鉄鍋ぎょうざとお酒のお店 杏っ子 店主徒然日記

梅雨の合間 鴨川散策
子連れの鴨が のんびり泳いでます

今年一年のご愛顧 有難うございました

2006-12-31 10:19:46 | 杏っ子
今年1月6日 河原町三条にオープン。
杏っ子にとっても 私個人にとっても 山あり谷ありの激動の一年が
終わろうとしています。それでも なんとか無事一年を過ごせたのは ひとえに 周囲の方々のご厚意と、歯に衣着せぬご指導の賜物と感謝致しております。
朴訥な北陸人も 関西特有(?)の突っ込みに 漸く慣れてきたこの頃です。
課題山積の一年でしたが 謙虚に粘り強く 一つ一つ解決していければと願っております。
京都に来て 知り得た友人知人 ご来店下さったお客様方 金沢で応援してくれている友人達 家族に感謝して 新しい年を迎えたいと存じます。

私の拙いブログにお付き合い頂いた皆様 どうぞ来年も遊びに来て下さいますよう。
一年間 有難うございました。
よいお年をお迎え下さい。



お正月用に買いました

2006-12-23 10:31:18 | 杏っ子
今朝 宅配便で届いたワインです。
ドメニコ・クレリコの アルテ 2003.
先日 ワインバー グロッサリーで頂き とても美味しかったので 帰宅後
サイトで探してみました。しかし、 どのオンラインショップも完売が多く 諦めかけていたのですが ようやく見つけました。残り4本だったので 全部購入です。
ネッビオーロ90% バルベラ10%の フルボディですが 豊かな広がりとエレガントな余韻を持つワインです。お正月に開けるのが楽しみ。
おせちには合わないので ローストビーフや煮込み料理で頂こうかな。
 

紀州名物 さんま寿司

2006-12-22 01:10:02 | 杏っ子
所用で和歌山に出掛けていた友人から お土産に貰いました。
紀州のさんまは 三陸沖から,寒流に乗って 熊野灘に南下するそうです。
長い間 潮にもまれることで 身は引き締まり 寿司魚として珍重されています。
錦市場でも さんまは見かけますが こんな見事な大振りのさんまは 稀です。

北陸では 富山の鱒寿司が有名ですが 私は 同じ富山の鰤寿しが大好物です。
柔らかな米酢で絞めた、脂が乗った鰤の身の上に薄く切ったかぶらが乗っていて
たいへん美味しい押し寿司です。金沢に戻った折は いつも駅の売店で買うことに
しています。

心持ち浅く〆たさんまの身は ほんのり柚子の香りがしました。
シャリとのバランスもよく、一気に丸ごと一尾食べてしまいました。
次回も お待ちしています。

中身が 見えませんが・・・

2006-12-21 10:44:25 | 杏っ子
暖ったかいものが恋しい季節になりました。

という訳で 梅田にある、かんさいだきで有名なおでん屋さん「常夜灯」へ
行ってきました。
つくね お大根 こんにゃく 卵など お馴染みの具がたくさん入った鍋が テーブル席に運ばれてきます。そこに お店秘伝(?)の白濁したお出汁が お鍋一杯に注がれ 中身が見えなくなりました。
少々塩が効いたお出汁ですが コクがあってそのまま飲めます。



さすが 老舗だけあって 練り物は美味しかったです。一つ一つが大振りなので
お皿にとって ナイフで切り分けてから、頂きます。
特に つくねは 軟骨のコリコリした歯応えがあって、なかなか結構でした。



友人と二人で どんどん食べていると 漸く鍋の底のほうが 見えてきました。
もう この頃には お腹が脹れてきます。
が、



どんなお料理にも 〆はあるようで このお店では 残ったお出汁をご飯にかけて
頂くのが お約束ごとのようです。
ご飯は すでに薄口の出汁で炊き上げたものが供されます。
ペロッと頂きました。



メニューにあった「大人のアイスクリーム」です。
「大人の・・」が気になって注文しました。
食べて納得でした。 アイスは極フツーなのですが その上から ブランデーやらラム ポートワインが、これでもか というくらい たっぷりとかかっています。
お酒の弱い人なら 本当に酔ってしまうでしょう。
二つくらいなら イケルかなぁ と思いながら 楽しく頂きました。

