鉄鍋ぎょうざとお酒のお店 杏っ子 店主徒然日記

梅雨の合間 鴨川散策
子連れの鴨が のんびり泳いでます

絶景かな 箕面のもみじ

2006-11-30 11:03:02 | 杏っ子
タイトルと画像が合ってないと突っ込みを頂戴しそうですが・・・
これには少々訳がありまして。
前日から大阪に滞在 諸々所用を済ませ 夜は箕面在住の友人とお初天神通りのお好み焼き 千房へ。



大阪名物 ねぎ焼きをアテに生ビールから芋焼酎へ。なぜか 大阪に出ると無性に
粉モノが食べたくなるのは私だけでしょうか・・味は まぁこんなもんでしょうが
私は粉モノには点数が甘くて お好み焼きや焼きソバがあれば それだけで嬉しくなってしまうのでアテにはなりません。
その後 阪急茶屋町口改札にある友人行きつけのショットバー NOBUさんへ。
最近紹介して貰ったのですが 付かず離れずの程よい距離の とても落ち着くいいバーです。 美味しいジンリッキーを作ってくれます。
その晩は箕面の友人宅で一泊。
さぁ! 翌朝は箕面のもみじ狩りへ。阪急箕面駅に着くと 大滝へ向かう人たちの波が続きます。 生憎の薄曇りでしたが 空気はひんやりして キ-ンと張り詰め
気持ちの良い朝です。
しばらくは 両側に土産もの屋が続きます と あるお店の軒先にみやげ物といっしょに鎮座していたのが くだんの猫であります。とっても柔和な表情の大きなトラです。 顔だけ見てると猫というよりチーターか豹の子供のようです。



後ろにチラと見えるのは 少々お年を召したヨーキーであります。
察するに こちらのご主人は うちに2匹を置きっ放しで仕事にでるのが忍びなく
仕事場である店の軒先で 客寄せという重要な役目を二匹に与えてあげているのだと思います。その思惑はかなり功を奏していると推察いたしました。
あんまり可愛いので撮りまくっておりましたところ、もみじの見頃に到着したときには 電池切れ(泣)・・・写真が撮れませんでした。
魚影の濃い渓流沿いの坂道は 一面赤や黄色の絨毯です。 もみじの色も鮮やかで楓の緑から黄色 赤へのグラデーションはとても見事で見惚れてしまいました。
先般 京都市内のお寺でも紅葉狩りを楽しみましたが 箕面の紅葉はより素晴らしかったです。画像でお見せできないのが残念。
帰り道で友人が 箕面名物 もみじの天ぷらを買ってくれました。
お味のほうは・・・お越しの際は是非お試し下さい(笑)

ひさしぶりに並びました

2006-11-22 11:13:19 | 杏っ子
龍安寺を後にして タクシーを拾い 北野天満宮前で降りました。
通りを挟んで向かい側のお豆腐屋さんの前にはすでに10人近い行列が。
最後尾に並ぶと 後から後から人がやって来ます。
母が「美味しいお豆腐食べたい」というので お寺から最短距離のこのお店を選んだのですが なにせ人気店ゆえ行列は必至。金沢では 並んでまで食べるという習慣があまりないので 母は後ろにズラーッと続く行列を 珍しそうに眺めています。
 「京都の人は 気が長いのねー」
「ここに並んでるのは 殆ど観光客なの」
「お母さん お腹空いちゃった」
「もう少し 辛抱して」
待つこと30分 ようやくお店に入れて貰えました。
まずは お揚げさんをサッと炙ったのをアテに 「招徳しぼりたて」という京都のお酒を冷で2合。香りもよく さらっとした口あたりでまずまず。
突き出しは 黒大豆の胡麻豆腐。胡麻の風味はずいぶん控えめでしたが 大豆の甘みが充分感じられて美味しかったです。



母が選んだ「湯豆腐定食」1050円。
場所や観光客が殆どの客層を考えると 良心的な値段だと思います。
こちらの絹ごし豆腐は すこし柔らかめでした。
甘めに焚いたひろうずが美味しかったです。



私が頼んだ名物「とようけ丼」。お店の屋号をそのまま丼名にした 細かく賽の目に切った絹ごし豆腐をさっと焚いて 丼に盛り山椒を振りかけただけの エライシンプルな丼です。お豆腐屋さんならではのメニューですが 途中で少々食べ飽きてしまいました(笑)。

