昨日は、久しぶりにイオンシネマ旭川駅前店で映画「教皇選挙」を見て来ました。この映画は今年のアカデミー賞で作品賞など8部門でノミネートされ脚色賞を受賞していたことで話題となっていましたが、あまりにドンピシャのタイミングで現実の教皇選挙が行われることになってしまったことから多分上映期間の延長などもされているのでしょう、昨日も土曜日ということもありますが映画館にこんなに人が来ているのかと驚くほどに多くの観客が訪れていました。
私達は映画に関してはあまり前知識もなく、ただ2013年に起こった前回のコンクラーベ(教皇選挙)にヒントを得て作られた極上のミステリーだという宣伝文句につられて、その2013年のコンクラーベの時に当時プリンスエドワード島から書いてたブログ記事があったので関心を持って出かけたのですが、実際に一昨日コンクラーベで新教皇が選出されたので内部の人間模様はどうなっているのだろうかという好奇心も満たしてくれるものでした。
公式ホームページから
まだ見ていない方のためにネタバレになるようなことは控えますが、新教皇を選ぶためにシスティーナ礼拝堂に缶詰になった108人の枢機卿達が6人の有力候補を巡って2,3日の選挙期間中に刻一刻と情勢の変化が生じ、最後はあっと驚くどんでん返しがあるという面白いストーリーでした。
映画と現実は違いますが、今回選ばれた新教皇レオ14世も前任のフランシスコ教皇の平和と友愛の路線を引き継ぐ方のようで、初のアメリカ出身ということで一瞬大統領の顔がチラつきましたが似ても似つかぬ人だという評価に映画同様世界中がホッとしたのではないでしょうか。
私はキリスト教徒ではありませんからローマカソリック教会や教皇が宗教界でどのような役割や意味を持つのか良く分かりませんが、世界政治的には国連事務総長と同じように力はなくてもあるべき指針を示してくれる人という印象を持っています。映画の中では権謀術数が飛び交う人間臭さが示されますが、結局は希望が見いだされなければならないというところに落ち着きます。新教皇にも希望を見出したいものです。