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Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

2011年の父の日、まだ大事にされているな

2011-06-19 22:33:37 | 日記
今日は梅雨入りしていないにもかかわらず、とても暑い一日だった。澄み渡る青空が昨日から何事もなかったように輝きつづけていた。

夕食も終わり寝るちょっと前の「マルモのおきて」が終わったあとに娘から、「おとうさん、ありがとっ」と言いながら、メッセージを添えた手作りのマスコットを渡してくれた。まぁてっきり、我が家での重要なイベントであるとは思っていないのであったが、手作りで毎年プレゼントをもらうことができるってことが、幸せなんだよな。特に311以降、普通であることの大切さを確認しながら、過ごすような意識が高まったような気がする。来年は中学生になるので、こんな手作りマスコットは最後になるんだろうな。

そしてその後に、息子からは自分がお気に入りである「こびとづかん」のコビトのマグネットをプレゼントされた。右が「クサマダラオオコビト」左が「ベニキノコビト」であるらしい。最近は年度細工に興味を持ち、特に紙粘土に着色する作品が大好きならしい。姉の誕生日にも自作のプレゼントを贈っていた。

翻って、自分が子供のころに「父の日」なんてあまり記憶が無く、「母の日」さえもプレゼントを贈ったことはないような気がする。諸説あるようだが、各方面で購買力が低下するGW後の対策が「母の日」で、仕方なく 設定されたのが「父の日」なのかなと思っている。いろんなゴタクを並べても、311以降は送れなかった子、もらえなかった父がたくさんいると思う。贅沢をあげればキリがないけれど、なによりも大切なのは一家で元気に暮らしていることであることなんだなぁ、と強く思った2011年の父の日であった。

サルコファーク=「石棺」・・・・Reader感想記

2011-06-19 09:53:10 | 日記
原発事故を問う ~チェルノブイリからもんじゅへ~ 七沢 潔著


今から、15年くらいまえの書籍らしいが、チェルノブイリ原発事故の背景について、細かく分析していた。中でも、この目的への要因となったのは「もんじゅ」の「ナトリウム漏洩事故」だったらしい。1995年といえば、震災、地下鉄サリン事件等、いろいろなことがありすぎて、「ナトリウム漏洩事故」はあまり大きく報じられなかったような気がする。中でも、この書籍を読んで、強く思ったことは、被害が大きすぎる事故ほど、国家は隠したがるものだということ。そして、当事者にも、信実に対処しようとする人間、偽りを墓場まで持っていく人間、良心の呵責に耐えられなくなり命を落とす人間、一生拭い去ることの出来ない罪をかぶせられる人間等いろいろいる。現在の福島原発を見てみるとどうだろう?全く同じようなことが影でおきている可能性は0では無いような気がしてきた。
旧ソ連でも、縦割り行政のおかげで原因究明に時間がかり、なおかつ、国際社会に対し偽りの報告をしていたらしい。この大きな事故と大きな偽りは国家解体へのスピードを加速させたことは間違いないと思う。そして、この事故によりヨーロッパ中、被害が広がり、「原発事故は国境が無い」ということも露見した。この事故により、工業立国であるスウェーデンは、単なる発電所計画の廃止ではなく、国民生活レベルからエネルギー消費形態の見直しについて、国民で知恵を出し合った。
原子力の危険性について、①絶対的安全性が無く、ひとたび事故が発生すれば、影響は人知をこえるものである。②放射性廃棄物の処分方法の未確定、③高エネルギーの軍事、民生利用の区分、がある限り、エネルギーの利用効率が低いのではないだろうか。また、事故発生時の損害も、現状の東京電力を見てもただならないものである。事実、廃棄物の処理は、原発サイト内の瓦礫だけではなく、防護服の処理まで問題は山積みになっているところ。
この取材時は、放射能被曝による「確定的な被害」は明らかになりつつなったようだが、それ以降、内部被曝による「確率的な被害」についての研究がどのくらいまで進められているのかが知りたい。チェルノブイリでは、ソ連が解体され作業員の居所の把握ができていないらしく、公式発表以上の犠牲者が発生しているとのこと。当時の作業者は、作業内容も知らされずに、高給に引かれて作業に携わった作業者が殆どだったらしい。日本でも、こんな事象は発生する可能性は無きにしも非ずだと思う。既に人材派遣会社で発生しているが。やはり、自分を守るためにも、ある程度の知識については理解していなければ駄目なのだと。そういつも騙されるのは、性格の良し悪しではなく知識が無い者が狙われるのは、どこの国でも同じなのだと思った。
政府には、とにもかくにも、政府には正しい状況報告と人知を超える災害なのだから、早期の決断を求めたいものである。海洋投棄、長距離飛散で「国境の無い災害」による「国家解散・解体」を防ぐためにも。