お店を出るとまだ長い行列が続いていました。お豆腐ひとつ食べるのにもずいぶん労力が要るものだと 妙に感心してしまいました。
因みに このお店1階は店売りをしていて こちらのほうは地元のお客さんでいつも賑わっているそうです。 
 




世界文化遺産だそうです  龍安寺

2006-11-21 17:59:30 | 杏っ子
コンパクトデジカメと私の腕では このお庭 広角過ぎて入りきれません・・・・

閑静な等持院から歩くこと10分余り。うって変わって 広い駐車場には 観光バスが並び たくさんのタクシーーが整然と並んで客待ちをしています。
龍安寺が世界遺産であることを ここへ来て初めて知りました。ツアーできているのでしょうか 外人さんの団体が賑やかです。
方丈(本堂)の前庭 枯山水の石庭は有名で 広縁には ズラーッと人が並んで座っています。手には デジカメ 携帯 使い捨てカメラ 一眼レフ 皆俄か写真家に早変わりです。
石群の鑑賞の仕方について解説がありましたが 私には 理解しかねました・・・・(汗)



これは 方丈の北東に据えてある有名な銭形のつくばいです。一見 未完の文字が刻まれているように見えますが 中心の口を共用すれば 「 吾唯足知 」(ワレ タダ タルヲシル)となり 禅の格言を謎解きに図案化した 無言の悟道だそうです・・・・うーむ、ムズカシイ。 わたしには ただ使い勝手の悪そうなつくばいにしか見えませんでした。


方丈の広間です。
非公開の龍を描いた襖絵のある広間です。ぜひとも観て見たいと思いました。
一年に一度くらい公開して貰えないのでしょうか。残念です。
それにしても お掃除タイヘンそう。



広大な庭園の中にある西源院は 残念ながら拝観謝絶。
山門から覗き込んで一枚。風情漂うお庭のようです。



庭園の南側に広がる鏡容池。周囲は 赤や黄色に色付いた木々で美しく彩られていました。水面に写る紅葉が見事です。

二つの対照的な寺院をじっくり時間をかけて訪ね終えたときには お昼を過ぎていました。
そうです。お腹が空いてくる時間です。

まさに 穴場でした  等持院

2006-11-21 16:39:00 | 杏っ子
翌朝 爽やかな秋晴れ。9時過ぎに四条高倉バス停から 51系統立命館大行きに乗って終点で下車。 立命大キャンバスを横切って閑静な住宅街を歩くこと数分
足利尊氏の墓所 等持院に着きました。昨夜 ネットで混雑しない穴場の紅葉スポットを探した中にあったお寺の一つです。


平日の午前中ということもあってか混雑どころか 我々親子以外には出張帰りと思しきサラリーマンがお一人。西暦1341年足利尊氏が天龍寺の夢窓国師に発願して 衣笠山南麓に創建された禅宗十刹の一つであり足利将軍家歴代の菩提寺でもあります。
書院に坐して茶の香りを愛でながらの1ショットです。



この庭園は 夢窓国師作として伝えられる三大名園の一つだそうです。
寒の頃から咲き始めるという侘助椿の巨木があり見事でした。二月頃には綺麗な花をつけるそうで その頃是非再訪しようと思います。



よく手入れされたお庭は清々しく 紅葉も色鮮やかで 苔の状態もよく 前日の雨のせいかベルベットのような光沢を放ってとても美しい。人気の無い 静かな庭園を心おきなく満喫できたひとときでした。ここが 観光シーズン真っ只中の京都であることを 忘れさせてくれる等持院です。

親子1DAYトリップ イン 奈良

2006-11-21 08:49:51 | 杏っ子
12時7分京都駅6番線ホームにサンダーバード18号が定刻通り入線して来ました。
車窓に母の姿が見えます。「やれやれ・・・無事来れたのね」
旅慣れない母のこと 顔を見るまでは安心できません。開口一番「お腹が空いたわ」「ああ、そう」それだけの会話を交わすと近鉄奈良駅へ向かいました。
奈良駅に降り立つと 昨夜の雨の名残りが残る奈良公園を東大寺へと歩きます。
お寺に近づくにつれて 鹿の数が増えてきました。



山門前で鹿せんべいを買っていると 何処で見ていたものか 四方から鹿が飛び出してきて包囲状態です。鹿にもいろんな性格のがいると見えて おとなしく順番を待っているのもいれば 待ちきれずに服やバッグに噛み付いてくる乱暴者もいて
なかなかタイヘンです。



