金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 ジャパンカップ・京都2歳S・京阪杯

2022-11-28 06:10:58 | 競馬

 まずは阪神の京都2歳S勝ったのは、ラブリーデイ産駒グリューネグリーン好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分0秒4なので、2歳戦の2000mとしては流れる展開に直線に入っても、逃げるグリューネグリーンのスピードは緩まず、そのまま押し切りを図ります。6番手から馬場の最内を突いて、デクラレーションオブウォー産駒トップナイフが迫ってきますが、ゴール前ではアタマ差抑えてグリューネグリーンが勝利。良の勝ちタイムは2分0秒5。

 グリューネグリーンは嬉しい重賞初勝利距離が伸びてもスピードの持続力が持ち味なので、来春のクラシックが楽しみになりました。それにしても、この馬のデビュー戦はこれで『伝説の新馬戦』のNO.1候補へ。新馬戦の勝ち馬ミッキーカプチーノの2戦目への期待がますます高まります。

 2着のトップナイフは萩Sの勝利に続き、ここで重賞も2着となって地力のあるところを見せました。3着のキタサンブラック産駒ヴェルテンベルクは、消耗戦となったこのレースで中団後方から差してきましたので、次も重賞路線で活躍できると思います。4着シュタールヴェント、5着ナイトキャッスルも経験レース数とともに地力が付いてきています。

 

 次は京阪杯勝ったのは、ビッグアーサー産駒の3歳牡馬トウシンマカオ好スタートから5番手追走へ。逃げたビアンフェの前半3ハロンのラップは33秒0と速い流れに。直線に入ると、まず2番手にいたキルロードが抜け出しますが、間もなく馬場の外側からトウシンマカオが豪快に差し切って快勝。良の勝ちタイムは1分7秒2。2着はキルロード、3着は4番手からディープインパクト産駒スマートクラージュ

 勝ったトウシンマカオは、嬉しい重賞初勝利となりました。また来年のスプリント路線に向けて主役候補に名乗りを上げたと言えます。サクラバクシンオービッグアーサートウシンマカオと、テスコボーイから延々と続く日本のスピード血統を繋いでくれる予感がいたします。大変楽しみな馬になってくれました。

 

 そしてGⅠジャパンカップ勝ったのは、エイシンフラッシュ産駒の5歳牡馬ヴェラアズール中団の馬込待機で脚を溜めます。逃げたユニコーンライオンの前半1000mのラップは1分1秒1とジャパンカップとしては超スロー。この結果、ラストの直線での瞬発力勝負へ直線に入ると、まず2番手からハーツイストワールが先頭に立ちますが、残り200mのところで、内からヴェルトライゼンデ、外からダノンベルーガの2頭が抜け出します。ただ間もなく、その外から1番人気のシャフリヤールが2頭の前に出て、そのままレースは決まるかに見えました。しかし、内から馬群を縫うようにRムーア騎手鞍上のヴェラアズールが抜け出して、3/4馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは2分23秒7。

 勝ったヴェラアズールは嬉しいGⅠ初勝利をジャパンカップで飾りました。昨年までダートで走っていた馬とはとても思えません。ただ、今日は超スローの瞬発力勝負というジャパンカップらしくない展開でしたので、スピードの持続力を試された時がどうなるかが、これからの活躍を左右すると思います。Rムーア騎手でなければ、あの馬群をすり抜けるような騎乗は無理だったと思います。いくつかの幸運と世界の技量が組み合わさっての勝利でした。

 2着のシャフリヤールは横綱相撲で外を回しての3/4馬身差ですから、負けましたが1番強い内容でした。ディープインパクト産駒の牡馬は種牡馬供給過多の状態なので、まだ引退せずに来年も走って欲しいと思います。特に、ドバイや香港、そして来年のJCを目指して欲しいと思います。3着のヴェルトライゼンデ、4着のデアリングハート、ともにコントレイル世代として力を見せてくれた内容でした。特にデアリングタクトの復活は楽しみであります。5着のダノンベルーガはラストの不利がなければ3着はあったかもしれませんが、やはり、若干距離が長いために脚色が鈍るところがありました。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする