マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

超短編小説「俺を死刑にしてくれ」

2009-06-07 20:45:35 | Weblog
7人が、通り魔に殺された。加害者の動機は、生きることに絶望したことだった。それは、「死刑判決」を裁判で求めることだ。

近年、刑務所も受刑者が多くて、受け入れが困難になってきた。税金で維持するのも、限界にきている。裁判所は、平然と送り込んでくる。

裁判員Aが、加害者に質問をした。「どんな死刑方法が、よろしいですか?」
加害者「絞首刑でしょ。残虐な死刑は、憲法違反でしょう」

裁判員A「富士の樹海に放置する。海に捨てる。電気イス。筋弛緩剤を注射する。食事に砒素や劇薬を混ぜる。青酸カリを飲ませる。殴り殺す。

岸壁から突き落とす。切腹後、介錯させる。十字架にはりつける。列車に轢かせる。釜茹でにする。ギロチンにかける。熊に食わせる。

数100匹の毒蛇に咬ませる。火あぶりの刑にする。それとも、7人と同じくナイフで刺し殺す。どれを選びますか?」

加害者「おい、ふざけるな。絞首刑だろう。残虐な刑は、許されないっ!」
裁判員A「被告人、あなたの殺害方法こそ、残虐じゃないのですか」

そして、判決が言い渡された。裁判長、「被告人を死刑にする」

それから、数日が過ぎた。加害者は、刑務所の独房に、1人で入れられている。突然、照明が切れた。停電か。真っ暗闇だ。刑務官は、誰も来ない。

外では、受刑者の暴動の声が聞こえた。銃声も聞こえた。外では、何が起きているのだ。情報が何1つない。

以後、食事も運んでくれない。水もない。和式トイレの水も出なくなった。汚物が流れない。臭い。

扇風機もない。暑い。汗だくだ。水が欲しい。食事をとりたい。叫んでも、刑務官は応答しない。監視カメラは、作動していない。

自暴自棄に陥った。自分の精神が、崩壊していく。冷静さを保つことができない。蒲団をかじり出し、食べ出した。自分の糞尿を飲みだした。

分厚いコンクリートの壁に、鉄拳を食わせる。壁を蹴る。痛い。血が出ている。3日後には、空腹で動くこともできない。衰弱している。

塩分が不足して、ケイレンを起こした。このまま、死んで行くのか。死に対する恐怖を、始めて覚えた。

1週間後、加害者は餓死した。ミイラのように息絶えた。ドアが開いた。刑務官A・B、医師たちが現れた。

刑務官Aは、PHSで裁判官並びに裁判員Aたちに報告をした。

刑務官、「済みません。たかが停電ごときで、死刑囚のことを忘れていました」

裁判員A「単純な、手続きミスだと遺族に伝えてくれ。法務大臣の許可は得ている。これにて、死刑の執行を終了する」

刑務官A・Bは、遺体を運び出した。

刑務官B「最近の刑務所は、予算が削減されていますよ。囚人が多すぎます。どうしますか」

刑務官A「次回は、刑務所代を支払えない受刑者を、餓死させてやる。フフフ…」




映画俺は雨と一緒にやって来るに告ぐ他

2009-06-07 10:04:34 | Weblog
製作は、フランス映画。監督は、香港人か。音楽は、英国か。アメリカの元刑事が、殺人を犯し、精神的な傷を負う。

他人の傷を治療する、超能力者の日本人(?)。フィリピン、ミンダナオ島で行方不明となり、その後なぜか香港にいる。

韓国人なのに、香港でマフィアを営む。愛する女性に深い傷を負う、ボス。製薬会社の社長が、ジョシュに、行方不明になった息子の捜索を依頼する。

香港の友人の刑事を頼り、拓哉を探し出す。仏・日本・アメリカ・韓国・香港・英と、入り混じっている。テーマが、よく分からない。「傷。癒し」か。

サスペンスでもない。雨が、ワンシーンしか出てこない。タイトルの意味が、よく分からない。「私」とは、誰のことだ。拓哉のことか。

見所は、鍛え上げられた3人の上半身裸かな。やたらと、出てくる。ジョシュは、もう少し格好のよいパンツを披露してもらいたいな。

衝撃のラストと言うが、特になし。それで、終わりかい。ダラダラと、物語が進むだけ。拓哉は、イエスの生まれ変わりか。

ちなみにタミネタ4は、ナイト・ミュージアム2に負けているようだ。売り上げでは、ナイト2が圧倒している。ナイト2は、そんなに面白いのか。

ルーキーズは、驚異的な収益を上げているが、何だか関心はない。テレビ版もマンガも、読んだことがない。

野球といえば、坊主だろう。あの髪型で、高校生球児はいない。夢を諦めるな、明日に時めけ。

夢よりも現実を直視しろ。夢には、お金が必要なのだ。選挙公約にも、予算の根拠が必要なのだ。自分の仕事を確立するのに、10年はかかったな。