金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】ディープが亡くなってから1週間 ハートにポッカリ穴が・・

2019-08-06 07:51:08 | 競馬

 ディープが突然亡くなってから1週間が経ちました。

 少なくとも自分が45年間見てきた競馬の世界で、これだけの衝撃を残した競走馬はいませんでしたし、種牡馬としても世界を変える可能性を見せつつある矢先だっただけに、失ったものの大きさに、自分のハートにポッカリと穴が開いた気分のまま。

 そんな時、先週土曜日に放送されたグリーンチャンネルの「KEIBAコンシェルジュ」で、司会の小木茂光さんが、「サンデーサイレンスが亡くなったのが16歳。亡くなった年の3月に生まれたのがディープインパクト。歴史的な名馬の系譜というのは、晩年に生まれた子供が引き継いでいくことが多い」とおっしゃっていました。

 確かに、直近の世界競馬を変えた血脈と言えばノーザンダンサーですが、現在、ノーザンダンサーの直系が最も栄えているのは欧州で、サドラーズウェルズ⇒ガリレオという血脈。数多いノーザンダンサーのサイアーラインの中でも、一番繁栄しているのが晩年の産駒サドラーズウェルズ系ですので、この法則に当てはまります。

 ディープの後継者も、現在の2歳・1歳、あるいは今年生まれた馬達の中にいるのかもしれません。そう思うと、目を凝らして新馬戦を見るようになりました。何だか、結構な確率で、祖父を、そして父を、超える歴史的名馬が出てくる気がしてきました。

 ちなみに人間の世界でも同じような例があります。徳川幕府を250年繁栄させた家康の後継者は3男 秀忠でしたが、この血脈は7代家継で切れてしまいます。その後の徳川宗家は、家康晩年の子である10男 頼宜(紀州徳川家の祖)と、11男 頼房(水戸徳川家の祖)によって現在に至る系譜を残しています。何か、通ずるものを感じますよね。


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