マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

戦えよウルトラ・マンタロウ39

2007-05-31 11:03:33 | Weblog
怪獣西朝鮮(禁煙編)。

夜。家賃3万円、2LDKの5階建ての県営アパート。5階に、マンタロウの家族が暮らしている。マンタロウが、居間でプカプカとタバコを吸っている。

防衛省から提供された、最新式のミサイル探知装置が家の中にある。監視衛星がミサイル発射を捕捉すると、真っ先にマンタロウの家に届くようになっている。

ピーポーピーポー。即座に連絡が入った。スクランブル発進だ。すでに、発射から1分が経過している。

トモコ「あなた、急がないと、日本が危ないっ」

マンタロウ「よっしゃ、行ってくるぞ」。ドバッと。

トモコ「窓、開放、よーし!」
人差し指で窓を指し、確認した。指差し呼称だ。トモコは、窓をしっかりと開けた。マンタロウは、安心して飛び立った。同じミスは、許されない。

マンタロウは、空を飛んでミサイルの方角に向かっている。厚着基地からスクランブル発進した、F15と遭遇した。並行して飛んでいる。

マンタロウは、パイロットの無線周波数と合わせた。すでに、3分経っている。大変だ。
マンタロウの胸のタイマーが、3分たった。円形で、長針・短針のついた3分間時計。アナログ式のタイマーだ。ピーポーピーポー。警告音が鳴っている。苦しい。

パイロット「どうした、マンタロウ。時間切れか?」

マンタロウ「いや、モクが切れた。耐えられないよー」

パイロット「お前を、撃ち落としたろうかっ」

ミサイルは、日本本土手前、日本海に着弾するのであった。またもや不発だった。怪獣西朝鮮の科学技術が劣っていて、良かったね。





戦えよウルトラ・マンタロウ38

2007-05-30 09:40:03 | Weblog
怪獣西朝鮮(窓ガラス編)。
埼玉県、さいたま市。県営住宅。真夏。夜。

家賃3万円、2LDKの5階建ての県営アパート。マンタロウが、ポテトチップスを食べながら、お笑いのテレビ番組を見ている。ゲラゲラと、笑っている。窓が締め切られている。クーラーが効いていて、室内は涼しい。

防衛省から提供された、最新式の「ミサイル探知装置」が家の中にある。監視衛星と、直通でつながっている。しかしその装置でかすぎて、隣の人に引っ越ししてもらった。

監視衛星がミサイル発射を捕捉すると、真っ先にマンタロウの家に届くようになっている。ピーポーピーポー。即座に連絡が入った。スクランブル発進だ。すでに、発射から1分が経過している。

トモコ「あなた、急がないと、日本が危ないっ」
マンタロウ「よっしゃ、行ってくるぞ」。ドバッと。

マンタロウは、慌てて窓も開けずに飛び立った。ガシャン。当然ながら、窓ガラスは割れた。頭を打った。痛い。頭から、血を流した。とてもじゃないが、空を飛べる状態ではない。

トモコは、電話で救急車を呼んだ。マンタロウは、救急病院に運ばれて治療をうけるのであった。マヌケ。

その間に、ミサイルは日本本土を越えてしまった。太平洋に落下した。不発だ。怪獣西朝鮮の、単なる実験でよかったね。

マンタロウ、そのぐらいの練習はしておけよ。





戦えよウルトラ・マンタロウ37

2007-05-29 10:23:15 | Weblog
怪獣西朝鮮(ミサイル攻撃編)。
埼玉県、さいたま市。夜。

家賃3万円、2LDKの5階建ての県営のアパート。5階に、マンタロウの家族が暮らしている。ベランダで、マンタロウがプカプカとタバコを吸っている。ホタル族だ。

トモコが、居間でテレビを見ている。「西朝鮮から、日本に向けてミサイルが5基も発射された」、という報道が流れた。大変だ。
トモコ「あなた、急がないと、日本が危ないっ」

