンのラップは35秒0とかなりユッタリしたペースに。直線に入ると、残り400mのところで、馬場の中央からトータルクラリティが先頭に立ちます。さらに外からサートゥルナーリア産駒コートアリシアンが並びかけ、いったん前に出ます。しかし、残り50mのところでトータルクラリティが内から差し返して1/2馬身差で勝利。良の勝ちタイムは1分34秒2。2着コートアリシアンから3馬身差の3着には、10番手から差してきたエピファネイア産駒プロクレイア。
勝ったトータルクラリティは、いったん交わされながら、再度差し返すという勝負根性を見せました。パゴ産駒として久々の大物の誕生か。ただし、勝ちタイムや上りタイムは平凡でしたので、全体的にレースレベルが低かった可能性は否めません。
2着コートアリシアンは惜しい2着。地力があるところは見せました。ただ、直線での競り合いになって、少したじろぐ素振りを見せるなど、まだ幼い感じ。ストレスなく走れる時は鋭い切れ味が出ますが、ロングスパート合戦のような消耗戦は不向きだと思います。3着プロクレイアは、スローペースを最後方から進んで良く伸びての3着ですから、評価して良いと思います。
そして札幌のキーンランドC。勝ったのは、ロードカナロア産駒の5歳牡馬サトノレーヴ。好スタートから4番手追走へ。逃げたセッションの前半3ハロンのラップは33秒6と平均ペース。直線に入ると、サトノレーヴが馬場の中央から堂々と抜け出して、そのまま後続に1馬身1/2差をつけて圧勝。良の勝ちタイムは1分7秒9。2着には、8番手から差してきたエイシンヒカリ産駒エイシンスポッター、ハナ差の3着には、最後方から大外を追い込んできたディスクリートキャット産駒オオバンブルマイ、クビ差の4着が後方差しのモリノドリーム、さらにクビ差5着が、5番手から最内を突いたナムラクレア。
勝ったサトノブレーヴは、函館SSに続いて重賞2連勝。しかも、スプリント重賞で1馬身1/2差という圧勝の内容です。これで芝1200mでは8戦7勝2着1回。5歳で本格化したロードカナロア産駒が、このままスプリント路線を征服していくのか。9月のGⅠスプリンターズSが楽しみになりました。
2着エイシンスポッター、3着オオバンブルマイ、4着モリノドリームは、持ち味を出したレース。モレイラ騎手、武豊騎手、ルメール騎手ですから、騎手の力と言うことも出来ます。
1番人気で5着に敗れたナムラクレアは、少し太い馬体でしたので、本番ではギリギリに仕上げてくると思います。軽視は禁物。