ツレが脳出血してから２３９日目（四年前の出来事）

朝食後、料理の下拵えをする

１０時のお客様が見え、１１時に整体を終える
病気の相談を受けてしまいハラハラしながらお答えする

１１時１５分からは猛ダッシュで昼食を作り出す

約束の一時に朋子さん達がお見えになった時には殆ど作り終え
ホッとしてお迎えする
「これ、どうぞ・・」と言ってお菓子を私に下さり嬉しかった

ご挨拶もそこそこに食べ始めて頂く
少しだけぎこちない雰囲気の中で時間が過ぎて行くが
ツレの方向音痴の話題に
朋子さんのご主人が
「うちのと同じだ～」と乗ってきて
ツレと朋子さんの方向音痴合戦にみんなで大笑いしてしまい
一気に和やかになる

リハビリに話題が移り朋子さんに
「お父さんは、とても頑張ったんですよ」とツレを褒めると
朋子さんは
「一番頑張ったのは内藤さんでしょ」と言ってくれる

時間があっと言う間に過ぎて行き
今年生まれのメダカを水槽ごと持って行ってくれることになる

帰られる時の挨拶で朋子さんのご主人が
「全部美味しかった～」と言ってくださる

有り合わせで夕飯を終え
「明日が早いし疲れたから今夜はいいよ」とツレは言うけれど

「この所サボり気味だから駄目だよ～」とバーの往復をさせ
手の訓練もして
一旦私は用事を済ませに一階に降りて
パジャマに着替えた頃のツレを見に２階に戻ると
ツレはベッドに腰掛けて
かゆみ止めを色んな所に塗っている

ふと足がムズ痒い気がしたのでズボンをまくり上げて見ると
少し皮が剥けている
「パパついでに塗って～」と足を差し出す

ツレ
「ぐふふ・・・ざま～見ろ！
俺の辛さが少しは判ったか～」と言いながら私の足に塗ってくれる

「私のは疲れが溜まったアトピーで
パパのは老人の痒い痒いだから違うよ～」と返事して
二人で脹ら脛をさする

ベッドに横になったツレに
「訓練は疲れて居ても、休まないことが大切だよ！」と言いながら
布団を掛ける