マンタロウ「よっしゃ、行ってくるぞ」。ドバッと。
マンタロウは、空を飛んでミサイルの方角に向かっている。日本海だ。

厚着基地からスクランブル発進した、F15と合流した。並行して飛んでいる。マンタロウは、左耳に手を当て、パイロットの無線周波数と合わせた。

日本海、上空に来た。周囲を見回した。胸のアナログタイマーを操作して、暗視カメラに切り替えた。これで、暗闇でも見ることができる。

マンタロウ「あれー、おかしいなー。ミサイルが、見当たらないんだけど…」

パイロット「バーカ、今頃来てどうするんだよ。ミサイルは発射してから、10分で日本本土を越えて太平洋に落下したよ。ただの実験で、助かったよ」

マンタロウ「だって、テレビのニュースを見て飛んで来たんだぞー」

パイロット「アホ。テレビのニュースは、発射されてから1時間後に、報道されているんだよ」

マンタロウ「俺の出番が、ないじゃないか…」

そのテレビ情報は、全てアメリカの国防総省から届いていた。総理大臣は、アメリカルートのニュース番組でその情報を知った。防衛省ルートからは、3時間も経ってから届いた。遅いわ。防衛省は、何をしているのだ。

マンタロウ「10分で日本に到達されたら、俺でもミサイルを阻止できないよ」

○ ○
石川県にある、ミサイル防衛用地上レーダー基地。

自衛隊員「やっべー。去年、アメリカから買った最新式の地上レーダーが、壊れているよ。いざというときに限って、このザマだもんなー。これじゃ、予算を削減されちゃうよ。防衛省には、ウソの報告をしておこう、と」

防衛省幹部は、国家・国民の安全対策よりも、多額の予算を獲得することが仕事なのだ。それができなければ、失業するしかない。リストラされてしまう。

ミサイル攻撃を受けることよりも、仕事がないことを、もっとも恐れる。





戦えよウルトラ・マンタロウ36

2007-05-28 10:27:22 | Weblog
ガンバラナイ星人(駐車違反編)。
群馬県、前橋市。

マンタロウは、埼玉県の浦和市から、レンタカーに乗って現場にやって来た。酔いが、すっかり醒めている。酔っ払い飛行の取り締まりが、こたえたようだ。駅前近くの道路に駐車した。

ガンバラナイ星人が、街で暴れている。マンタロウは巨大化して、戦いに参戦した。

ガンバラナイ星人と戦った。3分で戦い終わった。勝った。弱い相手だ。マンタロウは、喜んでいる。

小さくなって、レンタカーをとりに戻った。見ると、自動車のフロントガラスに、駐車違反のキップが貼られてある。信じられなーい。

マンタロウ「俺は、仕事で戦っているんだぞ。勘弁してよー」

駐車違反係「関係ないね。今は、取り締まりが厳しいんだよ」。法律絶対主義なのだ。

罰金1万円。減点2点。自腹だ。罰金は必要経費で、落ちないのだ。チクショー。さらにマンタロウは、無免許運転だった。次回は、電車に乗って目的地に行こう。




戦えよウルトラ・マンタロウ35

2007-05-27 10:27:01 | Weblog
ガンバラナイ星人(酒気帯び飛行編)。
埼玉県、浦和市。

マンタロウが、人間の友人たちと一緒に、居酒屋でビールを飲んでいる。飲みすぎ。酔っている。その居酒屋の黒電話が、鳴った。防衛省からの連絡だ。緊急出動だ。ガンバラナイ星人が、群馬県、前橋市で暴れているようだ。