その後 最近お気に入りの ショットバー NOBUさんへ。
その夜は クラガンモアの18年を常温の水で割って頂きました。

第9合唱付と 江戸前鮨の一夜

2006-12-18 14:55:11 | 杏っ子
北山の京都コンサートホールで 年末のお約束行事 ベートーヴェンの第9を聴きに出掛けました。当日は 生憎の雨模様にもかかわらずほほ満席。
演奏は 京都市交響楽団 指揮は西本智実氏。連日の公演で少々お疲れ気味なのか
少しやせたように見えましたが 相変わらず颯爽としていてカッコイイ。
第9の場合 他の演奏会とは客層があきらかに違います。というのも第4楽章で出てくるコーラスの人たちの親族 友人がオペラグラス片手に挙って詰め掛けるからです。 中には演奏中におしゃべり始める人や 携帯の着信履歴をチェックしてる女性 バッグから中身を取り出しでガサゴソ・・何でもありの賑やかな演奏会であります。

さて 演奏会後 同行の友人最近お気に入りの 江戸前鮨「日出鮨」さんへ。
松ヶ崎の閑静な住宅街の一角 L字型のカウンターに小上がりが一つのすっきりしたお店でした。
若主人が大のブルゴーニュ好きということで ワインリストを見せて頂きました。
ヴィンテージものの銘柄ワインがズラーッと並んでいます。お値段も とても良心的です。
お鮨はお任せコースにして 先ず、シャンパーニュは J.ラサールを頂きました。
古酒ではありませんでしたが コクのあるシェリー酒のような風合いで 泡もしっかりしていてとても美味しい。
付き出しは 帆立の貝柱 蝦蛄 鮑。



真子の煮付けです。薄味で ほっくりしています。



剣先烏賊。



平目です。身もしっかりしていて甘い。


キスの昆布締め。
金沢にいた頃はよく釣りに行きました。最長は38cmの肘たたき!
馴染みのお寿司屋さんに持って行って、お造りにして貰いました 美味しかった。



たしか縞鯵(笑)ワインを頂きながらなので ご勘弁を。



たいらぎの炙り。
北陸では揚がらない貝で 初めて頂きました。



大振りの牡蠣です。大好きな柚子皮の香りが清々しい。



北陸では馴染みの甘エビです。
子持ちを京都で頂けるとは思いませんでした。



好物の穴子。後で おかわりしました。



赤身のヅケ。赤ワインを使ったズケに漬け込んだものだそうですが・・・
わたしには 判りませんでした。



これは 何んだったかなぁ・・・鰆だったかも知れません 御免なさい。



これでもう お腹が一杯です。

さて 頂いたワインはこの2本。





ご馳走様でした。
友人に依ると かなり酔っていたそうで 些か反省。


たかちゃんちで鶏鍋パーティです

2006-12-18 14:04:34 | 杏っ子
お店のお客様でお友達カップルのおうちで 鶏鍋会がありました。
鶏やスープは用意して頂いたので 私は 地元石川の大好きな地酒 天狗舞山廃純米吟醸と 箕面のGeorgesさんがブログでご紹介なさっていたスペインワイン リッチ・デ・ライム(現在 自宅で愛飲中) 白金豚の肩ロースの味噌漬を持参。
お店を手伝って貰っている大ちゃんは缶ビール担当です。
銘柄指定はしなかったのですが さすが大ちゃん 私の好きなエビスとお店で出しているキリン一番搾りを用意 ソツがありません。おまけに 自宅で鍋用に愛用している錦通高倉の「祇園七味」を持参。これが また 山椒の香りが効いた本当に美味しい七味です。因みに画像の手タレは 大ちゃん本人。



先ずは ビールで乾杯。 最初は たかちゃんが用意してくれた御池の鳥安さんの
ささみのお刺身。 身に弾力があり甘みのある美味しいささみでした。



さて 今日のメイン 鶏鍋です。白濁したガラスープが食欲を刺激します。
お野菜の甘みが出過ぎないように 大根のみのシンプルな鍋です。
水っぽいブロイラーと違って 身のよく締まった味のしっかりしたもも肉です。



次は私が持参した昨夜合わせ味噌に一夜漬け込んでおいた白金豚の肩ロースです。一切れ250gとかなり厚みのあるステーキでしたが 手前味噌ながら 焼き加減がベストで大変好評でした(ウフッ)



