金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 エリザベス女王杯・武蔵野S・デイリー杯2歳S・福島記念

2022-11-14 05:21:18 | 競馬

 まずは阪神のデイリー杯2歳S勝ったのは、リアルスティール産駒オールパルフェ好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線に入ると、そのままスピードを加速して後続を突き放します。大外から1番人気のロードカナロア産駒ダノンタッチダウンが猛然と迫ってきますが、1/2馬身差凌いで勝利。良の勝ちタイムは1分33秒2。前半800mを47秒3、後半800mを45秒9でまとめて、好センスでの逃げ切り勝ちを収めました。オールパルフェは新種牡馬リアルスティール産駒として初重賞制覇。次は朝日杯JFだと思いますが、この内容であれば、本番でも主役候補に名乗りを上げたと思います。

 2着のダノンタッチダウンは、先行馬有利の流れで後方から33秒1の上りで2着に。仕掛けてからの反応が遅いので、マイルよりも2000m前後の方が向いているのかもしれません。他馬と1秒も上りタイムが速いところは、クラシック路線での活躍を予感させます。3着のマインドユアビスケッツ産駒ショーモンも、札幌の洋芝だけでなく速いレースで結果を出せたことが大きい。この馬の将来も期待大です。

 

 次は府中の武蔵野S勝ったのは、オルフェーヴル産駒の5歳牝馬ギルデッドミラー中団待機で脚を溜めます。逃げるバスラットレオンの前半3ハロンのラップは35秒8と、このメンバーとしてはスロー。直線に入るとバスラットレオンがそのまま押し切りに入りますが、3番手から1番人気のレモンポップが追いかけ、ゴール手前でバスラットレオンを交わしたところに、さらに大外からギルデッドミラーがレモンポップをハナ差交わして勝利。ダート良の勝ちタイムは1分35秒6。ギルデッドミラーはラスト3ハロン34秒8の鬼脚で、牝馬としては初の武蔵野S勝利を飾りました。今後のダート路線に新風を吹き込む、素晴らしい勝利だったと思います。

 2着のレモンポップは、前回レースから中1週だったことも影響したかも。それでも、来年のフェブラリーSの大本命だと思います。3着のバスラットレオンは58㎏も何のその、地力をつけていることをここでも証明。ダートでも芝でも、マイルでは今後も国内外で大活躍すると思います。

 

 それから福島記念勝ったのは、ノーネイネヴァー産駒の6歳牡馬ユニコーンライオン好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半1000mのラップは59秒4とやや速め。しかし、直線に入るとスピードを加速して後続を突き放します。そのまま1馬身3/4差をつけて完勝。良の勝ちタイムは2分0秒2。宝塚記念2着の実績馬ユニコーンライオンが復活の勝利を飾りました。やはり、逃げる形がこの馬には合っています。今後の長距離GⅠでまた活躍が期待できると思います。

 2着は6番手から差してきたフランケル産駒の6歳牝馬サトノセシル。重賞で惜しいレースが続きます。3着は中団から差してきたキングカメハメハ産駒の5歳牡馬アラタ。力は出し切れたと思います。

 

 そしてGⅠエリザベス女王杯勝ったのは、モーリス×ジェンティルドンナの良血牝馬ジュラルディーナ中団後方で脚を溜めます。逃げたローザノワールの前半1000mのラップは1分0秒3で、重馬場としては速い流れに直線に入るとまず、好位にいたスクリーンヒーロー産駒ウインマリリンが馬場の中央から抜け出します。ここに大外からジュラルディーナがウインマリリンに並びかけて豪快に差し切り、1馬身3/4差をつけて勝利。重馬場の勝ちタイムは2分13秒0。

 勝ったジュラルディーナは、嬉しいGⅠ初勝利。前走オールカマーで重賞初勝利を飾ったのに続いての勲章。ここへ来て力を着けており、今後の牝馬路線はこの馬が中心になると思います。来年は出来れば、海外遠征も検討してほしいくらい。

 同着2着は、まずは好位から先に抜け出したウインマリリン前にいた馬で上位に来たのはこの馬だけでしたから、強い競馬を見せてくれた形。同じく同着2着は後方から大外を追い込んできたオルフェーヴル産駒の3歳牝馬ライラック。馬場が悪くなったことも、この馬には有利に働きました。4着は最後尾から追い込んだアカイイト。5着は中団から差してきた3歳牝馬のナミュール。両馬とも力は見せてくれました。

 1番人気のデアリングタクトは6着。直線に入ったところでは、あわやという見せ場はありましたが、そこからは伸びず。まだ本調子には戻っていないということなのでしょう。


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