マンタロウ「もー、いい気分で飲んでいたのにー。面倒臭いなー。行きたくないナー。遠いナー」

マンタロウは、居酒屋を出て空を飛んだ。ドバッと。マンタロウは、酔っている。フラフラしながら、飛んでいる。酔っ払い飛行だ。

そこへ、警視庁所属のヘリが飛んできた。赤色灯を鳴らしている。ピーポーピーポー。

パイロット「おい、マンタロウ。酒気帯び飛行で、お前を逮捕する。しかも、時速20キロオーバーだ」

マンタロウ「俺、今、仕事中なんだけど」
パイロット「関係ないね。今は、取締りが厳しいんだよ」。法律絶対主義なのだ。

罰金1万円、2点減点。キップを切られて、警察庁のブラックリストに載せられた。すっかり酔いが醒めてしまった。





戦えよウルトラ・マンタロウ34

2007-05-26 10:01:46 | Weblog
怪獣アタシサビシイノ。
横浜市 巨大ショッピングセンター

若い女性の巨大怪獣が5頭、街で暴れている。怪獣A・B・C・D・Eと呼ぼう。

そのうちの怪獣Eは、人妻だ。結婚したものの、亭主に全然相手にされない。夜の営みも、ない。結婚前は、会えば必ずやっていたのに、結婚してからは、音沙汰なしだ。

彼女は、出来ちゃった結婚だ。子供を出産した後、物凄く感じやすくなっている。敏感になっている。この性的欲望が、抑えられない。

でも、亭主は相手にしてくれない。だからと言って、浮気はしたくない。亭主を愛している。でも、してみたーい。

結婚後、街を1人で歩いていても、男性から声がかからなくなった。結婚前は、すぐ声をかけられた。ナンパされるのが、うっとうしかった。

今では、ナンパをしてほしくてたまらない。ナンパされたら、すぐ、ついて行ってしまうだろう。尻が軽くなった。

イライラしながら、怪獣Eは街をとことん破壊しまくっている。だが、巨大化したマンタロウは、全然見向きもしない。他の、4頭の怪獣を相手に戦っている。

怪獣Eは、マンタロウにムカついた。無視されている。少しは、あたしを構ってよ。相手にしてよ。あたし、寂しいの。クシュン。

マンタロウは、全然怪獣Eと戦おうとはしない。マンタロウは、4頭の若い女性怪獣と戦っている。下半身を、痛めつけられている。

でも、気持ちいいー。こっちのほうが、楽しい。もう、笑顔で戦っている。デレデレ。多少、ソフトSM的な行為で攻撃されて喜んでいる。

人妻には、全く関心はない。あきらかに、女性差別だ。マンタロウは、簡単に4頭の怪獣に倒されてしまった。倒されても、ニコニコしている。恍惚の表情を浮かべている。もう、立ち上がる気力がない。バテた。

4頭の怪獣は、巨大ショッピングセンターを破壊尽くしてから宇宙へと、飛び去っていくのであった。

一方怪獣Eは、1人で半径1キロ以内を破壊して、ストレスを発散させた。誰からも相手にされないと、もうおばさんになるしかない。そして、宇宙へと泣きながら飛び去って行くのであった。

帰ると、専業主婦の仕事が待っている。炊事洗濯家事掃除。アホ亭主のために、食事を作らないといけない。刺激が欲しいー。

マンタロウは、負けてもウヒウヒと思い出し笑いをしている。キモイ。全然、役に立たない戦士である。さーてと、仕事が終わった後は、飲みにでも行こうかな。





吠えろよワンタロウ33

2007-05-25 10:30:33 | Weblog
ドロボン星人。
東京都大田区、田園調布。

その翌日。住宅街で、ドロボン星人が他人の家に侵入して、泥棒を働いている。中学2年生の男子生徒、ヒカリが立ち上がった。

犬笛を吹いて、「ワンタロウ」を呼んだ。犬笛なので、人間の耳には聞こえない。犬にしか、聞こえない。
ヒカリ「ワンタロウーっ!」

ワンワン、と吠えながら、セントバーナードのような体長10メートルの犬が、空から飛んできた。ヒカリに、飛びかかった。重い。あまりにも、でかすぎる。たった1晩で、8メートルも成長していた。恐ろしい、犬だ。

シッポを、大きく振っている。ワンタロウは、ヒカリの頬をベロベロ舐めている。喜んでいる。ヒカリは、つぶされそうだ。

ヒカリ「ワンタロウ、あのドロボン星人をやっつけてくれー」
ワンタロウ「ワンワンっ」。ニコニコ。

ワンタロウは、ドロボン星人が侵入している一戸建ての家に向かって飛びかかった。否。ワンタロウがあまりにも大きすぎて、重すぎて、その家を破壊してしまった。つぶしてしまった。