ビールから日本酒に移り 赤ワインを開けたところで お待ちかねクニさんご自慢のチーズ削りの登場です。祇園のショットバー「クーゲル」の西田氏から譲って貰った逸品。



飲むのも忘れて 楽しそうにに削ってくれています。



クリーム色の花びらのように薄く削られたチーズの一皿。
口に入れると フワッと溶けていきます。

私が持参にたワインも空いてしまい 二人は近くのコンビにまでワインを買いに。
翌日健康診断を控えた私は 心ならずも途中退席。
その後も 宴は延々と続いたようです。
ご馳走様でした。
そしてお疲れ様 楽しかったです 有難う。



少し早いけど Xmasプレゼントです

2006-12-11 11:53:21 | 杏っ子
今朝 宅急便で届いた同居犬ジュリーへのプレゼント。
一つは 室内用のフカフカクッション。外側は 可愛いピンクの格子柄。
内側は白の起毛です。多分1週間もしないうちに彼女の黒い毛で様子が変わると
思いますが・・・
感謝の言葉も無く そそくさとクッションに収まるや気持ち良さそうに寝入ってしまいました。余程居心地がいいのか 呼んでも聞こえぬフリをしてこっちに来ません。


もう一つは レンジで5分チンするだけで10時間ホカホカが 謳い文句のクッションです。
昼間はベランダの犬小屋に居ることもあるので 防寒用に買いました。
これなら猫ちゃんにも使えそうです。
因みにお値段は2680円.



ノラや ノラや ノラや

2006-12-08 12:56:14 | 杏っ子
京都に転居して 二度目の冬を迎えようとしています。
さて この頃フッと思ったのは 私の周囲には何故か猫好きが多いということ。
この街に来て最初にお世話になった お店の施工をお願いした斉藤サン。
宇治にある事務所兼自宅の三階建て ワンフロアは猫達に占拠され 生活の場は三階に追いやられたと嬉しそうに嘆いています。
「何匹飼ってるんですか?」
「気ぃ付いたら増えよって わからへんねん」
「はぁ・・・」
「一匹持って行かへん?」

同じく店の設計をお願いした長身イケメンの設計士 青木クン。人に頼まれ飼うことになった子猫の為に マンションを出て一軒家に引越しました。

斉藤サンの紹介で知り合いになった 室町通押小路の着物のお店 OMOの
森田サンも有名な猫好き。ご自身のブログも猫に関することが一杯。
「ウチの旦那さんから 飼ってる猫の数が 二桁になったら離婚するゆわれてんねん・・・どないしょー。けどな こんだけぎょうさんおると 一匹増えても減っても気ィ付かへんねん♪ アハハ」

杏っ子が入っているビルの一階にある居酒屋 長兵衛さんご一家も大の猫好き。
うちのお店界隈は猫が多いのですが 野良の子猫が現れるようになって 餌を与えていたのですが これからの寒い時期子猫の体力では厳しいだろうと ご自宅で飼う決心をしたそうです。
「うちにはもう2匹おるんやけどね・・一匹増えたところでかまへんねん」
「店にチビ(野良の子猫をそう呼んでいるそうです)の写真貼っとくから 寂しいなったら見にきてや」
実際 うちの店先で「ニャーニャー」と 餌をねだっていたチビを見かけなくなって寂しくなりましたが 彼の為にはよかったのだと思います。

そういう私の友人にも 飼っている二匹の猫を溺愛しているのがいます。
長期留守にする場合は 私が水と餌の世話を仰せつかるのですが それまで
自分を犬派だと思っていた私が 猫も案外可愛いなぁ・・と思い始めたきっかけでした。

そんなある日 本屋で見つけたのが 老百先生の名著「ノラや」。
文章を綴ることを生業とする大家のネーミングにしては あんまりだと思いましたが  突然舞い込んで来て 家に居ついた野良の子猫を 「ノラや ノラや」と溺愛し
出奔するや愛猫捜しに英文広告まで作り 毎日涙にくれ、垂死の猫に毎日来診を乞い 一喜一憂する百先生の情愛と機知に満ちた愉快で ちょっと切ない連作は くだんの猫好きさんたちを 思い起こさせてくれました。 

いま この文章を入力している私の足元には ストーブの前で丸まった真っ黒な老犬が一匹 気持ちよさそうに眠りこんでいます。

因みに画像に一緒に写っているのは 大好きな筒井康隆氏の「佇むひと」。
もうすぐ読了。