見上げるような金剛力士像に見下ろされて山門をくぐると 構内は 一般客に混じって修学旅行の学生で賑やかです。外国人の姿も多く見られます。



大仏殿に入るや否や 大仏様の威容が現れました。何度みても最初の感想はおんなじです。「デカ・・・」 この大仏様は ご承知の通り 奈良時代 聖武天皇の発願で創建された東大寺の本尊 盧舎那仏ですが その後幾多の戦火に見舞われ 度々損傷を蒙り その都度メンテナンスが施されてきたそうで 大きなパンチパーマの頭部は江戸時代のものだそうです。道理で 他の天平時代の仏様とは 微妙にお顔が違います。ようやく納得しました。
修学旅行生で押し合い圧し合いの大仏殿を脱出すると 人気の少ない法華堂への坂道を登ります。
今回 私個人の最大の目的 月光菩薩様に会うためです。



法華堂 むしろ三月堂の呼び名で親しまれているこの小さな そして見事なまでに端正な姿の建物は 大仏殿が完成する19年前に建てられた東大寺最古の建造物です。しかしながら この三月堂が有名なのはその古さではなく 堂内にところ狭しと安置されている天平仏像の宝庫であるからです。本尊の不空けん索観音を中心に
金剛力士像 四天王像 吉祥天 両菩薩像など 国宝 がひしめき合って立ち並んでいるのです。みなさん 少々窮屈そうにも見えます。
これまで何度となく訪ねた場所ですが いつも観光シーズンを避けて 冬の平日に来ていたせいか 人もまばらで 静まりかえった堂内の畳敷きに正座して1時間でも2時間でも 眺めていられました・・・が 今回は勝手が違いました。
狭い堂内は 人で汲汲 大声で話す人あり 子供は走り周り 親御さんは注意もせず 正座する人の前で 立ったまま覗き込む人・・なんでもアリの法華堂です。
まあ この時期だから仕方のないことですけれど。
数ヶ月振りにお会いする月光菩薩サマは 相変わらず端正で静謐な面差しと 透徹した美しさで 私を見下ろしていらっしゃいました。身に着けた衣の流れるようなラインはいつ見ても流麗で 仄かに青みを帯びたお姿は 暗い堂内でひと際神々しく見えます。
慌しい再会でしたが 「来春 お水取りが終わった頃にまた参ります♪」とそっと耳打ちして法華堂を後にしました。 
明日は 等持院と竜安寺へ行く予定。どうなることやら・・・

健康じゃないとね・・・

2006-11-17 11:27:05 | 杏っ子
先日 京都大好き人間の 名古屋の友人が またまた実相院の床もみじを観に京都入り。夜は仕事があるので この日はランチにお付き合い。
彼女ご指定は 京野菜を使ったイタリアンで人気のクチーナ・イル・ヴィアーレさん。
二人共 初めてのお店です。四条烏丸で待ち合わせ 地下鉄を御池で東西線に乗り換えて 二条城駅前で下車すると 歩いて数分のところにお店はありました。
カウンターが8席 奥にテーブル席が3つのこじんまりした作り。
ランチは2種類。友人は 迷わずメインがついた3300円のコースを選びましたが
実は 私のほうは 前日から体調を崩していて自信がなかったので 前菜にパスタがついた1500円のセットにしました。それも 完食できるか心もとなかったのですが・・・
それでも 一杯だけワインをお願いしました。体調を鑑みて(苦笑)プリミティーヴォに。
最初のサラダの前菜 カボチャや人参 蓮根など根野菜をメインにむかごが入っていたのには少々驚きました。紫キャベツの色が鮮やかです。



私がオーダーした白舞茸と海老のトマトソースのパスタ。こってり系は無理だろうとこちらをチョイスしたのですが かなりのボリューム・・・友人に少し手伝って貰いました。



さて こちらは彼女が選んだ うにとカラスミのパスタ。芽葱がタップリ散らせてあります。こちらは 一口だけ頂きました。こちらの渡辺シェフ からすみ好きで有名と聞いていたのですが やっぱり出てきました。



友人のメインは ポーク(名前は忘れました)の赤ワイン煮込みの上にチーズを揚げたものとルッコラのサラダ。散らせたソースはバルサミコベースです。
こちらも一口だけ頂きました。

ここまで 読んでお気付きと思いますが お料理の味に関するコメントは 今日はありません。やはり体調を崩していると 味覚に対する感覚まで機能が低下しているようで せっかくのお料理に 見当違いのコメントを載せるのは失礼にあたりますので 今回はご容赦下さい。
それでも 絵的には 一皿一皿 とても綺麗でした。