そのスキに、ドロボン星人は、現金を盗んで逃げてしまうのであった。
ヒカリ「お前は、地球へ何をしにきたのだ。役に、立たないなー」

ウルトラン星でも、役に立たないから地球に送られてきたのだ。ガマンして、使って。


吠えろよワンタロウ32

2007-05-24 10:29:41 | Weblog
ドロボン星人。
東京都、代官山の住宅街。

代官山で、ドロボン星人が他人の家に侵入して、泥棒を働いている。中学2年生の男子生徒、ヒカリが立ち上がった。笛を吹いて、「マントル大使」を呼んだ。ピヒヒヒーッ、ピヒヒヒーッ。

ヒカリ「マントル大使―っ!」
おかしい。音がでない。これでは、マントル大使が来ない。

ところが、ワンワン、と吠えながら、セントバーナードのような体長2メートルの犬が、空から飛んできた。これでも、まだ子犬だ。ヒカリに、飛びかかった。シッポを、大きく振っている。ワンワン。

ヒカリの頬を、ベロベロ舐めている。笛は、人間の耳には聞こえない、犬笛だった。犬は「SM69星雲」からやってきた、ウルトラ・ワンタロウだった。マンタロウの愛犬だ。

ヒカリ「ワンタロウ、あのドロボン星人をやっつけてくれ」
ワンタロウ「ワンワンっ」。ニコニコ。

ワンタロウは、逃げるドロボン星人に向かって飛びかかった。しかしドロボン星人は、ワンタロウに「骨」を与えて手なずけてしまった。ワンタロウは、それを食べて喜んでいる。素晴らしいご主人様だなと、勘違いしているようだ。

ヒカリ「お前は、地球に何をしにきたのだ。役に、立たないなー」





戦えよウルトラ・マンタロウ31

2007-05-23 13:28:32 | Weblog
怪獣ナマハゲ(マンタロウ・ベビー)。
埼玉県、さいたま市。県営住宅。

マンタロウとトモコが、5階建ての5階に住んでいる。マンタロウは、トモコと結婚をした。さらにそのトモコが、男の赤ちゃんを産んだ。人間の姿をしている。トモコにそっくりだ。マンタロウに似なくて、良かったね。

ベビーもモビルスーツを着用すれば、偉大なウルトランの戦士になれる。2人は、ベビーにどんな能力があるのだろうかと、期待をしている。将来が楽しみだ。

ベビーは、毎日のように「オギャー、オギャー」と泣いている。マンタロウが抱いてあやすと、もっと大声で泣き叫ぶようになった。嫌がっている。

トモコが抱くと、すぐ泣き止んだ。親を選ぶな。我がままなベビーだな。困ったもんだ。
○   ○

近所で、怪獣ナマハゲが現れた。その恐ろしい顔を見た赤ちゃんは、みんな泣いてしまい、心の底に恐怖心を植えつけられてしまう。トラウマになった。赤ちゃんにとって、恐ろしい怪獣だ。

近所の家が、次から次へと踏み潰されている。破壊されている。手・腕・足・シッポで、地道に建物を壊している。街を破壊するには、意外と時間がかかるみたいだ。効率の悪い怪獣だな。そういう問題じゃない。

巨大化したマンタロウは、立ち上がった。市民を、ベビーを守るために戦った。やばい。怪獣ナマハゲは強い。強すぎる。

マンタロウは、怪獣ナマハゲのパンチをくらって倒された。背中でビルを破壊して、地面に倒れた。気絶している。もう、怪獣ナマハゲの天下だ。

怪獣ナマハゲは、マンタロウの県営住宅に向かっている。ベビーがいる。トモコは、近くのスーパーで買い物に出かけて不在だ。

怪獣ナマハゲは、ベビーのいる県営住宅に襲いかかった。足で、蹴りをいれようとしている。危ない。もう、誰もベビーを救える者はいない。怪獣ナマハゲを倒せる者はいない。

ベビーにできることは、ただ泣くことしかできない。泣いた。泣き続けた。そして、大声で泣いた。
ベビー「オギャー、オギャーッ!」

その泣き声は、大きすぎた。あまりにも大きすぎた。耳のコマクが破れるほど、耳の穴に針を刺すほど、泣き叫んだ。超破壊的な超音波として、街中に泣き響いた。
それは、半径100メートルに存在する家や建物を破壊した。

