まずは中京のシリウスステークス。スタートが悪く、無理をせずに中段につけたカフェファラオが、直線で一番外から楽な手ごたえで差し切りました。初の古馬との闘いも、長距離への不安も、ルメールとのコンビで乗り切って、見事な復活を遂げました。
ユニコーンSのような派手なパフォーマンスではありませんでしたが、今までとは異なるレース振りを見せることが出来た点、この馬の潜在能力を改めて感じる結果だと思います。さて、このあとは、いよいよ古馬の一線級との闘い、特にクリソベリルという大きな壁が立ち塞がりますが、好枠から先手を取れれば、良い勝負ができると思います。秋のダート路線も楽しみが増えました。
そして、GⅠのスプリンターズステークス。想定どおり、モズスーパーフレアによるウルトラハイペースの前半でしたが、出遅れたグランアレグリアは4コーナーを回っても、まだ最後方から2頭目。さすがに間に合わないと見ましたが、終わってみれば、何と2馬身差の圧勝。今の中山の重い馬場で、上り33秒6も驚異的な数字。
勝ったグランアレグリアは、この勝利によって、短距離からマイルまでの統一チャンピオンになったと言えますが、次は阪神のマイルチャンピオンシップではなく、香港スプリントか、香港マイルで、世界一を目指してほしい気がいたします。全ては、コロナの情勢次第ですが。