因みに 翌日には体調も幸い回復 夜にはお店でボージョレーで盛り上がりました。




さあ! ジビエの季節です

2006-11-12 11:31:44 | 杏っ子
一癖も二癖もある食材が美味しい季節の始まりです。
巷のフレンチやイタリアン ビストロなどでは ウリ坊やウサギ 鹿や雷鳥 青クビなどがメニューに載るようになってきました。
某日 仕事帰りに訪れた六角新町のワイングロッサリーさんでは 蝦夷鹿の赤ワイン煮込みが出てきました。 煮込みの段階で脂が抜けて 案外あっさりした仕上がりです。
前菜のキッシュ(私はここのキッシュが大好き)には トリンバックのゲヴゥルツトラミネール2003を合わせてみました。暑い夏の間は キーンと冷えたソーヴィニョン・ブランやシャルドネばかり飲んでいましたが この季節になると コクのある白がお料理に合います。
飲み疲れのしない美味しいゲヴゥルツトラミネールでした。
続いて お馴染みルイジャドのシャサーニュ・モンラッシェ2000。モンラッシェ独特の濃い黄金色 微かなスパイス 花の香り 唯 少々冷えすぎていて香りが立つまで時間がかかったのが 残念でした。
ルイジャドのワインは 大はずれは少ないけれど無難なものが多くてプライベートでは余り買って飲むことはありません。(名前が知られているので 贈答用には購入しますが 笑)
赤は 久しぶりにリオハのクリアンサ。綺麗な酸味 樽香。こういうリオハを飲むとスペインワインもいいなぁ・・と思います。
続いて シャトー・カデ・ビオラ2002。これは初めてのワインでした。
〆は 久々の シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン2001.
アタックは フルボディというよりもミディアムボディ 自然な果実味溢れ カシスやバニラの香り 酸味は弱く エレガンスな仕上りです。
ポイヤック独特の濃厚な紫色ですが ワインそのものは あまりポイヤックらしさを感じさせませんでした。 でも 私的には このほうが好きかも。



冬メニュー 第1弾 あったかスープ水餃子 豆乳仕立て♪

2006-11-12 10:48:08 | 杏っ子
朝晩めっきり冷え込む日が多くなってきました。
お鍋やシチューが恋しい季節です。 というわけで 杏っ子でも冬メニューを
始めます。
前述のよだれ鶏を作る過程でとれた上質の鶏ガラスープをベースに豆乳を加えて
冬のお野菜と海老水ぎょうざを軽く煮込みました。
熱々♪ スープぎょうざの出来上がりです。
酸っぱいもの好きとしては サンラータンバージョンも作ってみようかと試作中。
乞うご期待!

新メニューです♪  よだれ鶏  

2006-11-11 10:27:42 | 杏っ子
辛い物が好き 酸っぱい物がすき お酒が好き・・・となると どうしても新しいメニューも そっちへ そっちへ流れてしまいそうで自らを戒めてはいるのですが
今回も そっち系の新メニューになってしまいました(汗)。
四川料理の前菜として人気の 口水鶏(日本では よだれ鶏と呼んでいます)。
これを 杏っ子風にアレンジしました。
豆板醤と芝麻醤 それにラー油がベースのソースですが これに蜂蜜や黒酢を加えて 優しい味に仕上げてみました。
コクのある白ワインで試食してみましたが 相性よかったです。
赤ならグルナッシュ系かな。

ヨーヨの息づかい伝わる至福の一夜

2006-11-07 02:32:34 | 杏っ子
第一楽章プレリュードの駆け上がるような雄大で豊潤なフレーズが ホールいっぱいに響き渡り思わず目を閉じて聴き入りました。
J・Sバッハの無伴奏チェロ組曲第1番ト長調で始まった一年振り世界的チェリスト ヨーヨ・マの大阪公演の幕開けです。濃紺のスーツにネクタイというシックないでたちのヨーヨがステージに現れるともう聴衆は喝采の嵐。柔和な笑顔で一礼すると
一呼吸置いて すぐに演奏が始まりました。静まりかえったホールに ヨーヨの伸びやかな音色が縦横無尽に響き渡ります。
第1番に続き 第5番のハ短調が始まりました。深い陰影と情感豊かななメロディーが スケールの大きな音楽世界を描いてゆきます。
休憩を挟んで 第3番ハ長調。
ジーグの際限のない喜び ブーレの陽気な軽やかさ サラバンドの深い精神性
この組曲の持つ表現性の豊かさを ヨーヨ自身が楽しんでいるように思えました。