幸いなことに、柱・天井・壁・土台などは壊されていない。窓ガラスも壊れていない。外観は大丈夫だ。

しかし、室内の内装が吹き飛んでいる。室内だけが、竜巻にあったみたいだ。滅茶苦茶に壊されている。部屋中が散乱し、ゴミだらけになった。それでも、不思議なことに誰1人として死んでいない。

ベビーの住むこの県営住宅の室内も、破壊されている。後片付けが大変だ。この場合、建物ごと破壊してくれたほうが、街を再生しやすい。困った能力だ。

ベビーの泣き声で、ナマハゲは、耳を両手でふさいで倒れてしまうのであった。泡を吐いて、気絶してしまった。泣き声は、特に怪獣の身体細胞には劇的に影響を与えるようだ。

街にあった建物は、ベビーの大きな泣き声で、みんなもろくも破壊されてしまった。壊滅状態だ。

でも人間や動物たちは、一瞬の衝撃波を受けるだけで、コマクは破れることはなかった。あとは、平然と生きている。地球の生命体には、影響がないようだ。ベビーは、何事もなかったかのように、すこやかに眠りにつくのであった。

マンタロウ「1匹の怪獣よりも、破壊力があるじゃねえかよ」

ベビーは、「ウルトラ・マンジロウ」と名づけられた。ここに、新たなウルトランの戦士が誕生した。モビルスーツを着させれば、泣き声をコントロールできるだろうか。でも、子供用のスーツはまだ販売されていない。

ウルトランの法律で、禁止されている。それまで市民は、みんなガマンしよう。




セクシー・アフロ30

2007-05-22 23:16:59 | Weblog
怪獣コジロウ。
山口県、下関市、巌流島。

巌流島で、怪獣コジロウが、朝から巨大な岩に腰掛けて、マンタロウが来るのを待っている。じっと、何時間も待っている。遅い。イライラしている。

もう、夕方になった。来た。海から、最新式の高速船がやって来た。岸壁に接岸された。高速船から降りてきたのは、ショートパンツをはいたマンタロウの妹、「アフロ」だ。20歳。愛と美の女神アフロディーテから、名づけられたようだ。

ウロトラン星では、ミスコンテスト第3位に選ばれた、女性だ。スポーツ万能。ウルトラン大学では、「素粒子解析学」を専攻している秀才だ。マンタロウにとって、自慢の妹だ。

秀才だけど、女性としてのたしなみは忘れてはいない。オシャレ大好き。鏡大好き。しかし、なぜかエロも大好き。男性が好き。

アフロ「待ったー、ごめんねー。朝風呂に入って、服やブーツを選んで、お化粧して、10時間以上もかかっちゃったー。どおう、このヘアースタイル。似合うー?」

似合わねーよ。ほめて、ほしいのか。ほめると、俺にとって何かいいことあるのか。
コジロウ「マンタロウは、どうした?」

アフロ「チョッと、二日酔いしてさー。あたしが、代わりに戦って、あ・げ・る…。じゃー、服脱いで、早くやりましょう…。アッハーン…」

アフロは、ゴルフボールを砂浜に投げ捨てた。すると、爆発したかと思うと、瞬時にしてシルクの高級布団が現れた。砂浜の上に布団を敷いた。

アフロは、コジロウの手に手錠をかけた。早い、早業だ。即効で、コジロウを布団の中に引き入れた。布団の中で、2人は格闘した。戦った。汗水流して、激しい運動をしている。

コジロウ「違うだろうっ! ああ、いい、もう、だめ-。行くーっ!」
布団の中で、コジロウはあっけなく負けてしまうのであった。

アフロの勝ちだ。こういう勝ち方で、いいのか。それ以来、コジロウはアフロの性の奴隷になるのであった。






戦えよウルトラ・マンタロウ29

2007-05-21 09:34:36 | Weblog
怪獣白い家。
アメリカ。

アメリカに住む、イラム教徒のある男性から、マンタロウに依頼がきた。人を平然と食い殺す、怪獣「白い家」を退治してくれということだ。

マンタロウは依頼に従い、巨大化して、空を飛びアメリカに向かった。ドバッと。
向かった場所は、ワシントン市北西区ペンシルヴェニア通り1600番地。

マンタロウは、その「白い家」の玄関前に降り立った。敷地が広大だ。広すぎる。カンフーの「鶴の舞」の形で戦う姿勢を誇示した。戦闘態勢に入った。

怪獣「白い家」は、全然動かない。マンタロウを攻撃する気配もない。困った。戦いにならない。しばし、ためらった。腰をおろし、草の上に座って考えた。
「この怪獣、どうやったら倒せるだろうか…?」

