美瑛町に住み始めて3度目のこの話題です。白鳥が夏にシベリアで繁殖活動をするため越冬していた日本から旅立ち、一時休憩所として今美瑛に滞在しています。
一昨年3月に初めて畑で落穂拾いをしている白鳥たちを見て、その時は寝ぐらとなる近所の水沢ダムまで追いかけて絵葉書のような光景に出会えました。昨年3月末も白鳥たちを見かけましたが、昨年は3月に雪が多かったので畑も雪で覆われ近所ではあまり落穂拾いの彼らに会うことが少なかったです。
さて、今年も3月末には一度コーコーと大きな声で鳴きながら編隊飛行をしている彼らを見かけましたが、しかし散歩中の近所の畑では彼らを見ることがなく過ぎて来ました。それがやっと一昨日、散歩中に落穂拾いの姿を捉えることが出来ました。しかし昨日は全く姿がありませんでした。
気まぐれな春の使者たちは、一体どういう人生(鳥生)を送っているのだろうかとググってみました。それによると、3月下旬から4月下旬のこの時期は、日本で越冬するオオハクチョウなどはそれまで有名どころの新潟県の瓢湖や宮城県の伊豆沼などに滞在していたがそろそろ暑くなるのでシベリアへ帰ろうかと旅立ち、ちょっと一休みと美瑛など北海道の各地で羽を休めるのだそうです。
青森県平内(ひらない)町ホームページから借用
4月下旬になると再び旅立ち、例年繁殖地としているシベリア(カムチャッカ半島の北の方)へ移ります。5月から10月にかけてそこで子供を産み育て、シベリアが凍ってしまう頃には餌を求めて逆方向への旅を始めるということです。だから10月中下旬にも美瑛町で一休みの白鳥たちに会えるらしいのですが今までその時期に見たことはないです。その頃は紅葉と山は冠雪の時期ですから、彼らへの興味もそちらに隠れてしまうのかも知れません。
しかし、住み易い適度な気温を求めて夏はシベリア、冬は新潟県とは優雅な生活だとも思う反面、なぜそこまで危険を冒して旅を繰り返すのか、北海道でも比較的暖かく雪が少ない道南辺りに定住するという気はないのかと一度尋ねてみたい気がします。