まず土曜日の愛知杯。勝ったのは、キングカメハメハ産駒ルビーカサブランカ。スタートは悪くありませんでしたが、武豊騎手は後方待機を選択。前半1000mが1分2秒6のスローペースでしたので、後方待機組には厳しい展開でしたが、直線では、前をいく馬たちがうまくバラけたため、内側のスペースが空いて、そこを差し込むことができました。最後は、2番手から馬場の中央を伸びていたクロフネ産駒マリアエレーナとの競合いになりましたが、アタマ差だけ前に出て勝利。嬉しい重賞初制覇となりました。また、騎乗の武豊騎手は、これで36年連続重賞制覇だそうです。頭が下がります。
2着はマリアエレーナ。この馬に展開は向いたのですが、惜しい2着。ただし、地力は間違いなく付いてきているので、次に期待しましょう。一番強いレースをしたのは、3着のディープインパクト産駒デゼルと、4着のディープインパクト産駒ソフトフルート。特に、スローの上り勝負を、ほぼ最後方から最速上り33秒9で追い込んできたソフトフルートは、5歳でいよいよ本格化。岩田望騎手とのコンビで、今年大きなところを勝ちそう。
次は京成杯。勝ったのは、エイシンフラッシュ産駒オニャンコポン。本日はいつものような前々の位置ではなく、中団後方の位置を選択して脚を溜めました。例年のスローペースではなく、淀みなく流れる展開になったので、この選択は正しかった。直線に入ると、前々で頑張っていた馬たちが落ちていって、後方からマクリ気味に上がっていったハービンジャー産駒のロジハービンが先に抜け出しますが、外を回して伸びてきたオニャンコポンが、ロジハービンを豪快に差して勝利。暮れのホープフルS惨敗の憂さを晴らす形になりました。
2着はロジハービン。この馬も後方待機を選択したのが正解でした。3着のヴェローナシチーも後方からの追込み組。1番人気のアライバルは好位から伸びきれませんでしたが、4着を確保したのは地力があるから。5着のテンダンスも同じで、この4着5着は、次は見直しが必要だと思います。
そして中京の日経新春杯。勝ったのは、ディープインパクト産駒ヨーホーレイク。スタートは悪くなく、1番人気のステラヴェローチェをマークできる位置の中団で待機。前半からペースは流れて、掛かるところはありませんでした。直線では、先に先頭に立ったアフリカンゴールドをステラヴェローチェが難なく捉まえますが、その外からヨーホーレイクが並びかけ、激しい叩き合いに。ヨーホーレイクが3/4馬身差前に出たところがゴール。春のクラシック路線では成果が出なかったヨーホーレイクが、4歳になって嬉しい重賞初勝利。秋を休んだ効果は大きく、この春はドバイにいくシャフリヤールに替わって、大阪杯でエフフォーリアとの再戦に向かうことになるのでしょう。
2着のステラヴェローチェは、57㎏の負担重量を考えれば、勝ち馬とは互角と言って良い内容でした。ここから海外遠征を目指すのか、あるいは大阪杯か。
3着のヤシャマルは好位から良く粘り切りました。4着のエフェクトオンは、後方から内側を突いてよく差し込んできました。5着のアフリカンゴールドは、勝ちにいっての5着なので価値のある内容でした。