この家の住人、「ボス」がいる。怪獣白い家に住む「ボス」を倒さない限り、依頼人であるイラム教徒を救うことができない。

だが、ボスは人間だ。怪獣白い家に、支配されているだけなのだ。人間を倒すことは、ウロトランの法律上許されない。規則に反する。

立ち上がり、股間に隠しておいたビームガンを、取り出した。チョット、もわっとして微妙に臭い。

マンタロウ「次のボスは、新しいボスが任命されるぞ、ビームっ!」
怪獣白い家に向けて、ビームを放った。

今のボスを殺せないが、変えることはできる。任期が切れたら、次は別なボスが就任するように仕向けた。イラム教徒を殺害しない、ボスだ。

このビームガンで成功する確率は、50パーセント。あとは運任せ、国民任せにするしかない。
そうしてマンタロウは、日本に向かって帰国するのであった。

このイラム教徒の依頼人は、本当はそのボスの死を願っていた「怪獣テロ」だった。






美的少女セイコ28

2007-05-20 10:19:01 | Weblog
怪獣シドウヨウリョウ。
千葉県、市川市。商業高校。

星子が通学する商業高校の「怪獣校長先生」が、とうとう自殺した。自殺に追いやった犯人は、巨大な悪の権化、「モンブカガクショウ星」から送られてきた、「怪獣シドウヨウリョウ」だ。

怪獣シドウヨウリョウの命令に逆らったために、責任をとって自殺したようだ。派遣された怪獣シドウヨウリョウが、校長代理として今の学校を支配している。

体育館で、全校集会が開かれた。怪獣シドウヨウリョウと教師たちが、出席している。でーもー、1000人以上もいる生徒は、1人も集まっていない。

中間試験が近い。校長先生が死んだのに、みんな教室で、モクモクと勉強をしている。自習している。非常識だ。

星子「校長が、怪獣シドウヨウリョウの命令を無視するから悪いんだろう。文部科学省・県庁・教育委員会・日教組・教師・生徒・親たちに板ばさみになっていたから、自殺したんでしょう。校長が死んだって、あたしの受験に関係ないわよ。

校長なんて、体育館でしか見たことがないわよ。親しくもないのに、何で全校集会に出ないといけないのよ。赤の他人でしょ。受験勉強のほうが大切だい。文句あるかっ」。フンだ。

怪獣シドウヨウリョウは、モンブカガクショウ星の大臣命令で働く下っ端だ。星子が、変身してこいつを倒しても、次に新手の怪獣が送られてくるだけだ。戦うだけ、ムダだ。

星子は、モンブカガクショウ星が作り上げた「怪獣ジュケン」に勝つために、今は机に向かって奮闘しているのだ。

こいつを倒すほうが、難しいのだ。そのために、戦術を勉強しないといけないのだ。言い訳でした。


戦えよウルトラ・マンタロウ27

2007-05-19 10:28:26 | Weblog
怪獣スウガク。
千葉県、市川市。商業高校。

星子が在籍する商業高校に、怪獣スウガクが現れた。九九ができずにイジメられ、その怨念がこもった怪獣だ。星子が、授業を受けている。怪獣スウガクは、学校に向けて光線を口から吐いた。

怪獣スウガク「シンプソンビーム。導関数ビーム。カバリエリビーム。ライプニッツビーム。ゼノンビーム。とりつくし法ビーム…」

物理用語だ。難解すぎて、星子たちには分からない。受験を控えた生徒たちの頭脳に、多大なダメージを与えている。脳の負荷が大きい。苦しめている。

翌日、怪獣スウガクが、教壇に立った。星子たちは、地獄の勉強を強制させられた。受験科目だから、仕方なく単位をとろうと努めている。星子たちは、ノイローゼになりそうだ。

