金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】労働人口激減! 日本人若手ハイパフォーマー編

2019-03-12 07:49:43 | 金融マーケット
 本日は、日本人の中のハイパフォーマーたちの働き方に注目してみたいと思います。

 労働人口が激減していく中で、「日本人の中の優秀な若者たちのパワーを、最大限有効に機能させるにはどうしたらよいか?」というテーマだと言い換えても良いと思います。

 我々の世代、もう60歳近い世代ですが、僕らの世代のハイパフォーマーというのは、放っておくと死ぬまで働き続ける連中のことでした。したがって、法律で制限を作らないと本当に死んでしまうので、36協定などというもので労働時間が縛られた。とはいえ、結構抜け穴があったので、若い頃は平気で職場に泊まり込んで、三日間くらい徹夜を続けるなんざ当たり前でした。それでも、仕事と生活は明確に分かれていて、家にいる時は抜け殻になったように眠り続け、仕事の話は一切しないというのが普通のオヤジの姿でした。

 一方、今の20代30代のハイパフォーマーには、ライフワークバランスなる感覚は全くないそうで、「仕事と生活が一体感覚」なのだそうです。つまり、隣で乳飲み子が泣き叫べば、いったん仕事を止めて子供をあやし、子供が寝静まれば、また仕事に戻ることができる‥そんな感覚なのだと。したがって、ICTの設備が十分にそろって、法体系が整備されれば、出産後でも乳飲み子を抱えていても、十分に高度な仕事をこなすことができるとのこと。

 今をときめくIT社長たちも同じようなことを言っています。だからこそ、職住一体の六本木ヒルズが良いのだと。(これに関しては、やや異論があります。だったら山形県の鶴岡市あたりで職住一体オフィスを造ったら良いのですよ。地方創生にも貢献できます。鶴岡の慶応大学先端生命科学研究所に行ってみて下さい!)

 確かに、36協定みたいな規制はアメリカにはありません。有能で仕事がしたい人間の自由を奪うようなことは、合衆国憲法違反なんだそうです。日本で活躍する若手ハイパフォーマーに対して、何らかの特例措置と十分なICT環境を早く用意してあげないと、彼らは全員、アメリカに行ってしまいますね。

 ちなみに、今の日本で制限なしに働きたいだけ働けるのは国家公務員だけです。労働基準法の対象外(ほかに船員など)であり、いわば前時代日本のエリートの代表です。彼らだけには合衆国憲法の精神を適用するということのようです。

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