2018年の日本ダービー馬ワグネリアンが、1月5日(水)夕刻に、胆石による多臓器不全により亡くなりました。本日、友道調教師から発表がありました。
昨年11月のジャパンカップ後に体調を崩して、治療を重ねていましたが、年末に様態が悪化したそうです。獣医の解剖の結果、大きな胆石が溜まっていたとのこと。胆石は、急な痛みを伴う病気ですので、直近のレースにも何らかの影響があった可能性もあります。
ワグネリアンは、2017年7月に中京でデビューした後、野路菊Sと東京スポーツ杯2歳Sを連勝したのち、3歳春の弥生賞では、2歳チャンピオンのダノンプレミアムと激突し2着に敗れましたが、5月の日本ダービーでは見事に雪辱を果たして優勝。鞍上の福永祐一騎手も、初のダービー制覇に涙するシーンが印象的でありました。
3歳秋は神戸新聞杯を快勝したあと休養に入り、4歳初戦は大阪杯でアルアインの3着。惜しかったのは、その年のジャパンカップで、勝ったスワーヴリチャードと3着ワグネリアンの差は、4コーナー手前で一瞬速く内側のコースを突いたマーフィ騎手と、安全に外のコースを選択した川田騎手の判断の違い。逆の判断であれば、この1着と3着は入れ替わっていたと思います。
ワグネリアンは、父ディープインパクト×母父キングカメハメハという黄金配合のダービー馬であり、もしこの時にジャパンカップ制覇が成っていたら、すでに種牡馬入りをしていた可能性があります。ディープインパクト血脈の中でも、また一段と大きな幹になっていた可能性があり、この点、大変悔やまれます。
ワグネリアン、お疲れ様でした。大きな夢をありがとう。
この病気は、大変に痛かっただろうけど、よく頑張りましたね。
頑張った分、これからはゆっくりとお休み下さい。 合掌