生徒たちを救うため、マンタロウは立ち上がった。というより、トモコと映画を観る約束があるので、SM69星雲のウルトラン星に代役を頼んだ。

セカイシ星人だ。数学と互角に戦う相手としては、世界史がふさわしいと考えたようだ。ほんまかいな。世界地図に似た宇宙船「メルカトル」に乗って、セカイシ星人はすぐにやってきた。早い。

セカイシ星人は、ビームガンで「歴史光線」を撃った。簡単に、怪獣スウガクは倒れた。簡単に倒した。世界史の勝ち。

敗れた怪獣スウガクは、退散した。ノイローゼから、解放された。これで、学校は救われた。ヨシヨシ。星子も、これで安心して数学の授業を受けられる。

翌日、セカイシ星人が教壇に立った。しかし、世界史の授業になると、その教室に生徒は1人も出席することはなかった。簡単になった、数学の授業を受けている。いや、率先して自分の判断で、難解な数学の勉強をしていた。

世界史は、大学の受験科目に入っていなかった。勉強をするだけ、ムダなのだ。ノイローゼになろうとも、難解といえども、まだ数学の授業を受けているほうがましなようだ。

星子「受験に関係のない授業なんて、誰が受けるかっ」。フンだ。

セカイシ星人は、教師として自信を失い落ちこぼれてしまった。教育委員会から、「クビ」を宣告されてしまうのであった。サヨウナラー。






美的少女セイコ26

2007-05-18 09:52:36 | Weblog
カイケイガク星人。
東京都、原宿。

70歳になるカイケイガク星人が、巨大化して街で暴れている。10年前に引退するまで、経理と先端科学技術に強い技術者だった。取締役を退いて、今ではアルバイト(時給750円)で生計を立てている。悲しき高齢な宇宙人だ。

カイケイガク星人は、足や手で建物を破壊している。そろそろ疲れたのか、チョッと休憩をするために、ビルの屋上に腰掛けた。どっこい、しょっと。フー。

カイケイガク星人は、携帯電話で、ボスに破壊状況のメールを送信している。20文字を打つのに、1時間もかかっている。イライラしている。70歳にはきついようだ。

その時、商業高校に通う16歳の美人女子高校生、星子が原宿にいた。悪友3人と、来ていたようだ。美人だけど学力がない、漢字が読めない。

カラオケ、オシャレ、ダイエット、スィーツ大好き。携帯電話での絵文字、メールが大好き。学校をさぼっては夜遅くまで、友人たちとワイワイ騒ぐことが大好きな、おバカギャルだ。

女子高校生の聖地(?)、原宿を襲われて、星子は黙っていられない。
星子「校長先生に代わって、お尻をペンペンするわよ。ヘンシーンっ!」

セイコは宙を飛んで、カイケイガク星人に立ち向かった。
セイコ「カイケイガク星人、あたしが許さないわよ」
カイケイガク星人が、最新ビーム銃で攻撃を始めた。

カイケイガク星人「キャッシュフロービーム。費用収益対応表示の原則ビーム。ストックオプションビーム。継続性の原則ビーム。企業会計の原則ビーム。変動費能率差異ビーム。部分時価評価法ビーム。手許商品区分法ビーム。連結調整勘定ビーム…」

セイコ「キャー、何の専門用語なのか、全然分からなーい。助けてーっ」
セイコは、簿記・会計学の用語攻撃に対処できなかった。難しい専門用語など、ギャルには理解できない。これでは勝てない。苦戦している。

カイケイガク星人は、高らかに笑っている。勝ち誇っている。ニカニカ。
セイコ「チクショウ。負けてたまるかー、このクソジジイめー」

セイコは最新式の武器、「携帯電話ビーム銃」を小さい胸の谷間から取り出した。ピポパピポ。文字を打った。滅茶苦茶、早い。瞬時にして、100文字を打ちこんだ。

セイコ「携帯電話の文字打ちは、早いぞビーム…」
カイケイガク星人「ウワー、文字打ちは勘弁してくれー」

カイケイガク星人は、負けを認めて宇宙の彼方に消えてしまうのであった。年齢には、勝てないな。

引退してから10年。その間の、めまぐるしい科学技術の発展には、さすがの技術者もついていけられないようだ。

セイコ「おバカギャルを、なめんなよっ!」

流行に敏感、著しい環境の変化に順応できるギャルのほうが、科学技術の進化にはついていけるらしい。



美的少女セイコ25

2007-05-17 10:52:31 | Weblog
怪獣女性専用車両。
東京都 墨田区 錦糸町駅。

朝。千葉県市川駅のホームに、10車両の電車が停車した。満員だ。大勢の人たちが、雪崩のごとく下車した。女子高校生の星子も、混雑に混じって降りてきた。怒っている。

どうやら、車内で痴漢にあったらしい。人が多くて、犯人は分からない。ブギー。
花も恥らう乙女ゆえに、大声を上げて叫ぶことなどできない。

もう、我慢するしかない。次回からは、最後部にある女性専用車両に乗ろう。そう、決めた。ケッシン。

翌朝。錦糸町駅のホームは混んでいる。階段のすぐソバに、乗降口がある。星子が、先頭に立って到着を待っている。確実に乗れるぞ。ウキウキ。

女性専用車両は、最後部の1車両しかない。定員200人。詰めれば、もう少しは乗れるはずだ。麗しき10代・20代の女性50人が、到着を待っている。乗車できることに、喜びを感じている。

そこへ、女性専用車両がやってきた。10両編成だ。ドアが開き、大勢のおばさんが降りた。そして、星子が乗ろうとしたその瞬間、行列を無視して突然横入りがきた。ソバにある階段から、50人の怪獣が押し寄せてきた。

50人の若い女性たちを押しのけて、50人の「怪獣おばさん」たちが乗り込んできた。図々しくも、厚かましくも乗り込んできた。根性悪い。ルール無視。マナー無視。法律無視。●注釈、決して「人間」の「おばさん」ではない。

星子たちは、乗車できなくなった。許せない。怒っている。ギャフン。しかしその車両は、「怪獣女性専用車両」だった。怪獣おばさんに脅されて、やむなく若い女性たちを締め出している。

怪獣おばさんしか乗せない、気弱な怪獣だった。胃が痛そうだ。ストレスを抱えている。少し、うつ気味だ。過労死しそう。

星子「怪獣おばさんを狙う、痴漢がいるかーっ! 怪獣おばさんは、普通車両に乗れーっ」
星子が怒鳴った。

星子「セレブに代わって、でかくて汚いお尻をペンペンするわよっ。ヘンシーンっ」

星子は、美的少女セイコに変身した。悪質な、怪獣おばさんを倒そう。だが、変身した自分の姿を良く見ると、また「おばさん仮面」に変身していた。

腕時計の変身マシンが、壊れたようだ。40代後半、浪花タイプ。ヒョウ柄で、派手で気の強い関西系のおばさんに変わっている。トラが好き。

おばさん仮面「やだ、またおばさんに変身しちゃった。仕方がない、開き直ろう。えーい、負けてたまるかーっ」

おばさん仮面は、怪獣おばさんたちと一緒になり、仲間となって、怪獣女性専用車両に乗り込むのであった。スシ詰め状態だ。たださえデカイ体格の怪獣おばさんだ、通常女性の1.5倍はある。

定員オーバーだ。それでも、201人も車両に乗った。考えるだけでも恐ろしい。完全に法律違反だ。そんな法律、怪獣おばさんには通用しない。

でーもー、怪獣女性専用車両は、ピーピーと腹を下し始めた。下痢だ。発熱だ。腹痛だ。消化不良だ。怪獣おばさんを乗せると、体調を崩し始めた。

怪獣女性専用車両は、故意に連結器を外してしまった。安全のためだ、事故は起こしたくない。

普通の9車両だけが、女性専用車両を残したまま、先に出発した。おばさん仮面、怪獣おばさん200人、若い女性50人が取り残されるのであった。

星子「学校に、遅刻しちゃったじゃないかよー」。プイプイ。